ナナとワタシ
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2011年06月17日(金) 気持ち悪さはモノグサに勝つらしい

少しさかのぼりまして、ナナが我が家に勉強合宿に来ていた頃のことです。
小ネタです。


ナナの車の音が聞こえたので、ワタシは外に出迎えに行きまして。
合宿に備えたナナの荷物ったらすごいんですよ。
パソコン一式がありますし、それに加えて、テキストやらプリントやらがごっそり。
一度で運ぶの無理そうなので、手伝ってあげるやさしいワタシ。
いつものことですが、自分で自分のことを「やさしい」とアピールした途端、やさしい人とはとても思えなくなるこの不思議。

そんなわけで、ナナの車まで行き、荷物を受け取りまして。
さて、玄関に歩き出そうと思ったところで、ナナが言いました。


「カギ、つけっぱなしでいいかな」と。


何いきなり。
カギ って何のカギの話?
もしかして、自分の車のカギ?


「車のキーのこと?」とワタシ。

「そう」


んなこと人に聞かず、自分で決めろっつーの。


「抜いておけば?」とワタシ。

「大丈夫じゃない?」


そう思うならワタシに聞くなっつーの。


「このへん泥棒多いらしいよ?」とワタシ。本当なんです。

「えーマジー? めんどくさいなー」

「キー抜くくらい、たいした手間じゃないでしょ(笑)」


めんどくさそうに、ハンドルの下からキーを抜くナナ。



「カギかけなくていいよね?」 とナナ。


今度はなんだっつーの。


「は? ドアを施錠するかってこと?」

「そう」


だからなんで自分で決められないのか。
だいたい、たいした手間ではないんですから、いちいちワタシに聞くくらいなら施錠しちゃったほうが早いと思うんですけどねえ。


「盗られて困るようなモンないの?」とワタシ。

「ない」

「ふーん。なら・・」

「あ、ナース服がある」


そんなお宝が。


「そりゃ狙われるぜ?(笑)」

「でもいいや」

「いいの?」



てくてくと歩き出したところで、ナナが言いました。


「そういえば友だちが、車からナース服だけ盗まれたんだ(笑)」

「だろうね。 ワタシだって盗みたいもん。あなたのナース服」



ワタシがそう言うと、ナナ、キーを車に向けて、ぴっ と施錠いたしました。

何そのタイミング。



ということで、ナナのナース服は盗めませんでした。
そもそも盗む気はなかったんですが、今これ書きながら、なんだか無念な気持ちに襲われております。











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