ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2011年05月18日(水) 不貞という言葉を久々に聞いた

さて。
前回の「離婚したくなる」の話の続きであります。


「もうさ、パパだけじゃなくて、家族があたしに文句しか言わないわけよ。協力なんてもちろんしてくれないし」とナナ。
「それは気の毒だね」

〜〜途中、書いたけど無駄に長いので省略削除〜〜

「手伝ってくれることもあるんだけど、手伝いながらものすごく文句言うの」
「文句言われるくらいなら」
「そう。自分でやったほうがいいや、ってなっちゃう」

で、前回の「いつか覚えてろよ」につながるらしいです。


「でもさ、良いモチベーション維持になるじゃんね(・∀・)」とワタシ。
「どういう意味?」
「さっきもあなた言ってたけど、たまに猛烈に看護師への道をあきらめたくなるんでしょ?」
「なる。もう逃げ出したくなっちゃう」
「そんなときに、魔法の言葉、『覚えてろよ』ですよ(・∀・)」
「なるほど(笑)」
「いつでも離婚できるように、あきらめずにがんばれ」

変な励まし方。

「それにほら、あともう少しだよ! ゴール見えてんじゃん」 まともに励ましてみた。
「そうなんだけどーーー」
「すげーがんばったよねここまで。今までの苦労と比べたら、あとちょいじゃん」
「んー・・・でも今年がいちばんつらいんだよ・・・」
「毎年そう言ってて乗り切れてきたんだからさ」
「んー・・・(´-ω-`)」
「まあとにかく、今はここのところの文章、考えちゃおうか」

で、またふたりしてうーんうーんと唸りながら続きをがんばりまして。


しばらくして、ナナの携帯が鳴りました。

「げ、パパだ」とナナ。

電話に出まして。

今じょりぃんちだよ、とか、まだどれくらいかかるかわかんない、とか話してます。
どうやらパパ、飲んだ先で泊まるのはやめたらしく、「迎えに来れない?」とナナにお願いしているらしいです。

ナナ、さきほどまでのパパへの怒りに満ちた鼻息はどこへやら、やっさしいー声で「あたしは今日は無理だよー」とか話してます。
「泊まってきちゃえばよかったのにー」とか言ってます。
「長女に頼んでみたら?」とかも言ってます。
しかしパパは、ナナに迎えに来てほしい様子。

飲んだんでしょ?自分で運転しちゃダメだよー、タクシーで帰ってきて、とか、いいじゃんお金はこういうときにこそ使えば、代行でもいし、とか言ってます。

そして、長い。 電話が。
パパ、おしゃべりが好きだしなー。
ナナはといえば、根気強くやさしい声で、うんうんと聞いています。

なんだ。
なんだかんだ言って、パパにはすごーくやさしいんじゃんあなた。
何その甘い声。笑わせる気かね。
ワタシにもそんな風に話してみろやゴルァ。

と、最後の行以外をナナにお伝えしてみましたら

「だからパパといると疲れるんじゃん(笑) あたし、パパにものすごく気を遣って生活してるんだから」だそうで。
「何を気を遣うのだね。いちばん気を遣わなくて良い関係のはずじゃあないか」
「だってパパさー、自分の話を機嫌良く聞いてないと、すぐ拗ねるし怒るんだもん。しかもその話が長いんだっつーの」
「めんどくさいね」
「めんどくさいよ。だからもう、家にいるのがイヤなんだよーーー。
 それに、あたしの話は聞いてくれないんだよ。全部自分の話にすり替えちゃって」
「そういう人いるよね」
「パパだよ」


そして、墓穴を掘る可能性がありながらも、どうしても浮気の話題を振りたいじょりぃ。

「とりあえずパパ、今夜は浮気ではなかったようだね」 ニヤニヤ。
「なかったみたいねー。残念だ。浮気でなくても、せめて泊まってこいよと思う。
 今日はじょりぃんちで勉強って知ってるはずなのに、なんで迎えに来いとか言うかなー(´д`)」とナナ。
「でも実際浮気してたら、あなたやっぱり取り乱すんでしょ?」
「どうかなーーーー。あたしプライド高いから、そういう点で腹立つかもね」
「妻としてのプライド?(・∀・)」
「そう、それ。ここまで気ぃ使って夫婦としてやってきたってぇのに、なんだよそりゃー、的なことは思うだろうな」
「それはもしかしてお互い様なのでは・・・」小さな声でじょりぃ。
「お互い様だろうけどーー(笑)
 でもほら、もしパパが浮気してたとしたら、あたしものすごく有利な状況で離婚できるよね」
「すごい自信」
「だってあたし、不貞とかしてないしさ。もう、貰うもんは全部貰うからな、って勢いで離婚する」
「不貞(笑)」
「なに?」
「いや、確かにしないよね。マジメだもんねあなた」
「マジメだよ」

マジメなもんで、ワタシはつまんないんです。
ふたりの関係が発展しないのは、何もナナがマジメなだけが理由では、もちろんないわけですがー。
そう、ワタシがマジメだという理由もあるのです!(笑うところですよー)


「ねえねえ、じゃあさー( ^ ∀ ^ )」

勉強を放って、さらに、大好きな「もしもシリーズ」の話に持ち込むじょりぃ。

「パパが浮気したとしてさ、相手が若い子なのと自分たちくらいの年齢の人なのと、どっちがイヤ?(・∀・)」
「うーーーーん・・・どっちかなぁ・・・」

(・∀・)ワクワクワクワクワク ってどうしてワタシはこんなことでワクワクするのか。

「若い子の方がイヤかな」とナナ。
「ふーん。どして?」
「なんか、かなわないじゃん、若い子には」
「そういうもん?」
「うん。なんとなく」

どういう意味で「かなわない」んだろう?(・.・)

ということを追求すべく、さらに質問を試みるじょりぃ。勉強しろよ。

「じゃあさ、年齢は自分たちと同じくらいだとしてさ、
 見た目も性格もステキな人と、『なんでこんなのと?』みたいな冴えない人と、どっちと浮気される方がイヤ?」
「ステキな人の方がイヤだと思うよー。
 てかさ、それこそかなわないな、って思って、すごく落ち込みそうだ・・・」
「パパが浮気すればいいのにとか言っておきながら、浮気相手と張り合う気満々じゃん。m9( ^ ∀ ^ )ケラケラケラ」
「張り合ってるわけじゃないってば(笑)
 だってそんな、キレイで性格もいい人が相手だったら、ものすごい敗北感じゃない?
 パパなんてくれてやらぁ って気になれないよ。なんか、申し訳なくてあたしが身を引きます…って感じになっちゃう(笑)」
「なるほど。ワタシと違うなぁ」
「じょりぃはどうなの?」
「ワタシはさー、浮気にしても本気にしても、
 『こりゃワタシじゃとてもかなわないな!浮気するのも無理はない!』って思える相手のほうがいいなー。
 だから、素敵な人と浮気してほしい。冴えない人とされたら、すごい、イヤ」
「そうなのー?」
「うん。冴えない人と浮気されたらさー、なんか、自分がこれ以下かよーって思わなきゃならないじゃん。
 それこそ『なんで?!』って、納得できないし」
「あ、それにあなた、ルックスや性格が悪い人を選んだってことで、相手のことを軽蔑するでしょ(笑)」
「そうそう(笑) ワタシ、それがいちばんつらいの。好きな相手のことは尊敬していたいの。
 その点、浮気相手が素敵な人だったら『さすがだな!』って思えるじゃんね?」
「あたしは、もしパパが冴えない人と浮気してしまったら、その人があたしにはない、
 パパにとってすごく安らげる部分を持っているんだろうなと思ってさ」
「思って?」
「やっぱり落ち込む(笑)」
「見た目だけでなく性格も悪かったら? 安らぎとはほど遠いようなさ」
「そしたら、パパにすごく申し訳ねーーーと思う(笑)
 そんなんでもいいから浮気したくなっちゃったのか!みたいな」

ナナはなんだかんだ言って、浮気されれば落ち込みそうであります。
そしてワタシは、浮気されてもなんだかえらそうです。上から目線でジャッジしてます。

「ねえねえ、じゃあさ」 まだ続けるんかいワタシ。

「あなたが浮気するとしたら、素敵な人と、なんかちょっと冴えない人と、どっちがいい?」
「聞くまでもなくない? 素敵な人とがいいに決まってるじゃん」

いや、冴えない人なら、ワタシにも望みがあるかなとか思ってさ(´∀`)フッ

「でもあたし、素敵な人だったら、絶対そっちに夢中になって、本気になっちゃう」とナナ。
「浮気じゃ済まない?」
「うん」
「この人すごい素敵!って思った時点で、パパのこと嫌いになったりしちゃうの?」
「それはないと思うけど。
 でも、その人と体の関係にまでなっちゃったら、もうその人にのめりこんで『浮気』って形で終わることはできないと思うよ」
「なるほど」

あらやだちょっと怖い・・・。
ヘイ!お嬢ちゃん!ちょいと重たくない火遊びしようぜ!('∀^) ってわけにはいかないのね、この人の場合・・・知ってたけど・・・。
って、ワタシは『素敵な人』では全然ないので、何の心配もいらないんだった!( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \

ナナ、さらに
「そういう関係になるって時点で、もう抜き差しならないほど好きになっちゃってるってことだしね、あたしの場合」と。
「ほう」
「じょりぃは? 素敵な人を好きになっちゃっても・・・あ、あなた、問題ないんだっけね( ´_ゝ`)」
「うん。足し算になるだけ(・∀・)」
「あたしはそれできないからなぁ。
 なかなか人を好きにならないけど、好きになったらひとりだけになっちゃう」
「それにあれか、うっかり浮気しちゃったら、もし離婚するときに」
「そうだよ!財産独り占めできなくなっちゃうじゃん。浮気なんてしません。もったいねー(笑)
 今のあたしに『不貞』の文字はないね」


ワタシがナナとニャンニャンできる可能性はますます減りました。
しかしニャンニャンとはこれまた古い。


でもなんだかんだ言ってもですね、マジメなナナと、マジメなパパのことですから、
もちろんお互い浮気なんてせずに、仲良く添い遂げてくれることでしょう。(さんざん「もしもシリーズ」で煽っておきながら、ナンですが)
たぶんナナ、精神的に切羽詰まった状態のときに

「覚えてろよ」

のひとことと共に、シングルライフな自分を想像して、ストレスを軽減しているんでありましょう。
パパにはそれでもやさしい声と笑顔で接していることですし、割と健全な現実逃避だとワタシは思います。(どうかしら)


それにしても、不貞って言葉、ホントに久々に聞きましたですよワタシ。
なんだか昭和なかほりがするんですが。
そう思うのはワタシだけなのかしら。
浮気より淫靡で罪深そうですね、不貞。






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