ナナとワタシ
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2011年02月04日(金) |
押しつけがましいホットカーペット |
さてさて。 ナナがワタシんちに来て、一緒におべんきょする日となりまして。
以前、ワタシの部屋をナナの勉強部屋にする計画があったこと、みなさま覚えておいででしょうか。 あのときワタシは掃除掃除と張り切りました。 そして今、ワタシの部屋がどうなっているかといいますと。
1年も経てばですね、元通りでございますよ。 というか、そもそも部屋がキレイになりきらないうちに、掃除に飽きたのでした。 どうせナナ来ないし、とかもね、思いましたし。
てことで、ワタシの部屋を提供することはできません。 たぶん、ワタシの部屋に一歩入った時点で、軽い喘息持ちのナナの命を脅かすことになります。(大袈裟) てことで、事務所の応接用の部屋でおべんきょしよう、と考えましてね。 ここはお客様にあがっていただくところなので、我が家の中では比較的キレイにしているもんですから。
ナナは寒がりです。 おまけに寒いと不機嫌になりやがります。 寒がられるのはワタシに迷惑ではありませんが、不機嫌になられるとワタシに迷惑です。 ということで、寒さというものは排除せねばならないわけですが、事務所の応接は、昼間は日が当たってぽっかぽかですが、夜は寒いんでございますよ。 やっすい増築した部分なもんですからね、壁が薄いんです。
てことで、小さいこたつを買って、事務所に持ち込むことも考えたんですが、2晩しか来ないナナのためにこたつを買って、その後の収納に困る、ってことでは参っちゃうじゃないですか。 で、悩んだんですが、とりあえず防寒を求め、ナナが来る日の朝いちばんで、ワタシは大きなホームセンターへと赴きました。 そして店内をぐるぐると歩き回り、物色した結果、
・ホットカーペット&周辺の必要物資(2畳分) ・ナナの膝掛けその他用に、マイヤー毛布(きもてぃいいですよね、マイヤー毛布(*´∀`*)) ・ナナのお尻が寒くないように、ボアの座布団だかクッションだか
を買って帰りまして。
これに加えてエアコンとファンヒーターがあれば、もう怖いものはないんだぜ! と、自己満足に意気込んだわけですよ。
しかしまあ、ナナが2晩に渡って夜やってくる、ってだけで、わざわざのこの買い物。 どうもこう、きょんにもなっちゃんにも、体裁が悪うございますよ。 と、とりあえず、なっちゃんにはナイショにしよう・・・。 きょんにナイショにするのは難しそうですので、これこれこういうわけでこういう買い物をしようと思う、と事前に相談いたしましたら。
「あんた、ナナに甘いな」
と呆れた後に、何を揃えればいいかなどの相談に乗ってくれました。 あんたは心の広い、ええ人や。
で、物資が揃ったわけですが、事務所応接には重たーいガラステーブルと、アイアンの椅子が4脚、ででんと居座ってましてね。 どっちも重い。 これらの下に、ホットカーペット一式を敷きこまねばならぬじょりぃ。 ひとりじゃ無理よこれ。
てことで、またきょんに相談。ていうか、お願い。
「テーブルと椅子動かしてホットカーペット敷くの手伝って(´∀`)」と。
「なにいいいいい?! なんであたしがやるのよ! ナナに手伝わせろ!」
・・・って言いながら、気持ちよく手伝ってくれるきょん。 あんたは心の広い、ええ人や。
いちばんあったかそうな場所をナナの席に設定し、ボアの座布団クッションを置き、マイヤー毛布もそこに載っけて、ナナに向けてファンヒーターを置いて。 うん、準備万端! ナナが来ると言っていた9時に間に合いましたよ( ^ ∀ ^ )もう既にすっかり疲れたけど!
まあ、結局ナナが来たの、10時半でしたけどね。
「今日も寒いねー。でも、部屋はあったかくしてあるよ( ^ ω ^ )」とワタシ。 「ありがとー。 ・・・って、そっちの部屋なのか」 「(・_・)何か都合悪い?」 「だって、こっちの仕事部屋のほうがあったかそうじゃない?」
むははははははは。今日はそうではないのだよ!なにしろワタシ、なけなしの財力と労力を使ったからね!
「いやいや、大丈夫。あったかくしてあるから。ほら、ホットカーペットも敷いてあるよ?(*´∀`*) ほらほら、膝掛けもあるし。座布団、ボアだし(*´∀`*)」 「てかさー、このガラステーブルが、すごく冷たそうなイメージなんですけど。この上で作業するんでしょ?」
おーーまーーーーえーーーーーー。
しかし確かに、ガラステーブルは冷たいのかな・・・。
「・・・テーブルクロス的なものでも敷きましょうか?」 「いえ、いいです。すみません。大丈夫」
なら最初から文句を言うなと。
で、本日の作業内容の説明をされたんですがー。
「あのね、これがレポートの体裁やらのマニュアル」とナナ。
読んでみましたら。
「・・・何これ。レポートというより論文ぽいね。 卒論?」 「のようなものだね。症例研究発表なんだけど」 「うわ。書式こんなにうるさいの?」 「抄録になるからかな」 「・・・ワタシできるかなぁ」 「できるでしょー」 「ワープロソフトってワタシ、ほとんど使えないんだよ」
だってパソコンてインターネットするための箱デショ?(´∀`)ほかのことできないのワタシ <しかしネットにも詳しくないのはご承知のとおり
ワープロソフトを使えないのに、なぜ引き受けるのかじょりぃ。 答はナナに会いたいからです。 小さい風呂敷を大きめに申告してしまいました。
「ほとんどベタ打ちだと思ってたからなぁ(勝手に)。不安だー。不安だー」とワタシ。 「あのね、書式よりも厄介な問題があるんですよ」 「なんでしょう(・_・;)」 「すっごくがんばってまとめてみたんだけど、規定の枚数より5枚以上多いのね」 「多いな!」 「じょりぃが規定内にまとめてくれないかなー(´∀`)文章得意でしょ?」
・・・まあ、あなたよりはね。
「あとね、誤字脱字おかしな言い回し、文章のだぶり、全部チェックして?」 「ワタシ忙しいな!なんか時間かかりそうだし・・・ あなた、退屈なんじゃない?」 「あたしは横で、明日提出の課題をやらせていただこうと思って」 「なるほど」
で、ナナのことだからメッチャクチャで何言ってるかわかんないだらだらと長いばかりの文章がまとまりなく並べてあるんだろう、という思い込みを持ちながら、カタカタと打ち始めたんですが。
贔屓目なしに、予想外によく書けている。
「・・・これ、あなたが全部ひとりで考えたの?」 「うん」 「へーーーー」 「なに?」 「いや、漢字がちゃんと書けてるなって思って」 「失礼なヤツだなーーー(笑)」 「だってひどかったじゃん、あなたの漢字的ボキャブラリー」 「まあね。でも仕事や学校で毎日使うような漢字だけだよ、書けてるの」 「それに、文章がうまい」 「ホント?(・∀・)」 「うん。正直驚いた」<褒めてるけどビミョウに失礼
それからはもう、お互い真剣にお勉強タイムですよ。ワタシの勉強じゃないですけど。
終わらないー、終わらないー、と焦りながら、文章の削りかたをナナと相談しながらガリガリやっておりましたら、 気づけばもうすぐ午前5時。
「あなた、何時にここ出ればいいの? もうこんな時間だ」とワタシ。 「うえー、マジ? ええと、6時に出られればいいかな」 「6時か。時間ないー」
で、またしばらくガリガリやって、ワタシ、トイレに行きましてね。
戻ってきたら、ナナ、ホットカーペットの上でマイヤー毛布かぶって寝てました。
ほら見ろーーーー。 ホットカーペット、あったかくてごろんてできて、いいだろーー?(ドヤ顔) マイヤー毛布、きもてぃいいだろーー?(ドヤ顔) <最初「毛布?いらない」と言われてしょんぼりしたじょりぃ
てか、ワタシを置いて勝手に寝るな。 ワタシどうしたらいいのさ。
「寝るの?」とワタシ。おずおずと。
返事なし。
「ならワタシもちょっと寝る」
とひとりでつぶやき、ナナの隣で丸くなりましたら。
「6時10分前に起こして」とナナ。あっち向いたまんまで。
起きてるんじゃねえかヽ(`Д´)ノ
「わかった」 と、素直に自分の携帯でアラームをセットするじょりぃ。
「じょりぃもここで寝るの?」 「うん」 「風邪ひくよ? 自分の部屋で寝た方がいいんじゃない?」 「せっかく久しぶりに会えたんだし。 一緒に寝る。へへへ」 「・・・・・」
返事しろよ。(心の中で低い声で)
でもまあ、寝ちゃっただけかもネ。眠そうだったもんね。
「・・・ホットカーペット、少し暑い。温度下げて」
起きてるんじゃねえかヽ(`Д´)ノ
ワタシ、この状況下で眠れるかなぁ、と思いながら横になったのですが、そうしたら腰が楽で気持ち良くてですねえ。 10時半から6時間以上、レストランで使われていたアイアン製の座り心地の悪い椅子で固まっていたので、腰がすごく痛くなっていたのです。 腰、気持ちいいー。 ホットカーペットあったかーい。 目の前にはナナ。(あっち向いてやがりますけどな!) しあわせーーー(*´∀`*)・・・・・うとうとうと・・・。
で、6時10分前に起きて、ナナは帰っていきました。 ナナはものすごく深く眠っていたので、寝ているあいだにあんなことやこんなことをしておきました。 ということができるじょりぃならば、今頃世界をこの手におさめているんですが。 品行方正純情可憐なワタシで非常に残念です。
さて。 今日のナナワタのメインは「ナナのためになけなしの財力でホットカーペット買った!」という押しつけがましく恩着せがましい部分にありますので。 もう少しホットカーペットにまつわるお話を続けさせていただきます。
ナナが帰ったあと、なっちゃんからホットカーペット一式を隠さねばならないので、えっちらおっちらとひとりで撤去作業をするじょりぃ。 疲れました。 そして夜、今度はナナのためにまたえっちらおっちらとホットカーペットを敷くじょりぃ。 なんかワタシ、バカみたい。 こんなバカなワタシを気の毒がり、きょんは進んで敷くのを手伝ってくれます。 あんたは心の広い、ええ人や。
ナナ、この夜も遅刻して到着。 部屋に入ってきまして言いました。
「そういえば、この部屋って、ホットカーペット敷くようになったんだ?」と。今さら。 「いやー(照)、あなたが寒いの気の毒だからさー、買ってきたんだよ。えへへ」 「うそマジーーー? ・・・なんでそんな無駄なことを・・・」
えらい言われようですが。 しかし言いたくなる気持ちもちょっとわかる、わざわざ感満載なワタシの行動。
「無駄とか言うな」 「じゃあでも、これからお客さんは、あたしのおかげでいつもあったかいのか(笑)よかったね」 「いや、それがさ、なんとなくなっちゃんに対して体裁が悪くて、あなたが帰った後には片づけちゃうの」 「え! じゃあ今また敷いたの?」 「うん」 「大変じゃん! ・・・てか、なんでなっちゃんに体裁悪いのだ?」 「日頃一緒に経費節約に励んでくれてるのに、ワタシの個人的感情だけで事務所に本来必要のないものを買うってのが、まずは申し訳なくてさ」 「ふーん」 「あとは、なっちゃんに既に『じょりぃちゃんはナナさんには甘いよねー』って思われてるから・・・バツが悪い」 「は? 何それ。なんでなっちゃんがそう思うの?」 「なっちゃんだけじゃないよ。 きょんも、ワタシはあなたに甘いって言うよ」 「・・・ふっ」
何そのイヤな感じの鼻笑い。
「なにさ?」とワタシ。 「それってさー、みんな思うんじゃないのー?」 「へ? みんながみんな、ワタシがあなたに甘いって思ってるってこと?」
それを自分で言うとはおかしなヤツだ。 と思ったら
「違う違う。 みなさん、あなたに対しては、自分以外の対象に対して『あの人には甘いよねー』って思う、ってこと」
そういえば。 ナナは「じょりぃ、きょんさんに甘すぎない?」も「なっちゃんに対して甘すぎるって感じ」も、どちらも口にしたことがあります。しかも何度も。
しかしそれはナナがそう思ったってだけの話だろうよ、と。
「いや、そんなことないでしょ」とワタシ。 「なーんだ」 「なに?」 「そうだそうだ、じょりぃちゃんは、誰にでもやさしいんだもんねー」
なーんだ、 って何? なーんだ って。 それに何よそのイヤミっぽい言い方。 も、もしかして、キミ、拗ねてんの?(*´∀`*)ならばかわいいぢゃないか
と思いこんだもんですからね、ここはもう、愛情告白チャンスですよ。ってこれまた思いこんだんですよ。 誰に対してもやさしいわけじゃなくて、キミのこと大好きだからキミには特別やさしいんだよ、ということをですね、ビシっとお伝えして、またこれから会えなくなるであろう数ヶ月に備えるべきですよ!
「それは違うよ。 あなたはとくべt」 「あ、やっぱ違うか」
全部言わせてくれっつーの。 しかしそうだ、確かに違うんだ。 わかってくれてありがとう、ナナ。
「じょりぃは誰に対してもやさしいんじゃなくて、誰にでも甘いんだ。そうだそうだ」
なぜそっちへ行く。
「・・・どうしてもそう持っていきたいなら、甘い より やさしい のほうがうれしいんだけど」 「うんうん。やさしいよねー。 誰 に で も」
なんか、語尾に明らかにトゲがあります。 と感じるのはワタシの自意識過剰なのかしら。
「いや、違う。ワタシが言いたいのはそういうことではない」
これからの数ヶ月に備えて愛情を伝えたいんだってばよ。
「あはははははは」 なぜ笑う。 「誰にでも ってさーー。 こうしてあなたのためにホットカーペットえっちらおっちらやってるワタシに、よく言えるよなぁ」 「あたしが頼んだわけじゃないしっ」
かーわーいーくーねーえーーー。
まあ、おっしゃるとおりなんだけどさ。
「そうだよ、頼まれてないのにやったんだよっ。寒いとかわいそうだなーって思っちゃったんだよっ」 「(笑)」 笑ってんじゃねえよ 「とりあえず、ワタシが誰を甘やかしていようと、その中でキミがいちばんかわいげがないのは確かだ」 「でしょうね。 べつにかわいいと思われたくもないし」
こんなのをかわいいと思ってしまう自分がかわいいですよホントにもう。 ってなるほど、ここに真実があるのかもしれません。 ワタシはワタシがいちばんかわいいんですよ(*´∀`*)じょりぃ大好きー
で。 結局この日も泊まり込んで作業していたのですが、終わらず。(というか、一度学校で確認せねばならぬ内容を発見したのです) なもんで、次の日もナナがやってくることになりました。わあい。 と喜んでおりますが、ワタシもそろそろへろっへろになってまいりました。 が、ここのところのナナは、これが普通な毎日みたいなんですよね。 もうしばーーーらく、ふとんで寝ていないそうです。 ワタシがいちばん忙しかった頃よりもハードな毎日です。 死なないでほしい。 とマジメにお願いしてしまいました。
で、へろっへろになりながらも、朝、ホットカーペットをかたづけ、夜また敷くワタシ。 アホか。 とナナでなくとも思うことでしょう。
夜になりまして。 ナナ、部屋に入るなり「カーペット、また朝片づけたの?」と。
「うん」 「で、また敷いたの?」 「うん」 「べつにさー、なっちゃんだって何とも思わないんじゃないのー? いいじゃん、敷きっぱで」 「なっちゃんはつまらないこと言わないし、思わないと思うよ」 「じゃあなんで無駄な労力使うわけ?」 「なっちゃんはホントによくやってくれるし、節約も気にかけてくれるし、ワタシがピーピーなの気遣って、事務所用のおやつを差し入れてくれたりしてるわけよ」 「うん」 「それに、事務所で使うものは、みんななっちゃんに相談してから買うようにしてるんだ。 そりゃ、ワタシの方が働いてるし、経営者はワタシだけど、一緒に稼いだお金で買うわけだからさ」
とはいえ、このホットカーペットはワタシ個人の必要に迫らせたものなので、ワタシの財布からの出費ですが。 それをいちいちなっちゃんに説明するのはまた困るわけですよ。 なっちゃんはワタシがナナのこと好きだってことは知らない・・・フリをしてくれてるんですから。(たぶん)
「なのに、このホットカーペットだけはなぜ今まで話題にものぼらなかったのに突然買ったんだ?ってなるのは、 ワタシ的にはなっちゃんに失礼な気がしちゃうわけ」 あと上記で困るわけ。 「なるほど」 「なら買わなきゃいいじゃんて思われるだろうけど、 あなたにあったかい思いをしてもらいたかったんだよっ」 ちくしょーめ
ここでナナが何か言いかけたので
「頼まれてないのは知ってるから、それ言うな」 「言わないよ(笑) そうかわかった。ごめん。そうだよね」 「うん」 「片づけたり敷いたり、大変だろうに悪いなって思ったんだよ」
なら最初からそう言やぁーいいじゃねえかヽ(`Д´)ノ
で、その夜。 椅子に座らず、ホットカーペットにぺたんと座ってプリントを読んでいたナナが
「あったかくていいねこれ、やっぱり(笑)」と。 「だろー?(*´∀`*)」
ワタシの押しつけがましさの結晶たるホットカーペットが、やっと認められました。 同情票、って気がしますが。それでもね。なんか仲直りみたいでうれしいです。 って、ケンカしてたのかしらワタシたち。
朝になって、 「じゃー、がんばって(ホットカーペット)片づけてね(笑)」 と帰っていったナナ。
片づけ、手伝ってくれてもいいんですけどね。(って言えって何度もきょんに言われました・・・)
しかしこの後病院勤務、午後は学校、夜は夜勤、らしいですから。
重たいガラステーブルとアイアン椅子と格闘しながらひとりでホットカーペット片づけるくらい、ワタシ、黙ってやらせていただきます。 思う存分、恩着せがましくできましたし。
掃除機かけてー。コロコロかけてー。 買ってきたとおりに、箱の中に戻してー。
さて、ヤフーオークションにでも出すか!( ^ ∀ ^ ) <冗談です
ナナが使ったマイヤー毛布は、これからワタシにとっての「ライナスの毛布」とさせていただきます。 もうさんざんすーはー匂いかいじゃったので(変態)、もはやただのマイヤー毛布なんですけどね。
しかし、読み返してみたら、ナナってつくづく、かわいげがないですねぇ。 なんでワタシ好きなんでしょ。 中学時代からの習慣かしら。
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