ナナとワタシ
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最後にナナに会ったときに、ワタシ、ナナに頼まれていたことがあったんでした。 それは
「ヒメさんに久しぶりに会いたいので、じょりぃ、セッティングしてよ」
というものであります。
ヒメさんとは誰かといいますと、ワタシの高校時代の部活仲間のひとりであります。 キャッチボールやトスバッティング、筋トレなど、二人一組のものはその子と組んでいたので、かなり仲良しであります。
ナナとヒメちゃんとの関係というのは、「ママ友」であります。 たまたま、ナナとヒメちゃんの家が同じ学区内で、しかも長女同士が同級生だったのであります。
ここでヒメちゃんをもう少し詳しくご紹介させていただきます。 ヒメちゃん、細くて顔立ちがかわいくて、高校時代はとてもモテてました。 ヒメちゃんは電車通学だったのですが、ホームで電車待ちしているときなんかに、違う学校の知らない男子に、突然名前を呼ばれたり声を掛けられたりということはしょっちゅう、という感じ。 そのようにかわいい子だったので、まあワタシはしっかりちゃっかり、「二人組権」を手に入れたわけですが。 ホント、こういうところはね、若い頃のワタシはしっかりしてました。
しかしヒメちゃん、高校入ってすぐに彼氏ができまして、そのせいでけっこう情緒不安定で、さらに部活をサボりがちな娘でありましてね。 練習のパートナーだったワタシは、ヒメちゃんを部活に連れ出すことがミッションとなっておりました。 毎日「部活行こー」と誘いに行ってましてね。 特に1年の頃はヒメちゃん、部活やる気なくて「今日は休む」とフキゲンになられちゃう日々。 しかしワタシはその感じが懐かしくて、懲りずに毎日「部活行こー」とやってました。
何が懐かしかったのかといえば、「部活行こー」とやる気のない人の面倒を見るこれ。 中学のときのナナの面倒を見てる感じによく似ていたのです。 おまけにヒメちゃんとナナは、ポジションも同じ、ショートストップ。 顔立ちとか性格はまったく異なるふたりでしたが、当時のワタシは、ナナと重なるところがどこかあれば、その人と接触するのがうれしかったのであります。 ついでに言えば、なっちゃんに目を付けたのは、ナナと雰囲気が似ていたからでした。 あと、ナナに目が似てるってだけで気に入っている子もいたりしました。
話を戻しまして。 そんなヒメちゃんですから、何度か「部活やめる」という波もあったのですが。 それでも最後まで続けてましたねー。 「よく続けたよね」と、ソフト部で集まったときは、いまだにからかわれるヒメちゃんでありますが、そういうときに
「みんながいたからだよ」ってのと一緒に、「じょりぃちゃんのおかげかな」というありがたいひとこともつけていただいております。
まあワタシ、ナナと重ねて面倒みちゃってただけだったんですけどね(°▽°)あと、かわいかったからー
と、ここまで詳しい事情はナナは知らないのですが、「ヒメちゃんとは、部活でいちばん仲良かったんだよ( ^ ∀ ^ )」とは話してあります。 違う意味で仲が良かったサキハラユーコもおりましたが。 ヨコシマな感情抜きで仲良かったのはヒメちゃんでありました。 そして、ソフト部の連中には「じょりぃはヒメちゃんが好きだったに違いない」と思われております。 ヒメちゃんもそう思ってるかもしれません。もしかしたら。 や、最初は「この子も手ぇつけたろ(・∀・)」とずうずうしい気持ちもなかったではないんですが、あまりにも彼氏LOVE☆だったので、なんか気持ちが萎えました。
で、かつてナナと重なる部分があって仲良くしていたヒメちゃんの話題が、再会後のナナから出たときは 「何この運命ってやつ(・∀・)」 と、ワタシはひとりでほくほくと喜んだものだったんですよ。 もう、こういう偶然、ワタシ大好きなもんでしてね!
ナナとヒメちゃんは、長女同士が中学を卒業してからはやりとりはなくなっていたんですが。 しかし、たまたまナナにヒメちゃんの話をしたら、冒頭のような「会いたいな」ということになりまして。 そしてミッションを課せられたワタシだったんですが、まあ、コロッとそのミッションを忘れていたんですよ。 で、少し前に思い出しまして。 ヒメちゃんに「ナナが3人でお茶でもしない?って言ってるんだけど。どうかなー」めいてメール。
ヒメちゃん、「ナナさんがあたしに会いたがってるの? なんか不思議だけど(笑) でもうれしい」と。 「じゃあ、セッティングするけど、ワタシのことだからいつになるかわかんない」と返信しておきまして。
ヒメちゃんに連絡とったよー、とナナに伝え・・・なければいけなかったんですが、なんとなくめんどくさくて放置するワタシ。 何がめんどくさいって、せっかく連絡とったのに、そのことを「今さらー?」とかめんどくさがられそうでめんどくさかったんです。 ワタシとナナ、最近あんまり仲良くないし・・・。
ということを象徴するのが、今年の誕生日ですよ。 9月のワタシの誕生日、お友だちから「おめでとー」メールをいただき、ありがたいなー、うれしいなー、と思いつつ、 その日の終わり頃思ったんです。
ああ、ナナからはメール来ない。 と。 忘れられちゃってるなー。 と(´-ω-`) ナナのバカー(つд-。)と。
そして同時に思い出したんです。
その二週間前がナナの誕生日だったことを。 自分の誕生日に「ナナのバカー」と思うまで、ナナの誕生日を忘れてました(°▽°)
まあ、ワタシもともと、人の誕生日というものを覚えるのが超苦手なので、無理もないんですが。 でもねー。ちょっと自分にビックリしましたわ。
相変わらず好きなんですけど。 でも、そっけなくされたり冷たくされたりするの、ヤなんだもーん。 会えばそんなことないんですけども。 特にメールはよろしくないんですよ、ワタシたち。 と、自分に言い訳しながら、放置。
してましたら。 ヒメちゃんとメールのやりとりをしてから一週間ほどして、ふたたびヒメちゃんからメールがきましてね。
「なんと、スーパーで偶然ナナさんに会ったよー。今月中に食事でもしたいねって話になりました。 で、うっかりメアド聞くの忘れちゃったんだけど、教えてもらってもいい?」 と。
あらら。こりゃヒメちゃんに申し訳ないことしちゃった。 ナナもどう思っただろな・・・。
そして、スーパーでけっこう盛り上がったみたいだったので問題なさそうと思いつつも、ナナに無断でメールアドレスを教えるのはなんだか気が引けたので、しょーがない、ナナに「ヒメちゃんからこのようにメールもらったんだけど、教えてもいいかな?」とメール。
したけど、返事が来ないので、電話しました。
「メール見た?」 「見てない。何?」 「ヒメちゃんに会ったんだって?」 「ああ、会った会った。なんで知ってんの?」 「メール来たから。で、あなたのメアド教えてって言われたんだけど、教えていい?」 「いいよ」 「わかった。じゃ」 「うん」
ちん。
そっけねええええええええええええ。(ワタシも)
まあいいや。 ってことで、ヒメちゃんにナナのメアドをメールしまして。
そして昨日になって、ナナからこんなメールが届きました。
今月中にヒメさんとご飯食べに行くとしたら誘ってもらいたい?
何これ(・_・)意味がわからん。
そもそも「3人で」って提案したの、ナナですし。 スーパーで会ったとき、ヒメちゃんとどんな話で「今月中に食事」ってことになったのだろう。 ふたりとも、ワタシの話題は出さなかったのだろうか。でもそれも不自然だしなぁ。 それとも、ナナが「Mなじょりぃへのサービス」として、上から目線でふざけて誘ってくれているのだろうか。
よくわからないけど、返信。
あれ? 一緒が前提かと思ってヒメちゃんに話しちゃったよ。
誘ってほしい(・∀・)
そして、次にナナから返ってきたメールで、さらに混乱するワタシ。
べつに。
私、今度の日曜日の昼希望。
二行目はいいですよ。わかりますよ。 でも一行目の
べつに。
って、これどういう意味ーーー? 何にかかる「べつに」? さっぱりわかんねえええええええええヽ(`Д´)ノ
「べつに って、どういう意味?」と聞きたくて夜の街を走り出したくなりましたが、それを聞くともしかしてケンカになったりするのかしらそれってめんどくせーーーと思い、そこはスルーすることに決定。 ものすごくもやもやしながら決定。 決定という言葉が似つかわしくないほどもやもやしながら決定。
私は大丈夫だよ。
じゃあメールしてみるね。
ありがとう。
ヒメちゃんは確か「夜のほうが都合がいいな」と言っていたので、こりゃ流れるかもなー。 と思いつつ。
べつに ってなんなのべつにって。 これ、ナナの口癖でもあるんですが、すごい感じ悪いよおまえーーーー。
くやしいので、3人で会えたあかつきには、ヒメちゃんとばかり仲良くしてやろうと思います。 と意気込んだところで、ナナにはちっともこたえなそうでそれもくやしい。 いやいや、くやしくないですよ べつに。
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