ナナとワタシ
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2010年05月17日(月) |
ちゃんと教えておいてくれないと |
まだですね、ナナんちにプーちゃんのお線香あげにいったときの話をですね、しますよワタシは。 やはりめずらしい場所に行くとネタができますし。 ナナんちが「めずらしい場所」になってしまった昨今がさびしい限りでございますが。 「今日(も)夕ご飯食べに来る?」 「うん。行くー(*´∀`*)」 なーんて頃が、懐かしいっつーより、なんか幻だったんじゃないかって気がしてきます。
前回のナナワタで、ふたりでスーパーまで買い物に行った話をさせていただきましたが。 スーパーから帰ってきて、車を停めまして。 エンジンを切りながらナナが「あ」とつぶやいた後に、ワタシに言いました。
「タバコ切らしてるんだった。じょりぃ持ってる?」
ふっ( ´_ゝ`)タバコ?
「持ってないよ。ワタシタバコやめたんだもの」 「え! もしかして続いてんの?」 「続いてんの(・∀・)」 「マジかよーー。あたしもやめるかなー。って今は無理だな」 「うん」 「そっかー。しまったなー」 「ワタシ買ってきてあげるよ。パシってあげよう」 「マジ?(・∀・) じゃあ頼んじゃおうかな。あたし食事の支度しちゃうから」 「うん( ^ ω ^ )まかせてくれたまえよ。 ・・・あ、タバコ変わってないよね?」 「うん。ピンクのやつ」 「わかった」
自分の車に乗り換えまして。 確か2分も走らないところに自販機がありましたからね。 ちょちょちょいっと買って、すぐに帰って、「ありがとー」って抱きしめてもらうんです。 抱きしめてもらえっこありませんが。 だいたい、タバコ買いに走るような使い走りがそんな良い目にあったなんて話、聞いたことありませんし。
まあとにかく。 自販機に着いて、お金入れようとして、気づいたんです。
ワタシ、タスポってもんを、持ってない(°▽°)
『毎日禁煙』していた(要するにやめられなかった)頃、禁煙するんだからタスポなんていらないはず!っつって、つくらなかったんですよね。 確かナナも同じ理由でつくってません。 そして、そろそろタバコをやめて4ヶ月になろうとしていたワタシは、自販機でタバコを買うにはタスポが必要、ってことをすっかり忘れたままパシリを引き受けてしまったのでした。
さて困った。 このへん、コンビニがないんですよね。 さらに困ったことに、何年もナナんちに通っていながら、ワタシにはいまだにこのあたりの土地勘というものが、ない。
あ、でもここからすぐのところにスーパーがあった(・∀・) そこに行けばレジとかサービスカウンターとかで売っているはず。 ああよかった。
ぶっぶーーーとスーパーへ。
着いてみたら、なんか、前のスーパーと違うスーパーになってました。 なんか地味。なんか質素。
でもまあ、タバコくらい売ってるよね・・・。
売ってました。 オトコタバコだけ。 マイセンとかキャスターとかキャビンとか、そのへんだけ。
さて困った。いよいよ困った。 どっかコンビニ探そう。 ワタシが知ってるいちばん近いコンビニは・・・うげえ、すごい混む大通り通らなきゃならないやー(´д`) しかも右折で出るのかー(´д`) とにかく行ってみよう。裏から行ってみよう。
なんて思ったのがまずかった。
ワタシは迷い子。ここはどこですか。ってのはだいたいわかるけど、ここからワタシがどう動くべきかよくわかんない。 えーーん(´Д⊂)タバコ買いにきただけなのにー。 どんだけ時間かけてんだワタシー。
心をくすんくすんさせながらうろうろしておりましたら。 ワタシの知らなかったコンビニの看板が煌々と光っております。 やった! あそこで買おう! なんかワタシついてる!(しかしこの時点でもう15分くらい経ってます)<往復5分くらいで帰れると思っていた人
駐車場に車を入れ。 お店に入りまして。 ええと、タバコタバコ、と。
ち。 レジの後ろにしか並べていない店か・・・。 スッと取ってスッと買ってスッと帰るわけにはいかなくなりました。 タバコを買わない人のために説明させていただきますと、レジ後ろにしかタバコが並んでいない場合、 ワタシのように目の悪い人間には厳しい距離から希望のタバコを見つけ(すごい数があるんですよ☆)、さらにそのタバコにふってある番号を読みとり、それを店員さんに 「○番のタバコ、ください」 って言わねばならないんです。めんどくさいんです。
でもまあしかたがないので、レジに行きまして。
なんか店員さんが若ーい娘さんなんですが。 スっとしてましてね。背が高いっつーか、姿勢が良くて。 色が白くて顔立ちが涼やかで、なんだかかわいーなーこの子ー(*´∀`*)
なんて思ったら
「あれ?・・・次女ちゃん?」 「あーーーー! じょりぃちゃーーーん」
次女ちゃんのバイト先でございましたよ! なんだなんだー。 キミ、えらくキレイになったね! な、なんか緊張しちゃうな! と、急にもぞもぞしてましたら、次女ちゃんが言いました。
「・・・知ってて来たの?」
は!Σ (゚Д゚;)
次女ちゃんがコンビニでバイトし始めたというのは、そういえば確かナナから少し前に聞いていたんですよ。 そのときに 「えー、どこで? 買い物に行ってみたいな(・∀・)」 と言いましたら 「やめた方がいいよ。次女ちゃん最近気むずかしくてさー。 じょりぃが『わざわざ』来たって思うと、むくれるかもよ?」 なんて言われていたんですよ。 そうか、このコンビニだったのか。 てかそういうことはちゃんと教えておいてくれないとナナ!
これはまずい。
「いや、あの。 じょりぃちゃん、迷子になっちゃってさ。 あの、タバコ買いに出てきたら、自販機で買えなくて、で、うろうろしてて、 やっと買えるところがあったー!って、それが、ここ」
まさに、しどろもどろ。
「そうなんだー(笑) 次女、ここでバイトしてるんだよ( ^ ω ^ )」
それは見ればわかるんだけれども。 この様子だと、怒ってはいなそう。よかったーーーー(´д`*)
「知らないで来ちゃったんだけど、思いがけず次女ちゃんに会えてうれしいよ(*´ω`*)」 「ふふふっ。 タバコ?どれ?」 「あー・・・・」
びっくり仰天しちゃったせいなのか、なんかどうしてもナナのタバコが見つけられない・・・。
「ママのタバコってどれだっけなぁ」 「ママ? ママ、タバコ吸ってるの?」
は!Σ (゚Д゚;)
も、もしかして、ナナったら家族の前ではタバコをやめたことになってたのかしら。隠れタバコだったの? やっべーーーー。 てかそういうことはちゃんと教えておいてくれないとナナ!
「あ、ママは吸ってない。 じょりぃちゃん、自分のタバコ買いに来たの( ^ ∀ ^ )」 「そうなんだ(笑)」 「えーと・・・ワタシってどのタバコ吸ってたんだっけなーー・・・」
「はい、これだよ」
次女ちゃんが渡してくれたのは、ナナの吸ってるタバコでした。
「えへへーー。・・・ありがと・・・(*´・ω・`)・・・ワタシ、ママに怒られるかな・・・」 「大丈夫だよ。 次女、ママが吸ってるの知ってるし」
ならなんで「ママ、タバコ吸ってるの?」ってワタシに聞くのーーーー?!
「えへへ」 <バツが悪いのでへらへら笑ってみるじょりぃ 「ふふふっ」 と笑った後に、きっちり店員さんになってレジを済ませてくれた次女ちゃん。
「ありがとうございましたー」 「がんばってね」 「ありがと(笑)」
で、ナナ宅へ戻って行ったわけなんですがーーー。 道中、「やっべぇーーー」とか思ってたわけですよワタシ。 なんかいろんな意味でやばい。 ていうか、いろんな意味とか言ってみたものの、ふたつの意味しかなかった。 次女ちゃんのバイト先にうっかり顔を出してしまったことと、ナナの隠れタバコを暴露してしまったことのふたつ。
なんだ(・∀・)別にたいしたことじゃないじゃんね。
ワタシからしてみたら。
前者はすでに次女ちゃんの笑顔でやばさ解消という気がしますが、後者はナナからしてみたらどうなのかしら・・・。 元喫煙者としては、しかも禁煙宣言を頻発しては吸っていた元喫煙者としては、隠れタバコがバレたときの、どえりゃーバツの悪さというのはよーくわかりますし・・・。
「ただいまー」 「おかえり。ありがと。遅かったね」 「うん、迷子になった」 「そんなこったろうと思った」 「誇らしげに得意げに自販機に行ったのが失敗だった」 「自販機? タスポ持ってないでしょ?」 「そうなのだよ。忘れてた。タスポのこと」 「でも買えたんだ?」 「うん・・・さまよってさー、やっと見つけたコンビニで買ったんだ」 「ふーん」
こほん。
「そのコンビニの店員さんがさ、すげーーーーかわいい子でさー」 「へー、よかったね」 <いつもの病気か、みたいな口調 「うん。そしたらその子、次女ちゃんだったんだ」 「そうなんだ(笑) 怒られなかった?」 「うん。愛想良くしてくれた。すごいかわいいね」 「知ってる」
おまえかわいくねえな。
「まあでも、じょりぃの場合特にひいき目が強いからね(笑)」とナナ。 「それはあるかもだけど、最初次女ちゃんて気づかない状態で『かわいー』って思ったよ? てか、キレイって感じになってきたかなぁ。大人になっちゃったねえ・・・」
また始まった、みたいに笑うナナ。 さて、和やかな雰囲気になったところで、懺悔してしまいましょう。
「でさー、あの・・・」
ことのなりゆきを話してみたじょりぃ。
ナナの反応は
「げーー。あたしカッコ悪。 てか、次女ちゃんカッコイイじゃん」
なんだ(・∀・)やっぱり別にたいしたことじゃなかった。 めでたしめでたし。
だけどオチとしては弱いよキミたち。 なんかもっと騒いでくれないとナナワタにならないぢゃないか。
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