ナナとワタシ
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2010年05月23日(日) |
最近そういうの流行ってんの? |
「末子ねー、実は『末子ちゃん』って、ちゃん付けにされるの嫌いなんだよね」
と末子ちゃん。
「そうなの?」 「うん。 だからじょりぃちゃんも、今日から末子のことは『末子』って呼び捨てにしてくれる?」 「わかった」 「言ってみて?」 「ねえねえ、末子ー」 「・・・どうしてじょりぃちゃんて、いちいち気持ち悪いの?」 「(´・ω・`)すんません」
そんな、まわりの人が思っていても口に出さないことをハッキリ言わなくても。
「だから末子も、今日からじょりぃちゃんのことは『じょりぃ』って呼ぶね?」 「わかった」 「ねえ、じょりぃー」 「なあに?末子ー」 「・・・やっぱり気持ち悪い」 「すんません(`Д´*)」
一緒に、末子ちゃんの友だちのあんずちゃん(注:お母さんが美人)がおりましたので
「あんずちゃんは? あんずちゃんのままでいい?」 と聞いてみました。
あんずちゃんもですねえ、あんずちゃんは覚えていなくても、ワタシには長いつきあいでございますからね。 かつて、ナナとよく温泉だなんだと遊びに出かけていた頃、末子ちゃんを預かってくれたのは、おもにあんずちゃんちだったんです。 なのでワタシはあんずちゃんのことを、ヨチヨチ歩きというか、(美人)ママに抱っこされていた頃から知ってるもんですからね。 聞いてみました。
「うん。あたしはまだちゃんづけでいい」 もじもじと。かわゆい。
「ね。ママのことはなんて呼んでるの?じょりぃちゃん」 と末子ちゃん。
またその質問かね(°▽°) 末子ちゃんがまだ小さーい頃から数えて、3度目のその質問。 いつも心配かけてスミマセンねえ。
まあね。 ワタシ、今年の目標として、ナナをナナと呼べるようにすることにいたしてますからね。 ここは堂々と「ナナって呼んでるよ」と
答えたいところだったんですが
「ママ って呼んでるよ」 <小さい声で
ええ。 まだ一度たりとも呼べてません。 メールですら呼べてません。 なんかもう無理って気がしてきました。 ひとりで妄想会話とか繰り広げて練習はしているんですがね。(やっぱりいちいち気持ち悪いワタシ) 頭の中で「ナナ」と呼ぶことには慣れてきましたが、実際はもう、全然ダメです。
「まだママって呼んでるのーー?(´д`)-3」
末子ちゃんにも呆れられました。さらに。
「ママ以外には呼ばないの?」 「んー・・・『あなた』とか、使うかな」 「うわーー。なんかそれって上から目線ぽいーー」
え? そ、そうなのかな? と、あんずちゃんを見たら
「うん。なんかイヤな感じ・・・他人ぽいし」
6年生から見ると「あなた」ってそんな感じなのかしら・・・。
「とにかく、じょりぃ?」 <末子ちゃん 「はい」 「もう少し大人になってもらわないと」 「ええええ?! 名前の呼び方と大人度って関係なくない?」 「関係ないかもしれないけど、じょりぃのそれって、少し変じゃない?」 「わかったよ末子・・・」
末子ちゃんのことは、すぐに呼び捨てできるようになりました( ^ ∀ ^ ) まあ、何度か間違えて注意が入ったりもしましたが。
さて、そんなやりとりがありまして。
夜も更けて。 といっても、9時半頃だったかしら。
ナナは末子ちゃんのお友だちを、末子ちゃんと一緒に家まで送りに行ってまして。
話は逸れますが、これが実はワタシ、もうものすごくガッカリだったんですよ。 本当は、あんずちゃんの美人ママがお迎えに来る予定だったんです。 ナナが夕方、 「あんずちゃん、8時半頃ママに迎えに来てもらうのでいい?」 とあんずちゃんに確認していたんですが、ワタシ、それ聞いてウキウキしましてね。
「あの美人ママ、来るの?(・∀・)相変わらず美人?」
とナナに確認したくらい楽しみだったんですよ。 あんずちゃんにも昼間、「じょりぃちゃんが美人て言ってたって、ママに伝えておいてね」と頼んでおいたくらい、まあ、あんずちゃんちのお母さんてワタシ好みなんです。やさしいですし。
が、遊んでいるうちに時間が過ぎ、結局一時間延長になるよとナナがあんずママに電話をしていたりして、この時間となったわけです。 そして久しぶりにあんずママに会える!と意気込んでいたワタシだったんです。
が。
「じゃ、あんずちゃん送ってくるねー」とナナの声。
「え?! あちらのママが迎えに来るはずじゃなかったの?」 「送っていく」
ええええええええ(´д`)ええええええええ?
「あ、じゃあ、ワタシも一緒に・・・」 「パパと留守番してて」
ええええええええ(´д`)ええええええええ?
がっかり。
とまあ、がっかりしながら留守番してたんですがね。パパとおしゃべりしながら。てかワタシ相変わらず相づち打ってただけですけども。 そのうち長女ちゃんがバイトから帰ってきまして。 パパがちょこっと自室に引っ込みまして。 長女ちゃんとふたりでまったりと過ごしていたときのことです。
家の外から
「ナナー! ナナいるー?」
という女性の声が。
こ、これは!
ナナを呼び捨てにしつつのこのたいした態度。 ナナの姉ちゃんに違いない。 声が高いから、二番目のほうの姉ちゃんかな。 てか、今日来る予定だったの? に、にわかに緊張しちゃうな! ワタシこのままお邪魔してていいのかな!
「今出かけてるよ。 あんずちゃん送りに行った」と長女ちゃん。 「ちぇー。使えねぇーー」
お姉さま、ガラ悪いわね。
外からはまだ「ナナがどのうこうので、うんたらかんたらだからさー。ナナ遅くなるのー?」とか言ってます。
緊張しながら正座しなおしたりなんかしてましたら、玄関が開きまして、声の主がやってまいりました。
「あー、じょりぃちゃん(・∀・)」
次女ちゃんでした。
え? え? ( ´;゜;ё;゜;)
次女ちゃんて、ママのこと呼び捨てにしてんの? 最近そういうの流行ってんの? そういえば、きょんの職場の女性も、息子と超仲良しで、かつ、息子から呼び捨てにされていると言っていたような・・・。 なんかドラマとかでそーゆーのがあったんでしょうか。 まあとにかく
ワタシがもたもたしている間に、娘がナナのことを呼び捨てにするようになってました。
ワタシは古いところもある人間なので、次女ちゃんがナナを呼び捨てにすることに、なんかこう、そわそわしちゃいまして。 (しかし末子ちゃんがワタシを呼び捨てにすることにはなんら抵抗はないんですが) ナナが帰ってきてからも、次女ちゃん、ナナに向かって「だってナナが言ったんじゃん」とか話してますし。 ナナはどう思ってるんだろう。 次女ちゃんの意見も聞いてみたい。
が、なんとなく聞けずに帰ってきました。今度とりあえずナナに聞いてみよう。
先にも言いましたが、ワタシったら古風なところもありますので、娘が母親を呼び捨てにするということには違和感を感じるのですが。 それでも、すっかり娘っぽくなって、体型なんかは大人のソレになってきた次女ちゃんがナナのことを「ナナ」と呼びながら会話しているのを見て、なんかこれってエロい気がする、なんつー風にも思いました。 ワタシの桃色回線たら、どこでどうつながっちゃうかよくわかりません。 よくわかりませんが、「へえー、ほおー」なんて思いながら、ニヤニヤとふたりの会話を見守っておりました。
ちなみに。 親に対して、理性的・客観的に批判とジャッジをくだすお年頃に突入した長女ちゃんは、 ワタシと話すとき、ナナのことをママと言わず
「あの人」
と言います。 (まあ、このナマイキ娘は昔からその傾向はありましたが)
ママ と呼ぶ人が少なくなってきてナナもさびしかろう。
ワタシはもう少しナナのことを「ママ」と呼んでやっても良いような気がしてきました。 っていつのまにか、いまだにナナをナナと呼べずにいることへの長い言い訳のような文章になってました(´∀`)オカシイナー
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