ナナとワタシ
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2009年03月07日(土) |
ドキがムネムネで、キュン・〆 |
さてさて、前回・前々回からの続きです。
ロビーでパパと景気の話やら仕事の話やらしているうちに、「会場に戻ってくださーい」とアナウンスがありまして。 「これから生徒たちが、先生や病院スタッフ、在校生、保護者のみなさまへの感謝の気持ちを込めて歌を歌います」ですって。 何そのこっぱずかしい企画。 ナナも歌うの? ワタシ、見てらんないよそれ。
パパの後ろに隠れながら会場に入り。 パパの後ろに隠れながら壁際に立ちまして。 パパの後ろから、ナナを見つけます。
おまえは忍びか。
と、自分にツッコミたくなりましたが、もういい。 ワタシってホントダメ。 でもだって、どんな顔してここにいればいいのか全然わかんない。 無邪気なパパがうらやましい。 堂々とにこにこしているパパと、こそこそしている自分を比べて自己嫌悪。
卒業式のあと、そんな心境をマシマロにアップしようと携帯をピピピといじって、あとはアップするだけ、ってとこまでにしたんですが。 読んでくださる人にはいきなりでわけわからない上に、なんだか思わせぶりな感じもして失礼かな、と思ってやめました。 そのマシマロを今ご紹介させていただきます。
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件名:ちぇっ
ワタシって背が低い。
つまんないの。 おもしろくないの。
パパ、背が高い。 パパのがカッコいい(´・ω・`)
でもワタシのが顔がかわいい( ^ ∀ ^ )<アホ
身長のせいにしてスンスンしてますが
それ抜きにしても、今日はパパの方がゆったりしててカッコよかった。 なんか人間的に負けてたよワタシ!うわああん。
なんてことを思いつつ、河原でたそがれてるわけですが、 ナナの前ではまた 「パパよりワタシの方が魅力的」 って言い放つに違いないじょりぃなのであった(・∀・)あははははははははははは
ぐだぐだやってないで仕事に戻ろ。
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読み返してみると、けっこうなダメージだった模様。 しかもこのナナワタを読んでからでないと、やっぱりさっぱり意味がわかりませんねこりゃ。
このようなアホらしい自己嫌悪に陥るほど、ホントにアホらしくパパの後ろに隠れ続けていたじょりぃだったのです(´・ω・`) そして、勝手にパパや他の人の陰に隠れていながら、「(ワタシの)背が低いからナナが見えない!パパは見晴らし良くてずるい!」と、こともあろうに自分の身長に責任転嫁して地団駄踏んだりもしてますよこの人。 しょーもないことひがんでないで、前出ろ、前。
「今なら写真撮っていいみたいだな。オレ、カメラ持ってこなかったよー」とパパ。 「あ、ワタシ持ってきました」 ごそごそとバッグからデジタル一眼レフを取り出すじょりぃ。 「わ! すごいの持ってきたな(笑)」
無駄な気合、っつー感じで、ちょっと恥ずかしい(*・_・)でもナナと(一方的に)約束したから・・・
「パパとママで、ツーショット撮ってあげますね。えへへ」 えへへがなんだかさびしいぞ、じょりぃ。 「そうだよな。せっかくだし。 ・・・あの卒業生が並んでるところって、行ってみちゃっていいのかな?」 「え! それは・・・どうなんでしょ・・・」 ひな壇になってるし、とりあえず、ナナはいやがりそうな気が・・・。 「ナナがこっちに来ればいいんだよナ(・∀・)」 「まあ、そうですけど・・・あの人、来るかなぁ」 「お、オレたちに気付いたみたいだぞ」
ナナ、にっこにこで手を振ってます。すげぇ無邪気でびっくり。 パパは軽く手を上げて。 ワタシは
ワタシは
目をそらしました・・・orz
なんか、ワタシの前ではあまり見せない、屈託のないにっこにこぶりが、まぶしいのとショックなのとで思わず。
そんなダメダメなワタシと違い、パパはナナに「こっち来いよ!じょりぃちゃんが写真撮ってくれるって!」とナナに大きい声で。
え!?Σ(゚Д゚;) ナナ、こっち来るな! <どこまで情けないのか・・・
ナナはちょっと顔をしかめて「無理無理」とジェスチャー。 ほっ。
「じゃあ、オレがそっちに行って横に並んでもいい?σ(・∀・)それで撮ってもらおうよ」
パパったら! まわりじゅうナースよ! すごい勇気! てかワタシが意気地なさすぎ?! ワタシ、あのひな壇のナナの隣に立ったパパとのツーショット撮りに前に進む勇気ないんですけど!
ナナ、 工事中の立入禁止看板の人のように、手のひらをこちらに向けてビシッと前に突き出し
くちびるの動きは 「や め て」
「断られちゃったよー(´-`)ナンダカナー」とパパ。
パパ。 ワタシ、今までパパのこと「ちょっとなー」とか思ったりしたことあったけど。
あなたって、すごい。 うらやましい。 素直にそう思った。 パパもワタシも自分大好きだし自意識過剰だけど、パパのソレの方が、すごく健全だと思う。 そうか。 こういう人なら、ナナと一緒にいられるのか・・・(´-ω-`)ワタシダメだ・・・
自己嫌悪に陥りながら、パパの後ろからこそこそと、ズーム最大にしてナナとご学友を撮影しまして。
「距離あるけど、撮れそう?」とパパ。 「たぶん・・・でもワタシ、今日なんだか、すっごく緊張しちゃってて、手が震えてるんですよ。だからブレてるかもー」 「なんでじょりぃちゃんが緊張するんだよ(笑)」 「ねー(笑) バカみたいなんですけど。なんか緊張してんの」 「オレ全然しない( ^ ∀ ^ )」
得意そうに言い放つパパ。 でも普通の人は緊張しないと思うの。自分のことじゃないんだし。 そこはパパがすごいところじゃなくて、ワタシがふがいないところなの。アタマがいかれてるところなの。
卒業生たちの歌が終わりまして。 ナナ、自分よりもずーーーっと若いお友だちと一緒に、カラダを横に揺らしながら歌ってました。かわいいな。 かわいいけど、ワタシはなんだかそーゆーの恥ずかしくて正視できないぞと。 ということで、ここでもパパの後ろからのぞき見。 そしてわらわらとひな壇から降りてくる卒業生たち。 ナナがこちらにやってきました。 ワタシ? もちろん、パパの後ろに隠れました。
「あたしの表彰、見れた?(・∀・)」とナナ。パパに。たぶん。 「ああ、間に合ったよ。ちょうどいいところで入れた」とパパ。ワタシはこくこくと頷くのみ。
なんかやっぱ、パパにはワタシに対してより屈託ないんだなー、ナナ。 ワタシだけだったら「あたしの表彰、見れた?」なんてこと、きっと聞いたりしません。 でもそれもわかる気がします。 ワタシだって、ワタシが相手よりもパパが相手のほうが屈託なく話せそうだもん(´・ω・`)スンスン
「じょりぃちゃんが今、写真撮ってくれてたぞー」とパパ。 「じょりぃ、忙しいのに来てくれてありがとう」とナースナナ。にっこりと。 「いや、無理言ったのワタシだし・・・」もじもじもじもじ。
ああ。 ナナとケンカしてナナワタ一時終了後、仲直りしてからは、ナナとものすごく普通に話せるようになったワタシだったというのに。 ここに来て、退行現象。 昔のワタシに戻ってしまっております。 どうしちゃったのワタシ。 てか、ナース服のナナ、恥ずかしいからあっち行け。しっしっ。
しかしこのままではワタシ、なんだか機嫌悪そうな人です。 しかも雰囲気が薄暗いのに顔はにやにやしている気持ち悪い人です。いけません。いろんな意味で。 せっかくのナナのめでたい席ですし。 おまけにナナったら、いい年してナース服がものすごく似合ってまして、かわいいったらありゃしねえんですよ。(まあ、言わせてください) ワタシだって、ナナのために、気持ちの良い笑顔・・・ていうか、せめて気持ち悪くない笑顔で何かしてさしあげたい。 ということで
「あの、あの、 せっかくだし、パパと一緒の写真撮ってあげる(・∀・*)並んで並んで」
と、ナナにではなくパパに言ってみまして。 パパは「そうだよな。せっかくだから」と、ナナと並びまして。 写真ギライな上にワタシに撮られるのは特にイヤ(理由:たぶん変態っぽいから)、というナナはイヤがるかなーと思ったのですが、素直にパパと並んでくれました。
ああ、手が震える。ブレちゃうかなぁ。嫌だなあ。
「とーりまーすよーーー」 カシャ。
と、2枚撮りまして。
撮った画像をちまちま確認しておりましたら、ナナが近づいてきて言いました。
「じょりぃもパパと撮る? あたし撮ってあげる(・∀・)」
なんかそれ違くなーーーいーーーーーーーー???
って、ひっくり返るかと思ったよワタシ。
かといって「いや、ワタシとあなたで、記念に撮ろうよ」とはとてもじゃないけど言えず。
「いやいや、いい、いい(気持ち悪い笑顔で)」(後ずさりつき)
糸冬 了 。
・・・ふたりで撮りたかった・・・ナースのナナと撮りたかった・・・。<我ながらイライラします何この人
その後、少し話しまして。 ええと、パパとナナが。
「このあと3人で寿司でも食いに行かない?」とパパ。 「ダメだよー。あたしこのあと、謝恩会もあるし打ち上げもあるし」 「なんだ、そうなのー? せっかくオレ、会社早退してきたのになぁ」 「しょうがないじゃん」 「ちょっとくらいでもダメなのかー?外、出られない?」 「ダメだよ。今だってもう、ここの後片づけしなきゃなんだし」 「じょりぃちゃんの車、しばらく出せなそうなんだよ。車出せるまで話すくらいできないの?わざわざ来てくれたんだしさー」 「パパの車は?」 「オレは遅刻してきた強みで、すぐ出せるところに停められた」 「じゃあさ、じょりぃの車が出せるまで、パパの車でふたりでそのへんドライブしてくれば?(・∀・)」
なんかそれ違くなーーーいーーーーーーーー???
じょ「それはパパに悪いよ。ワタシなら大丈夫。自分の車で時間つぶせるし」 ナナ「パパとじょりぃでお寿司食べてくればいいじゃん」 パパ「それでもいいけどさー。まだ寿司屋やってないだろ」 ナナ「あ、じゃあさ、子どもたち連れて、じょりぃも一緒にお寿司っていうのは?あたしは行けないけど」 じょ「それってなんか・・・」 パパ「違うよな」 ナナ「お寿司が食べたいのかと思ったんだもん」 違うだろーよーーーー パパ「せっかく大人だけでのんびりできると思ったのになー」 ナナ「だってしょうがないじゃん(笑)それにお祝いなら、子どもたちのことも全部済んでからみんなで一緒にしようよ。 あたしのお祝いより、まずは次女ちゃんの受験をいい結果で終わらせてあげたいし」
大人だけで先に浮かれるわけにはいかないでしょ、と釘を刺すナナ。 えらいのねあなた。
「じょりぃ」とナナ。 「ん?」 「ホントにありがとね、今日」 やさしい笑顔つきで。 「いや、そんな。 あの」 「?」 「おめでとう。ホントに。 ナントカ賞も。おめでと。すごいね」 やっと言えたーーーー・゜・(ノД`)・゜・。 「(笑)ありがとう」
じょりぃよ。 一週間悩んだ末に用意したコンビニチョコを渡すなら今だ。 予定通りクールに「手ぶらだとバツが悪かったから、コンビニでチョコ買ってきた。はい(・∀・)」と渡すのだ。 たぶんきっと、ナナは喜んでくれる。たとえコンビニだろうとも。
が。
これから会場の片づけをするナナ。 在校生から贈られた小さな花束と、卒業証書と賞状が入った筒を持っています。
渡したらジャマだろうな・・・・。
ええ。 渡せませんでした。 自分で食べます。(昨日きょんにこのことを話したら「じゃああたしにちょうだい(・∀・)」と喜んでいたので、きょんの腹に収まりそうです)
会場を後にし、パパとふたりで駐車場へ。
「せっかく来てくれたのに、何のおもてなしもできなくてゴメンな、じょりぃちゃん」とパパ。 「そんな。ホントにワタシ、無理に参加させてもらったんですから。卒業式見てみたくて」 「仕事忙しいのに(笑)」 「でもパパが来てくれて、ホントよかったー。すごくテンパっちゃってたんですよワタシ。パパの姿見たときうれしかった(*´∀`*)安心しました」 「そりゃよかった(笑)」 「お寿司はー、もうめんどくさいから、あとでパパとワタシだけで食べに行っちゃいません?」 前からそんな話はしていたもんで。 「そだなー。そうすりゃ好きなもん食えるしな。先生(ナナ)気にしないで飲めるし(笑)」 「ね」 もちろんおごれよ☆
パパとはものすごく雰囲気が良いじょりぃ。
そろそろバイバイ、という段になって
「ねえねえ、パパ」 とパパにあらためて話しかけるじょりぃ。 「んー?」 「ママ(ナナのことです)、 白衣、似合ってましたね」
そーゆーのは本人に言えとワタシは自分に言いたい。
「ああ(笑) とりあえず、いつもよりは太って見えなかったよな。ははははは」 「それワタシ言ってませんから。ワタシが言ったって話にしないでくださいね」<重要な念押し 「でもあいつ太ったと思わねー?」 「もともとがやせ型だから」<なんだか意味がつながってないけど。『太ってもまだイケてますよ』ってつなげたかったんではないかと 「でも太ったよな?」 パパ、しつこいな。 「まあ、前よりは太りましたよね」
・・・今ワタシが心配しているのは。 パパからナナに話が伝わるときは「ママ、白衣、似合ってましたね」は忘れられ、 「じょりぃちゃんと、ナナが太ったって話してたんだよ( ^ ∀ ^ )」ってなっちゃうんじゃないかって。 そこんところです。
で、パパと別れまして。
卒業式のときは、ドキがムネムネになっちゃって緊張するばかりで感慨にひたれなかったんですが。 卒業式のあと、ひとりになりたくて(ええ、存分に自己嫌悪に陥るためです)(自分の情けなさに、仕事に戻っても笑顔が作れないだろうと思うくらい落ち込んでおりました)河原でたそがれておりましたら。 自己嫌悪が一段落したあとに、いろいろ思い出しましてね。
ナース服買って、看護婦さんごっこ、とか、言ってたっけなー。 そのとき、ナースキャップの作り方がわからなくて、ふたりであーじゃないこーじゃないってやったよなー。 今日はきっちりかぶれてたなぁ。あのとき考えた作り方、合ってたんだろうか。 ずっと前に「あなた看護婦さんになればいいのに」って言ったら「やなこったい」って言われたっけなー。 ナナのお母さんも生前、「ナナちゃんは看護婦さんになればいいのに」って言ってたんだっけなー。 学校と家の両立が大変で、「もういなくなっちゃいたい」って、泣いてたっけなー。
ワタシ、ナナが中学生のときから、ナナのナース姿がビジョンされていたのです。 まあ、ワタシが体が弱かったのもあって幼少時から看護婦さんが好きだったから、ってことで、それが好きな人にオーバーラップしていただけかもしれませんが。 それでもあの脳みそがぶっとんでいたような中学時代のナナを相手に、よくまあ看護婦さんをビジョンしたもんだとちょっと呆れますが。 そして、確か20歳くらいのころ、一度だけナナの姿をちらっと車から見かけたときに、白衣だったことがありまして。 そのときに「ああ、ほら、やっぱり」と漠然と思ったりして。 後で聞いたら、ナナの家から近い眼科医で、受付みたいな仕事をやっていただけだったらしいんですが。
そして今。 まだ准看とはいえ。 ホントにナースになっちゃった。
なんだろう。なんでだろう。 なんだかせつない。 胸がキュンとします。 すごくめでたい!って思っているのに、なんなんだろう、このせつなさは。 悲しいのとは全然違うんです。すごく嬉しい。 でもなにか、胸が苦しい。 泣きたいような気分。ヘンなの。
遠い日々を懐かしんでいるだけなのかな? それと、どういう理屈かわからないんですが、「ナナに追いつきたいな」って思っています。 置いていかれているのか、ワタシ?????(また?!) 今日の自己嫌悪のせいかなぁ。 うん、そのせいもあるかも。 今日パパと一緒にいて、ワタシ、なんだか安心したんですよね。緊張しすぎてたとか、抜きにしても。 パパ、仕事のグチが多いとか、ナナのことダメ子扱いしすぎるとかその他いろいろ問題もありますが、この人ってすごくやさしいなーと感じたのでした。 ナナがパパを好きになったのわかるなー、と思ったのでした。 それに比べてワタシは、このたび書き連ねた通り、なんか情けなかったじゃないですかー。
ナナに追いつきたい。 パパに追いつきたい。
つまるところ
ナナに好かれたい。もっと。 ここか。ァ'`,、('∀`)いつものことか
とにかくナナ、おめでとう。 まだこれから、准看の仕事と、正看になるための勉強が続くわけだけれども。 あなたを誇りに思うよ。 (ああ、ネット上ではこんなにカッコイイこと言えるのにワタシ・・・)
興奮したり震えたり拗ねたり自己嫌悪になったり懐かしくなったり奮起したりと、一日で大忙しだったじょりぃの小さくて丈夫なハートでしたが。 今いちばん思うことは。
やっとナナの写真が手に入った('∀^v) しかもナース服姿 \( ^ ∀ ^ )/
というくだらない満足だったりします。 よかったね!じょりぃ! おめでとう!ワタシ!
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