ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2009年03月06日(金) 続・ドキがムネムネで、キュン

さて。前回の続きです。

勇気を振り絞って、会場に入ったじょりぃ。
顔つきは「ああ、まあ、みんな、ご苦労」みたいな風を装っていますが(何もそこまで偉そうにしなくても良さそうなもんですが)、キッチリ手は震えております。
会場ロビーは、式の準備のためにパタパタと働くナース(のたぶん卵・1年生かな?)であふれ返っております。
目、目のやり場に困る。ってなぜワタシはそう思うのか。
でもだって、若くてピチピチの看護師さんたちが、いちいち笑顔で「こんにちはー」って声かけてくるんですよ!
いやいや、若くてピチピチはまあいい。 
とにかく

ナナに会いませんようにナナに会いませんようにナナに会いませんように。<ホントに何しに来たのかこの人

そしたら、受付なんてありやがんの!
何よ!今日は結婚式ですかな!
「記帳お願いしますー」とか、ナース服姿のキミたち、無茶な要求をかわいいカッコでするな!

記帳用の長テーブルには「医師会」と「なんたらかんたら」と「保護者」のコーナーが。
ええと、ワタシは「医師会」?  と、いったん心の中でボケてから。(こういう余裕はある)

「あの、ええと、  保護者じゃないんですけど・・・」

ああ、またワタシは・・・・。
もうちょっと「考えをまとめてからモノを言う」ってことができないものか orz

「はい?(´∀`)」
「あの、今日卒業する人物の、ええと、友達っていうか・・・」 友達っていうか っていうか、ただの友達なんですけども。残念なことに。
「あ、はい。こちらで大丈夫です。 どなたのですか?」
「○○さんなんですが・・・」
「はい。ええと・・・・あ、じゃあ、ここに丸をつけてください(´∀`)」

なんか、ワタシの名前を書くわけではなく、生徒名の横の欄に○をつけるだけでよかったみたいです。
結婚式というより、授業参観みたいですナ。
ぶるぶるぶる と手を震わせながら、○。

「本日はおめでとうございます( ^ ∀ ^ )」と、ナースちゃん。
「あ、どうも。ありがとうございます。はっ」 深々とお辞儀をするじょりぃ。

あちらでお待ちくださーい、と言われ、あちらへ。
しばらく「ナナ、こっち来るな!」と思いながら、挙動不審にきょろきょろと立っていたんですが、なんか、ナースちゃんたちが、待っている人にお茶を出してくださるんですよ。
紙コップとかでなく、茶たくに乗っけて、湯飲み茶碗で。
サービスの良いことに、ワタシなんぞにもかわいらしいナース(の卵)が

「よろしかったら、お茶、どうぞー(´∀`)」と。
「あ、はいっ。 どうもありがとうございます。いただきますっ」

お茶を受け取ろうとするんですが。

ホント恥ずかしいんですが。
手が。震えちゃって震えちゃって。
もう、ナナが現れたらどうしようかと考えてると、恐ろしくて震えが止まらないんですよ!<ホントに何しに来たのかこの人

モノがお茶ですから。震えると危ないんですよ。
で、「こら!震え!止まれ!」と念じるんですが、茶たくと茶碗が激しくカタカタと音を立ててしまいましてね!

お茶を渡してくれているナース卵ちゃん、「大丈夫ですか?」と。
「え!何がですか!」 震えを悟られないように必死にとぼけるワタシ。手遅れですが。
さらに、横にいた別のナース卵ちゃんもこれまた「・・・大丈夫ですか?」と。

ああああああああああああ。
このままでは応急処置をされてしまいますよ!

どうも、ナナに会いたくない!という震えのほかに、まわりじゅうナース服(しかも卵)という状態に、ワタシったら舞い上がってしまっているらしく。(どうしてこんなにカッコ悪くなれるんだろうワタシ・・・)
カタカタカタカタ言わせながら「え? いやいや。 お茶いただきます」と、なんとかお茶を受け取った後、速攻で傍のヒーターの上にお茶を置き。(震えて持っていられないんだもの)
でも飲まないのも悪い気がしたので、茶たくと茶碗をぴたーーーっとくっつけて持ち、茶たくごと口に運ぶけったいなじょりぃ。これなら震えても音はしません。
茶たくはヒーターに置いたままにして、茶碗だけ持って飲めばカタカタしなくていいかなと最初は思ったんですが、震えてるもんで、こぼしちゃうかもしれないじゃないですか。
床にこぼすとナース卵に迷惑がかかるかと思い、こぼれたお茶を受け止めるために茶たくごと飲んでいたという、こんな自分的非常時にも他人を思いやることを忘れないじょりぃという、心温まる童話のようなお話ということです。ええ。

ああ、しかし、気軽に言い放った「卒業式出たい(・∀・)」が、こんなに大変なことになるとは思ってもいませんでしたよ!
おうちに帰りたいよーーーーーう。

「お待たせいたしました。式が始まりますので、お入りになってください」

という誰かの声で、みなさんぞろぞろと中に入り始めまして。
いちばん最後にこそこそと入るじょりぃ。
生徒たちは、もうみんな着席しております。
ワタシにとっての救いは、保護者の席は生徒たちの後ろ、いちばん壁際で、生徒たちからはこちらが見えなかったことです。
おまけに前から 卒業生 在校生 保護者 ですから。 生徒は背を向けてますし。
もう絶対、ナナからワタシは見えない。

ちょっと安心しまして、最前列のど真ん中に座り。(後から入ったらそのへんしか空いてなかった)
き、き、き、緊張するよーう(つд-。)
そわそわそわそわ。
ナナはどのへんにいるんだろう。
あちらからはこちらは見えないとわかって、少しだけ落ち着きを取り戻し、ナナを探すという大胆な行動に出るじょりぃ。
きょろきょろしてるだけですが。
でもみんな同じ服で同じように髪をひっつめているので、誰が誰やらさっぱりわかりませんや。

校歌斉唱が終わり、卒業生の名前をひとりひとり呼び、呼ばれた生徒は「はい」と返事をして立ち上がります。
ナナが。ナナが呼ばれて返事をしたらどうしよう!(そりゃするわけですが)

「○○ナナ」
「はい」

あ、よかった。
ちゃんと返事できた。(´∀`)-3ほっ  <あたりまえだっつーの
てか、心配と安心がちぐはぐなことになってます。もうわけわからん。

途中、ワタシとひとつ席を空けて座っていた、4歳くらいの女の子と目が合い、にっこりと笑いまして。
ああ、和む。やっぱ子どもはいいわー。
オマケに、その子の隣に座っている、この子のお母さんらしき人が、若くてすっごくかわいいんです。
というチェックは抜け目のないじょりぃ。

全員の「はい」が終わったところで、遅刻してきた保護者がひとり、会場に入ってきました。
あらあら遅れちゃってー。
てか、この細長い人物には見覚えがあr

パパ!!!!!!


ナナの夫・パパでした。

ちっ。
パパの野郎。来やがったのか。
てっきり平日だから来ないかと思ったのに。
せっかく念入りに風呂に入ってきたのに、今日もそれが無駄になるのかやれやれ。

とは、このときは思わず。
ワタシの心の中は

「パパ! パパ! うれしい! ここここ! ワタシの隣座って早く!!!!」 てな具合。

どんだけ緊張して心細かったのかワタシ。

パパに手招きしましたら、パパも素直にワタシの隣に座ってくれまして。
至近距離で目を合わせて、ふたりでにっこり。
うれしい、パパ。
背の高いパパ。
これでワタシ、今日これから、ずっとあなたの後ろに隠れていられます。

「ナナ、どこにいる?」と小声でパパ。
教えてあげましたら「得意そうな顔してすまして座ってるんだろうな(笑)」とパパ。
それを聞いて、なんだかちょっと気持ちが落ち着くワタシ。
その考えは見当違いかもって気も少々するけども、でもありがとう、パパ。

その後、成績優秀者の表彰に移りまして。
まずひとり名前呼ばれて。賞状もらって。
次に

「△△△△△△賞、○○ナナ」

え!

パパとこんな顔(・o・)して顔を見合わせまして。
ナナが表彰されるところを見まして。
「あたし成績いいもん」てゆーの、ホントだったのか! (いえ、疑ったことはなかったですけど!)(でも中学時代がいろんな意味でアレだったから驚いた!)

パパにこそっと「すごいですね!」と耳打ちしましたら「すごいよな(笑)」と。

ああ。うれしいなうれしいな。晴れがましいな。誇らしいな。
よくがんばったね!ナナ!

そっから後は退屈だったんですが。<パパのおかげで余裕が出てきたらしい

途中、パパをちらりと見たら、パパもワタシ同様、隣の女の子ににこにこと笑い掛け、表情だけでかまっておりました。
こういうところ、やさしくていいんだよな、パパ。
でもきっと、子どもの向こうにいる若くてかわいい女の子にもチェック入れているに違いない。
ワタシとパパの少ない共通点。それは、オンナ好き。そしてチェックの細かさ。

在校生代表の送辞の後は、卒業生代表の答辞。
答辞の人、先生や病院スタッフへの感謝の気持ちを述べ始めたあたりで、涙で声が詰まり始めまして。
それを合図にしたかのように、卒業生の席からは、鼻をすする音がこだまし始めまして。

「・・・ナナも泣いてるのかな」と小声でパパに聞いてみました。
「こーゆーのは泣くたちだから(笑) 絶対泣いてると思う」
「ワタシだったら泣かないなぁ」
「オレも泣けない。こーゆーの」

式が終わった後、離れたところから、ナナの顔をパパの後ろからこそっと覗いてみたら、やっぱり泣いてました。けっこう本気泣き(笑)
大変だったもんね、2年間。
勉強と家事と育児とバイト。実習に学校の試験に資格試験。そりゃ泣くわな。

式が終わり、生徒だけで記念撮影するので、保護者の方はいったんロビーに出てお待ちくださいということになりまして。
パパとロビーへ。
ロビーには、先ほど隣だった、小さい女の子と若い女の子がおりまして。
パパ、すかさず「大変ですね( ^ ∀ ^ )」と若い女の子に。 く。やるわね。
「いえー(笑) ご迷惑かけちゃって」と若い娘。
「全然。いいこだよね( ^ ∀ ^ )」 

じょりぃ、出番なし。くやしい。

「あの人、すっごく若く見えるけど、お母さんですかね?」とじょりぃ。
「違うだろー(笑) 若すぎるよ。
 お母さんが卒業式に出てて、妹が面倒見てあげてるとかじゃないかなあ」
「あ、そっか。そうですよね。だってあの子の足、とてつもなく若い娘の足じゃなかったですか?ピチピチしてて」
「なー。ホントホント。10代の足だよなあれは」


やっぱりチェック入ってたのか。


平日の昼間なのに、しかも会社が忙しい時期でパパはけっこうエライ肩書きの人なのに、
わざわざ卒業式に来るなんて、愛ね。やさしいじゃんパパ。
って思って、じーーーーんと感動していたじょりぃだったのですが。

もしかして、若い女の子がたくさんいるからやってきたのだろうか。

って、それはワタシが穿った見方をしすぎですよ!
そんな、ワタシじゃあるまいし。(でも正直なところ、ワタシは「ナナ以外にも女性が、しかも若い子がたくさんいる」という事実はこのたびすっかり忘れていたんですが)(本当ですよ!)

実際パパは、この後のイベントもすべて終了したあと、「ナナさんのだんなさんですか?」てな具合に、ナナの学友たち(ピチピチ)に囲まれて鼻の下伸ばしてましたが。
ええと、ワタシは他人なので、なんか ぽつん としてました。
誰かワタシにも「ナナさんのストーカーってあなたですか?」って、囲んで囲んで!


もすこし続きます。
どっちかっていうと、ナナワタっつーよりパパワタになってますが(°▽°)




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