ナナとワタシ
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2009年01月09日(金) ナナ暴れ放題

前回のナナワタで、ちらりと次女ちゃんのことが出ましたが。
現在反抗期まっさかりの次女ちゃん。
長女ちゃんの反抗期のときとは、またひと味違った難しさを発揮しているようです。
ある意味、長女ちゃんより厄介。

が。

ナナは長女ちゃんのときのように、あわあわオタオタしておりません。
まず、ナナが自分のことで忙しいので、長女ちゃんのときのようにそれだけで頭をいっぱいにしてしまう、という事態になっていないのが良いようです。
それともうひとつ。
次女ちゃんとナナは、よーく似ているのであります。
なので長女ちゃんのときと違って「何考えてるのかわからない」と考え込むことが少ないようです。
ただ逆に、「わかるだけにムカつく」「似てるだけにムカつく」ということは多々あるようですが、「どうしたらいいかわかんなーい(つд-。)」という行き詰まった悩み地獄に陥ることはまったくないようで。

で、先日、次女ちゃんが荒れに荒れたらしくてですね。
次女ちゃんが受験のことでグズグズ言っていることに対して、長女ちゃんが説教したそうなんです。
そうしましたら次女ちゃん「よりによって、さんざんグズグズ言ってたおねえに言われる筋合いねえんだよっ」とやり返し、姉妹ゲンカ勃発。
今までたいてい、長女=次女間のケンカの場合、長女ちゃんがひとこと多くて怒られるパターンが多かったのですが、このときはどうも次女ちゃんが悪い子だったらしくてですね。
とにかくパパが激怒。
ナナも当然「あんたたちいい加減にしなよ!」状態。
それらを見て、怯える末子ちゃん。(かわいそうに・・・(´;ω;))

怒って、だん!だん!だん!だん!と二階に上がっていく次女ちゃん。
それをパパが「あいつ許せねえ!殴ってくる!」と追いかけようとしまして。

「ちょっと!やめてよ!」とナナ。
「だってどうかしてるだろ? 誰かがガツンとやって頭冷やさせないとダメだろ?」
「とにかくやめてよ! パパが殴って事態が良くなるはずないでしょ?!」

押し問答。



「・・・で、どしたのさ」とワタシ。
鍋を投げた(・∀・)パパに」


怖ーーーーーーーーー!!!!!((((;゚Д゚)))


あなたきょんのこと言えないじゃないの!(笑)<以前、きょんがワタシに暴力をふるうことにえらく怒ったのです
てか、とっさに鍋を投げるとは、サボリ部員だったとはいえ、さすがは元ソフト部です。
って、そういう問題ではない。


「また投げたのか!(笑)」


正確には、ナナが以前やらかしたのは「投げた」というより、「茶碗を床に叩きつけた」ですが。


「鍋ったって、軽くて小さい鍋だよー?(笑)」
「それだってさー(笑)」 パパはともかく壁や床が凹んだらどうするのさー。
「だって、パパ言うこと聞いてくれないんだもん。とりあえずビックリさせれば動きが止まるかなと思って」

何の動物の調教の話だ。

「で、効果あった?」とワタシ。
「あったあった(笑) 動き止まった(笑)」
「当たったの?」
「当てないよ! とりあえず場を収めようとしただけだもん」

乱暴な場の収め方だな!


「で、次女ちゃんどうなったの?」
「ああ。 結局あたしが、次女ちゃんを殴ってしまった(笑)」
「え!」
「頬を張る、ってやつ?」

えらく古風な言い方だな。

「てことは、ビンタ?」
「そう」
「パパに鍋まで投げて止めたくせに、結局自分で殴ったのか(笑)」
「うん(笑) でもパパのとあたしのは違うから」 そんな勝手な。
「なんで殴ったの?」
「だって言葉通じないんだもん」
「なるほど。 で?」
「で? 次女ちゃんとふたりしてビービー泣いた(笑)」
「わははははははは」


人によっては、「親が子どもに暴力だなんて!」と思われるかたもいらっしゃるかと思いますが。
ワタシは時と場合によっては、アリだと思ってます。愛情を伴っていれば、という条件つきですけれども。
教師の生徒への体罰(って言葉に問題があると思うワタシ)も、行き過ぎなければ別にいーじゃんと思ってます。必要な場合だってありますよ。
ワタシだっていろんな先生に殴られましたけど(激怒した教師にほうき振り回されて追いかけられたこともありますわ)、根に持ってもいないですし、だいたいそういうときは殴られて当然のことをしております。
意味もなく殴る、狂ってるとしか思えない暴力教師もおりましたが(怖かったー)、それを「おっかねぇー」と怯えながら、回避したりやりすごすことに知恵を使うのも良い経験だったと思います。
悪いことしてなくても運が悪ければ殴られることもある、って経験ができますしね。(ただしその教師のことは恨みますが)
ただ、その子その子の感受性とかにもよりますから、一概に「必要があれば殴ってもいいんじゃね?」と単純には言えませんが。
ものすごーーーーーく気にしちゃうマジメで繊細な子もいるかもしれませんからねえ。
中学のときに、なぜかいつもワタシだけ怒ったり殴ったりした教師がおりましたが(ワタシはけっこうマジメだったんですけどね)(ナマイキでしたけど)、一度本気で「なんでワタシばっかり?」みたいにムッスーとした顔しましたら、その先生、怒りながら大いばりで言ったんですよ。

「なんで俺がおまえばっかり怒るかわかるか? それはな、おまえが怒りやすいからだ」

何その開き直り(°▽°)
と、そのときは心底「そりゃあんまりだ!」とプンスカしたんですが、大人になった今思うと、それもアリかなと思います。
現にワタシは、そのときは「ひっどーい」と思ったものの「こんな風に言われちゃったよ!」と親や友だちに笑い話として話せましたし、他の生徒には悪い言葉で言えば、良い見せしめになったわけですし。
一度殴られたらもう学校来れなくなっちゃった、なんて子ではなく、ワタシを選んで殴った教師は、案外頭が良かったのかもですよ。

ワタシの両親は基本的に体罰といえば、幼少時の軽いゲンコツとお尻ぺんぺんくらいでしたが、一度妹がシンナーでカンペキにラリってたときに、穏やかな父が、妹が壁にふっとぶくらいの張り手をかましたことがありましてね。ワタシの目の前で。
そのときは、もう、ものすごくショックだったんですが。母も大泣きするし。
あの父がそこまでの暴力を娘にふるった、という事実もショックでしたし、妹の小さい体が目の前をふっとんでいったのもショックでしたし、ふっとばされてもなおラリラリしている妹の姿もショックでした。
が、殴った後、目に涙を浮かべてふるふる震えていた父に「この人本気だ。真剣だ」と感じて、ショック受けた後は父親の妹を思う気持ちにじーんとしたりもしました。
ついでに語ると、それからちょっとして、母の留守中に、妹が家でミシンをかけていて、ミシン針を親指の爪の上から貫通させてしまうという事故が起きたんですが。

「おねえちゃん、これ、どうしよう」

と、妹は少し手をふるわせながらも冷静に自分の親指を見せにきたんですが、それを見たワタシはもう動転しちゃいましてね。
階下にいた父を慌てて呼び、指示を仰いだんですが、父も泡食っちゃいまして。
父と口もきかない妹に対して「痛くないのか?大丈夫?痛いよな?どうしよう(´д`;)」と、滑稽なほどあわあわと心配する姿を見て、父が妹に張り手を喰らわせたときのことを思い出して、なんだか泣けてきた記憶があります。

とまあ、話はそれましたが。

ナナは暴力に非常に敏感に反応します。
両親のことがあったからだと思いますが。(ちなみにナナ本人は親からの暴力は受けておりません)(パパ(夫)から殴られたこともありません)
そのナナが「頬を張った」(笑)のですから、まあ、次女ちゃんの態度も相当なモンだったのでしょう。


で、まあ、もちろん今は、ナナも次女ちゃんもケロッとしているわけですが。
しかし話を聞いたワタシはですね。


ナナ、子どもに暴力ふるうなんて、ひどいじゃないか!


なんてことは、前述のようにまったく思わずですね。



鍋を投げるナナが見たかったな。と。
いっそのことキャッチボールならぬキャッチ鍋とかしてみたいなと。
それよりなにより

ワタシの頬も張ってみてくれないかな。 と。



そんなことを考えて、ひとりで興奮しておりましたといういつもどおりの話でございます。がっぷ。




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