ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2008年12月22日(月) ならばなぜ聞く

「ねえ、正直なところさ」 とナナ。

「うん」
「あたしって、看護師、向いてると思う?」
「向いてる」

「なんでそう思うの?」

(°▽°)え!

「それはムズカシイ質問だなぁ」
「難しいって、なんで?」
「だってワタシは看護師の仕事、よく知らないもの」
「じゃなんで向いてるって言うんだよ(笑)」

わはははは。確かに。

ていうか、なんでなんでって、おまえはコドモか。ナゼナゼ坊やか。

「ねえねえじゃあさ」とナナ。
「うん」
「あたし、外来と病棟とケアセンター系、どれが向いてると思う?」
「そりゃまたムズカシイなー。ワタシはそのへんちっともわからないし」
「考えてみてよ」
「うーーーーーん・・・・病棟?」
「なんで?」

また「なんで?」ですか。
素人にムズカシイことばっか聞くなよーーーーー。

「うーーんと・・・
 ワタシは看護師の仕事とか全然わからないので、
 印象のみで話す、ということをアタマに置いて聞いてくれる?」
「うん」
「じゃあ勝手なことを言わせてもらうけど。
 まず、あなたの良さって、じっくりつきあわないとわかりづらいところがあるから、
 その場だけの応対となりがちな外来だともったいないかなと」
「あたし外来の実習のとき褒めてもらえたよ?」
「いや、それはわかるけど(笑)
 ええと、外来の看護師さんに、たまに冷たい人とかイジワルな感じの人とかいるじゃん?」
「うん。いるねー。じょりぃご贔屓のK病院なんて、病棟にだってごっそりいたよ?」<イヤミねえ
「・・・(イヤミはスルー)外来でそういうことされても、まあ今日だけのガマンだ、とか思えるわけだ」
「うん」
「でも病棟だとさ、そこで暮らさなきゃならないわけじゃん、当分さ」
「うん」
「そういうときに、イジワルされたくないじゃん。やさしくされたいじゃん」
「そだね」
「病棟に入院してさ、心細かったりつまんなかったりするときにさ、
 こう、やさしい看護師さんがさ、いてくれるとさ、しあわせじゃん?」
「うん」
「たまに楽しい気持ちにもさせてくれちゃったりなんかもしてさ」
「うん」
「ケアとかにしてもさ、実地のものにしてもメンタルのことにしても、
 この人、患者のことちゃんと考えてくれてるんだな、とかさ。思いたいじゃん?」
「うん」
「あなたはそーゆー看護師さんになるだろうから(*・∀・) テヘ、 病棟」


間。


ふふ。
褒めちゃったから、照れちゃったりしているのかな。
照れろ照れろ。恥ずかしがれ。
言ってるほうだって恥ずかしいんだからナ!
ワタシの3倍くらいは恥ずかしがりやがれ。


「あのさ」 とナナ。
「うん?」
「今のって、あたしが病棟に向いてるとか向いてないとかでなくて、
 じょりぃがあたしにこうしてほしいっていう、ただの願望じゃなかった?」
「え!」

バレたか ァ'`,、('∀`)

じゃなくて、なにそれヽ(`Д´)ノ

「まあ、確かに、看護師さんにはこうあってほしい、って希望みたいな話だけどさ・・・」とワタシ。
あたしにしてほしいことじゃなくて、ちゃんと向き不向きで考えてくれた?」

(°▽°)はいー?

「なんなんだその『あたしにしてほしいこと』という決めつけは!(笑)」
「だってさーーー。あたし真剣にじょりぃの意見を求めているわけだよ」
「ふむ」 きりっ(`・ω・´)
「だからここにあまり個人的な無邪気な願望を入れないで、客観的な判断を下してほしいわけよ」

個人的な無邪気な願望。 って失礼な。
うぬぼれるなっつーの。
ていうか、確かにそういう願望は持ってますけどもー。
それでもワタシはいち患者としての客観的な希望と意見を述べましたですよ!

ということを伝えまして。

「そうか、わかった」とナナ。「でもさー、あたし、病棟のときの評価が思ってたより良くなかったんだ・・・(´-ω-`)」
「そうなの?」
「うん。笑顔が足りないって言われた・・・笑ってたつもりなのにな、あたし」
「あはははは。あなた、イジワル顔だからね。ちょっとキツイ顔だから、そのせいかな?」

まあでも、教官の言っていることもなんとなくわかる気もするのですよ。
タヌキかキツネかって言ったら、ワタシはタヌキ顔、ナナはキツネ顔。
ワタシの「へにょら〜ん」とした、気の抜けたような笑顔と比べると、ナナの笑顔はいくらか、なんつーか、キツイ?
ワタシがちょっと目尻下げて口角を上げればけっこうな笑顔になるのに比べて、ナナが同じくらいの気合でもって作った笑顔はおそらくワタシのそれの60%くらいになってしまうような気が。
それにそもそも、もともとの性格が、ワタシのほうが人懐こい。ように思わせる雰囲気がある。

「そうなのかな・・・。
 実はさ、あたしは病棟希望だったわけよ」
「そうか」
「病棟のほうがたぶんキツイんだけど、それでも病棟がいいなって思っててさ」
「うん」
「でも、自分がやりたいのと、向き不向きって別かもじゃん?」
「まあね」
「だからちょっと聞いてみた」
「ワタシは向いてると思うよ」

へへ。
ワタシの(適当な)所見と、ナナの希望が合っていたですよ。
なんかうれしいですよ。
ちょっと得意な気持ちですよ。

と、悦に入っていたら


「でもじょりぃの意見じゃなぁ・・・」



な ら き く な よ (°д°)



ホントはワタシの意見が大いに影響するくせにー。
いやいや、みなまで言うな。
言わなくてもワタシはそう思ってるから。うんうん。言わなくていいよ。
ていうか、本当のこと言われるとガッカリするから、言わなくていい。( ´_ゝ`)フン



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