ナナとワタシ
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2008年05月10日(土) |
痛くても気持ちいいはず |
ナナと看護実習の話をしてましてね。 ていうか、ナナの看護実習の話を聞きましてね。 ときちんと書いておかないと、ワタシまでが実習用のかわいい白衣を身に纏っているかのようで、あまりにもかわいらしい想像をみなさまにさせてしまっても、労力が申し訳ないので。 って、誰もワタシが看護実習に行ったとは思わないと思いますが。 自分でちょっと、自分のナース服姿を想像したくなったので、あえて言ってみました。 なんかちょっともしかしたら、ナナのナース服姿よりかわいいかも☆ と、自分で思うのは自由ですから。ええ。
ワタシが1月の終わりに病院に検査に行ったとき、ナナはやはりその病院で実習していたらしく。
「えー? いつ頃行ったの?」とナナ。 「1月の終わり」 「じゃあやっぱりいたよあたし」 「目を皿のようにして探してみたんだけどさー、見つからなかった」 「何科?」 「内科」 「あー、じゃあいないよ。そのときあたしは3階にいたもの」
ちっ。
まあ、確かに目を皿のようにはしておりましたが、内科の待合いベンチから、ただの一歩も動きませんでしたからね、アタクシ。 正確には、内科の検診終わったあと、各種検査室をたらい回しにされたんですけど。 で、疲れた。精根尽き果てた。 朝、病院に着いたときは「全館駆け回って、ナナを探し出してやるんだぜ?('∀^v)」くらいのストーカーづいた勢いがあったんですが、検査で疲れ果てました。 あんなに疲れたところに、ナナに冷たい顔なんてされた日には、心配していた病気の他に胃潰瘍とかまで抱え込むことになってしまいます。 そんなことになったら、ナナにつきっきりで看病してもらうとかの責任を取ってもらわねばなりませんものね。 それはほら、やっぱりちょっと悪いじゃないですか。あちらも忙しいみたいですし。
とワタシが寝言を言ったところで、絶対看病になんか来てくれませんが。 たとえワタシが入院する病院がナナの実習先だろうとも、お見舞いにすら来やしませんよ。 なぜ言い切れるかと言えば、それ、既に確認済みだからです。 「ワタシがその病院に入院したら、さすがにお見舞いに来るだろうねあなたも」と言ったら、 「ごめん。行かないかも」と。
ふっ。 ホントにツンデレで困ったかわいこチャンですよ。あははははははは。 はは。 は。
強気な自虐ギャグはさておき、話を戻します。
「でもじゃあ、ホントにあの病院で実習してるんだ?」とワタシ。 「そう言ったでしょ」 「まだ行ってるの?」 「うん」 「今は何階?」 「6階西」 「えー。じゃあ今度そっち行くー」 「脳外科に入院でもする気?(笑)」 「いや、ふらりと覗きに行くだけ」 相変わらずストーカーぶりが健在なじょりぃ。
「来てもいいけどさ。あたし話できないよ」 「わかってるよー」 「手を振ったりもしない」 「えー」 「にこりともしない」 「え!」 「じょりぃの顔を見ることすらしないと思う」 「冷たいなー」 「だって厳しいんだよ!指導教官。 マジでちょっとしたことで容赦なく減点されちゃうんだからー」 「そうか・・・それは大変だ」 「だから来てもムダだよ」 「でもナース服でしょ?」 「うん。かわいいよ。実習用のナース服」
来てもムダだと言いながら煽らないでいただきたい。 べ、別にナース姿なんて、見たくないんだからね! と、今度はワタシが無意味にツンデレってみました。
「ねえねえ、いつかは注射もできるようになるんでしょ?」とワタシ。 「できるようになりたいねえ」 「そしたら、注射してね、ワタシに(*´∀`*)」 「注射? されたいの?(笑)」 「うん」 「好きなんだ?注射」 大嫌いですよ。 「そーでなくて。 あなたにして欲しいのよ。 ぷすーーっと、やさしくナ」 「・・・・いいけどさー。じょりぃ、血管出なそう」 「そうなんだよね」 「何か、すべてにおいて、相手を困らせるようにできてそうだよね」 失礼な。
しかし、ワタシの血管たら、ホントに看護師さん泣かせなんですよ。 浮き出てないだけでなく、なんかすごく細いらしくてですね。 血管でなくて、体型でそういう表現がしてみたいもんですが。 で、血管、看護師さんも泣きますが、ワタシも泣きそうになります。 手首から注射されたこともあります。親指の付け根。痛かった。きゅいーーっと痛い。 もっと痛かったのは、手首でもダメで、手の甲からされたときです。 そこならくっきり血管出てますからね。 でもこれ、ホントに痛い。 痛いですよーと言われたので覚悟していたんですが、覚悟を上回る痛みでした。 例えて言うならば、
・砲丸投げの砲丸を、右手に持ってください ・しっかり持ちましたか? ・ではそれを、左手の甲に当ててください ・さあ、それでは、思い切り、力任せに、砲丸を手の甲に、ぐーりぐりぐーりぐりヤッチマッテください!
という痛み。 何が痛いって、骨が痛い。 しかも注射が終わってからも、しばらく手の甲を抱えてうずくまってしまうほど痛い。
もしかしたら、その看護師さんがとびきりヘタクソだったか、そーゆーシュミのある人だった、とかかもしれませんが。 ワタシが手の甲を抱えてうずくまっている姿を見て、こっそりハァハァしていたのかもしれません。
それ以来、その病院で「注射します」と言われると、ワタシは必ず
「ちょっと待って下さい。準備します」
と言って、その場でモモ上げ風な駆け足をしばらくし、腕立て伏せをし、腕をぶんぶん振り回し、自分の腕をぺしぺし殴りまくるという珍妙な行動を取る患者として認知されるようになりました。 手の甲にされちゃうより、珍妙扱いされるほうがずっと良いですからね! 当時は毎月検診しなければならない体で、そうすると毎月注射もあるので、結局毎月珍妙になっていたじょりぃ。 そのうちその病院行かなくなりましたけど。 注射は下手だし、医者は意味なく胸揉むしだったので。 マジで乳首とかもいじるんですよ。ワタシ本気で「これも検査のうちなんだなー。ヘンなの」って、4年くらい思ってました。 思っておとなしくされるがままになっていたワタシもワタシですが。
という我が身の注射の話をナナにしましたら(乳首いじられた話は伏せましたが) 「げー。絶対じょりぃには注射したくない」と。
「いーじゃん。ワタシで成功すれば、きっと自信がつくよ!」 「その前に自信なくしそうじゃん」 「えーーー。注射してよーーー。頼むよーーーー」 「やだ」 「む。練習相手になってやろーってーのに」 <頼んでおきながら恩着せがましいじょりぃ 「それならパパに頼む。パパの血管、すごいから」
なにそれーヽ(`Д´)ノ
まあいい。 まあいいよ。 血管くらい、パパに勝ちを譲りますよ。 血管くらい、とか言って、じゃあ他に何がパパに勝ててるのかって、そういうことは追求しないのがやさしさってもんです。
「あっそ。じゃあ練習はパパにして、上手になったらワタシでもいいよ」 めげないじょりぃ。長所ですよねきっとこれ。 「・・・その熱意はいったい何なの? 自分だってイヤでしょーに。そんな厄介な血管を、新米に任せるなんてさー」 「なんかさ、注射器持ったまま緊張して不安そうな顔になるあなたを見たいのね」 「どうなのそれって」 「それに、ほら、痛くても気持ちいいっつーか、痛いからこそっていうか、ね? あるじゃんきっとそーゆーの(*´∀`*)」 「ねえよ」
ねえか。 てか、ためいきつくなよ。 しあわせ逃げるぞー と。
このようにして、ワタシは日夜、ナナの「いつか正看になる」という目標成就のために、励ましたり、自分の身を呈して課題を与えたりしてさしあげているわけですよ。 ホント、感謝してほしい。 感謝の印に、とりあえずナース服姿見せてほしい。 なんだかんだ言っていまだにナナのソレを見ていないワタシって、ものすごく奥ゆかしいんだと思います。
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