ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2007年12月30日(日) 雨ニモ負ケズ 風邪ニモ負ケルナ

さて、数日前の夜。

どうもワタシったら風邪が本格化しましてね。
今までも「風邪ひいたー」だの「風邪ひきそー」だののたまったりしていたんですが、いずれも

「うむ。これくらいならワタシの免疫力と体力と根性をもってすれば何とか治るだろう」

という自信があったのでした。
しかし今回のは

「うーむ…。勝てぬやもしれん・・・」

と腕組みして荒野で風に吹かれているような、そんな気分。
自分の顔が、本宮ひろ志風の劇画タッチになっているような、そんな錯覚。
もう何言ってるか自分でもよくわかりませんが。

勝てない風邪は、寝て治すに限りますので。
夜の1時半には、ぽかぽか体勢でベッドに入ったじょりぃだったんです。
疲れてましたし、ワインも飲んだしということで、すぐにうとうとしましてね。
うとうと・・・・ああ、こんなに早寝できてうれしいな・・・うとうt

ぴんぽろぱれりろぽ〜ん

メール着信。何この変な着信音。ダサっ。
と思ったら、ワタシが自分で設定した、ナナからのメール用の着信音でしたよ。
まぶたをむぐむぐとこすりながらメールを見てみましたら

もう寝てるかな? 寝てなかったら少し話せる?   と。


どうしようかなあ。
風邪ひいてるし、それを治すために早寝しようと思っていたところだし、寝付きはじめていたし・・・。

なんて迷いは露ほども生じず、すぐさま寝ぼけた頭で返信。

うん。こっちからかけるよ。ちょっと待ってて。すぐかける。

なんだか浮き足立っているのがこんな短い文からもひしひしと伝わってきますが。
ナナと話せる!という喜びによるせかせか感というよりは、早く階下に行って子機取ってこなくちゃーと、それに焦っていたんですね。
なんでそんなことに焦るのかよくわかりませんが。寝ぼけていたからでしょう。
いつもなら「じゃあせっかくだし、起きて仕事しながら電話しよー」と思うところですが、さすがに風邪っぴきなこの夜は「おふとんに子機を持っていって、寝ながら話そう」と思ったのでした。


電話してみまして。
いつもどおりの挨拶を交わし、なんかへらへら笑ったあとに、少し間。そして

「なんかつまんないよーーーーー」 とナナ。
「つまんないって?」
「だって全然遊んでないし」
「遊ぼうよ!(・∀・) キミがそう言い出すのを待っていたよ!」やっとキター!!!
「遊びたいし、出かけたい」
「出かけようよ!(・∀・) どこ行くー?(*´∀`*)」
「でも無理」

orz 何よ期待させて・・・(ハンケチ噛みながら


「そろそろ会いたい顔見たい」 じょりぃの駄々は語呂が良いです。
「見にくればいいじゃん」
「そういえばさ、あなた、バイトってどこでやってるんだっけ?」

以前聞いたときは「来られるとヤだから絶対教えない」と言われたんですが。
もうそんなことも忘れ、よもやワタシが行くとも思っていまい、という目論見でもってしらばっくれてふたたび聞いてみたわけです。

「ん? うちの近くの和食屋さんだよ?」 ナナもとぼけております。
「そこまでは知ってるよ。 ええと、まだワタシに教える気にならないの?」
「教えるわけないでしょ。来られたらヤだもん」 ちっ、忘れてないし気も変わっていなかったか。
「だってさ、そうでもしなきゃ会えないじゃん」
「(笑)家に来ればいいじゃん」
「いいの?!」
「いいよ。来てよ。末子がよろこぶし」
「そして末子ちゃんとだけ話して帰るのだろうか」
「まあ、ありえない話ではないよね(笑) でもおいでよ」

やりましたよ。
やはり駄々とパンとうどんはこねたもん勝ちですね。

で、いろんな話をしたわけですが、そもそもあまり共通の話題のないふたりなもんですから、ひとつの話題が終わると突然

しーーーーーーーーー(長い無音状態)ーーーーーーーーーーーん

となってしまうことがあって、これがワタシには苦行でございます。
なにしろ寝ちゃいそうですし。
何か、何か話さないと。

なんて喜んだり慌てたりなんてことを繰り返しているうちにあなた、いつの間にか4時過ぎてますよ!

眠いはずだ・・・。
ていうかワタシったら風邪っぴきなんですよ。
早く寝ようと思っていたんですよ。
これで風邪が悪化しても、誰も心配してくれませんよ。
なので

「そろそろ寝る?」とワタシ。
「そうね。今何時?」
「4時過ぎてる」
「うわ、ごめーん。 そういえば、あなたなんで今日早寝しようとしてたの?」
「ん。なんか、風邪ひいたみたいだから」
「・・・そういえば、声が違うね。すごい鼻声」って今言うんですかあなた。
「うん。ちょっとだけ」
「じゃあ切ろうね。ごめんごめん」
「待った。 会う約束ちゃんとしてないよ」
「だからうちに来ればいいじゃん」
「いつ? 土日?」
「土日はーーー・・・やめてもらおうかな(笑)」
「じゃ、月曜?」
「うん。今度の月曜ならいいよ」
「てかさ、それって大晦日じゃん。非常識で遊びに行けません」
「あははははははホントだ!」

じゃあ結局、年内は遊びに行けないのか・・・(´・ω・`)
年が明けちゃったらそれはそれで、のこのこと遊びに行きづらいですしねえ。
だいいちお年玉を持参せねばなりませんや! あたちビンボウなの。

「あー、ねえ、じゃあさ」とナナ。「初日の出、一緒に見に行かない?」


えええええええええええ!
なにそのこいびとどうしみたいないべんとのおさそい!!!


「は、はつひので?」
「うん」

いや待て、ちょっと待て。じょりぃ待て。
落とし穴があるはずです。
なんかこう、ナナの家族みんなでほっこりと初日の出を見ている後ろの方で、ぽつーんとひとりでいじけている我が姿が一瞬頭をよぎるじょりぃ。
パパが「ママ、寒いんじゃねーの?」なんつってナナの肩を抱き寄せちゃったりして。
それを子どもたちが冷やかしちゃったりして。
気づけばワタシも一緒に冷やかして、心まで冷え冷えとしちゃったりして。
当然風邪も悪化しちゃったりして。

そう。それがいつものパターンではありませんか。

「あの」 おずおずとじょりぃ。
「うん?」
「その初日の出というのは、ええと、家族みんなと、そしてワタシも、みたいな、そういう一緒?」

この質問のしかたで意味が通じるのだろうか。

「んーー。家族で行くのはめんどい。連れていっても末子だけ、とかかな」
「てことは、基本的にはふたりでってこと?」念押しがしつこいじょりぃ。
「そうなるね」
「なら行く」
「ならって、なんだよ(笑)」
「えへへへへ」

もうじょりぃったら、ひどい鼻声でひどくゴキゲンでございますよ!
「初日の出か!なつかしいな!昔はよく行ったな!海とかさ!」 はしゃぐな。おちけつワタシ。

「海まで行ったの?若いねえ。 あ、じゃあさ、海まで行っちゃおうか、初日の出見に」

なにそのこいびとどうしみたいないべんとのおさそい!!!

「いいよ!海に向かう間中、暴走族に囲まれてると思うけど!」
「げ!じゃやめよう」

しまった。

「いや、それ昔の話だから」
「やっぱり海はやめ。考えてみたら何時間かかることか。近場で探しておいて。あと、日の出の時間も調べておいて」

何よその有無を言わさぬ司令塔ぶり。

「でもさー、ふたりともちゃんと起きられるかなあ」とワタシ。
「それ、問題だよね。 あ、大晦日うちに泊まればいいじゃん」
「や、それはちょっと」
「いいじゃん。泊まりにおいでよ。ゆっくり話もできるよ?」

すごーーーく嬉しいお申し出ですが。
しかし

「んー・・・さすがに年越しの夜に不在というのは、ちょっとさ・・・」
「ちょっと何よ」
「んーーー」もごもごもご
「? きょんさんのこと?」
「んーーー」もごもごもご
「きょんさんて、そういうことあまり気にしない人なんじゃないっけ?」
「気にしないけど、なんかほら、やっぱ特別な日だし、いないとさびしいと思わせちゃうかも・・・」

間。
ってほどの間じゃないんですが、ワタシはなんかバツが悪いので、間を感じたわけですよ。
なので慌てて

「ワタシがいたって、どうせコタツで寝てるだけなんだけどさっ。あはははははは」
「でしょうね(笑) でもそうだね、さびしくなっちゃうかもね。
 じゃあ日の出の時間に合わせてってことで」
「うん。調べて迎えに行く」
「うん」


まあそんなわけで、ワタシったら今風邪なんて頭の良さそうなものをひいてしまっているんですが、
何としても元旦の日の出の刻には回復していなければならないんですよ。

ていうか、せっかく「泊まりに来れば?」なんて誘ってもらえたのに。
これできょんが「大晦日は実家に泊まるねー☆」なんて言い出したら、もうホントに大笑いですわ。(ありそうだし・・・)

しかし、明日までに風邪治るのかしら・・・。
てか、この日の長電話で悪化したんですがね、風邪。
これで初日の出デートできなくても、自業自得とか因果応報とかな四字熟語をつきつけられてぐうの音も出ないじょりぃでありますよ。ぐう。



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