ナナとワタシ
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今朝方、マシマロに「今、朝の6時半だけど、寝ようかな、このまま起きてようかな」と、人様からすればどうでもいい迷いをしたためた後、迷った末に2時間だけ寝ようと決めました。 朝方2時間だけ寝るなんて、起きるときつらいだろうなあ、起きられるかなあ、なんて思いつつベッドに入ったんですが。
このまま起きてようか、と迷っていたことからもおわかりいただけるかと思いますが、眠くなかったんですよ。 なのでせっかく寝る体勢に入ったのに睡魔がやってきてくれないのです。 もったいないー、起きて仕事した方がいいのかなー、なんてまた迷ったり。 ぐだぐだ寝返りうったりしていたんですが、体は疲れてますから、眠れない眠れないなんて思っているうちにうとうと程度に眠気がやってきまして。 じきに眠ってしまったようです。
うとうとしながら目が覚めると、ワタシは知らない建物の中におりまして。 ああそうだ、研修だか旅行だかでここに来てるんだっけ。 まだもうちょっと眠れるな、と思い、ふとんをかけ直し、二度寝をしようと思いましたら
「じょりぃちゃん、もう起きなよー。きゃははは」
目を開けると、ナナんちの次女ちゃんの顔が。
「寝たの遅かったんだよー。もうちょっとだけ寝かせて」 「次女がここで一緒におしゃべりしてあげるから起きよ?」
眠いんだけどなあと思いつつ、ふとんにふたりでうつぶせになって、ゲームみたいなことを始めまして。 ゲームといっても、自分たちの手や言葉だけで遊ぶような、シンプルなそれだったんですが。 そのあと末子ちゃんもやってきて、ワタシをふとんから引っぱり出して建物の中を探検です。 末子ちゃんが楽しそうで、ワタシも楽しくてですね。 広い建物(一階建てでひたすら広い)の中を、特に何をするでもなく走り回って遊んでいるうちに、ワタシははたと気づいたんですよ。
「末子ちゃん、ワタシ、もう時間かも。バスが出ちゃう」
ほかの人を待たせております。 ワタシが行かないと、バスが出られないかも。 ということに気がつきました。 遊んでいる場合じゃない。
「いいじゃん、バスなんて!」 「(笑)そういうわけに行かないよー。バスに乗らなきゃならないんだもん」 「どこに行くの?」 「えーと・・・」
はて? どこに行くんだろう? たぶん、帰りのバスなのではないかなあ。 ワタシはどんな人たちとどんな用事でここまで来たんだっけ?
「じょりぃちゃん、ママが探してたよ」
急に長女ちゃんの声。 そうか、ナナもここにいるのか。 しかし眠い。 眠りたい。
「ママ、どこにいる?」とワタシ。 「あっちの、人が多い方」 「眠いし、もうバスの時間なんだ。ママ、急用かな?」 「さあ? でも探してたのは事実」
どうしよう、時間ないしな。 と思いつつも、大事な用事だといけないのでナナがいるらしき場所へ。 ナナらしき後ろ姿に近づいていくと、声をかける前に「あ、じょりぃ」とこちらを振り向くナナ。
「夜景がキレイな場所見つけたのだ。見に行かない?」と。
どうやらこの建物の中で、夜景がきれいに見える『窓』があるらしく。
「いいね。でももうバスの時間なんだ」とワタシ。 「どうしても乗らなきゃならないの?それ」 「うん。帰れなくなっちゃう」 「あたしたちと帰ればいいじゃん」 「そういうわけにもいかないよ(笑) みんな待ってるんだもん」
しかしナナはワタシの手を引きながら、何か話しては笑い、といった楽しそうな感じでずんずんと『窓』に向かって進んでいきましてね。 それが子どもみたいでかわいくて、バスー、バスに乗らねばー、と思いつつも、めろめろしながらついて行っちゃったんですわ。
「眠いんだ」とワタシ。 「じゃ、ちょっと横になろうか」
なんか適当な場所に都合良くふとんが敷いてあったので、ナナとそこにうつぶせに並びまして。 せっかく横になったから眠りたいんですが、ナナはなにやら楽しそうにおしゃべりしてます。 いつもより懐っこい感じでワタシも嬉しくて、笑いながら一緒に話してます。 ワタシを探してくれて、ワタシと話しているのが嬉しそうなナナをながめて、ほっこりとしあわせな気持ちになりましてね。
バス、もう乗らなくてもいいかなー、なんて思ったりもして。 でもそういうわけにもいきませんし。
「目、覚めた?」とナナ。 「うーん。まだ眠い」 「そろそろ起きないと」 「起きてはいるよ」 「そっか(笑) あ、『窓』の場所が空いた!行こ」
夜景がきれいに見える『窓』の場所が空いたので、そこに移動するワタシとナナ。 でも何かちっちゃい、トイレについているような窓でしてねそれが。ショボい。 しかも、やっぱりうつぶせに寝ながら窓の外を見るような。
しかし窓からは夜景なんてまったく見えないんですよ。 見えたのは、建物のエントランスらしき場所で、そこにはバスが停まってました。
「あ、あのバスだ。もう待ってるよほら。あれに乗らなきゃならないんだワタシ」 「そうなの?」 「行かなきゃ」 「いいじゃん、別に」
いいのかな。 確かに今すごく楽しいしほっこりだし。 行きたくない。 でもあのバスに乗らないと
乗らないと、 なんなんだっけ?
「乗らないでよ、あのバス」とナナ。 「なんで?」 「なんか、黒いし」 「バスの色で決めるのか(笑)」 「今、楽しくない?」 「・・・楽しい(*・ω・)ポ」 「じゃ、いーじゃん。あたしたちといてよ。ね?」
なんか。
ワタシたちったら。
良いーーー雰囲気じゃーありませんか。
見つめ合ってじっとしてましたら、
「バスのことは忘れてさ、じょりぃ・・・」 「ん?」 <桃色期待状態
「起きて」
起きた。 今度こそ起きました。現実で起きました。 起きてびっくり。
息ができない。 ていうか、息してなかったみたい。
慌てて空気を吸い込もうとしたんですが、 吸えない。
軽くパニックですよ!死んじゃう!
吐くような嗚咽でもって、気道を確保しまして、咳き込んだあとにけーけーと音をさせて必死に酸素吸いました。
どうも風邪気味なせいで、喉とか鼻の奥が腫れてましてね。 で、痰とはまた違うみたいなんですが、厚い粘膜のようなもので気道が完全にふさがっちゃっていたみたいです。 寝る前も「喉が重くて寝苦しいなあ」なんては思っていたんですが。 いやーびっくりした。 どれくらい呼吸してなかったのかわかりませんが、死ぬとこだったかもしれませんよ! こんなに元気なのに、たかが痰もどきのせいで死んだりしたらカッコ悪い!
夢って長く感じてもすごく短い時間に見てたりする、なんて話を見聞きしたことがあるんですが。 これはワタシの推測ですが、たぶん呼吸ができなくなってからこの夢見始めたんでしょうね。 夢の中の時間としては、全部で小一時間程度のものだったんですが、実際に見ていた時間は数秒とか、長くても数十秒とかかもですね。 不思議ー。
呼吸ができなくなって、脳が「ほらあんた、ちょっとヤバイよ!」てことで夢で信号を送ったということでしょうか。
それにしても気になるのは、ワタシが乗るはずだった「黒いバス」ですよ。 あれに乗れていたら、もしかしたらワタシ、死んじゃってたんでしょうか。
((((;゚Д゚))) ゾーーーーーーー
そして、建物の中と外は…とか考えたりするとまた意味深ですよね。
((((;゚Д゚))) ゾーーーーーーー
って、怖い話の読み過ぎで、こじつけすぎですかね ァ'`,、('∀`)
やたらうつぶせになっていたのも、「仰向け状態、イクナイ!ヽ(`Д´)ノ」という信号だったのかもですね。 おもしろいなー。
とりあえず、夢とはいえ、 やさしく甘く、バスに乗るのを引き留めてくれたナナに感謝です。 あ、子どもらも、いろいろとありがとうね。
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