ナナとワタシ
INDEX|前へ|次へ
2007年11月16日(金) |
はじめてのじゅぎょうさんかん |
今日は末子ちゃんの授業参観に参加する日でございますよ。 初めてづくしの体験だったので、今日の日記は長いですよ!( ^ ∀ ^ )カクゴシテ
数日前の末子ちゃんからのメールで「クリスマスリースを作るんだよ」と連絡をもらいまして。 「マニキュアとかあるといいと思わない?」とも書かれておりました。
「ナイスなアイデアだね!でもじょりぃちゃん、マニキュア持ってないや…」と返信。 や、持ってはいますが、リース向けのキラキラしたのとか持ってないですしねえ。 そうしましたら「そうだと思った。私がみんな用意していくから大丈夫だよ!」と。
よかった(´∀`)-3 といったん思ったのですが、初めての授業参観、それもリースづくりなんてめんどくさそうn じゃなくて、クリエイティブな内容ということで、緊張感がアップしてしまったじょりぃは、結局昨夜きょんにつきあってもらって100均へ。 キラキラなラメラメのマニキュアを調達しに行ったのです。
いちいちきょんに「これどうかな!?」と聞きながら、金と銀と赤ピンクなラメマニキュアをにこにことカゴに入れておりましたら
「でもさ、マニキュア、末子ちゃんが用意してくれるって言ったんでしょ? 勝手にじょりぃが用意しちゃって、『じょりぃちゃんがないって言ったから用意したのに…』って傷ついたりしない?」ときょんが。
なるほど。複雑なコドモ心、そういうことも考えられます。が。
ナナの話によると、末子ちゃん、かつての暴虐自己中ぶりがウソのようにやさしい子になったらしいんですよ。 3人姉妹の中でいちばんの暴れん坊将軍だった娘が、今ではいちばん人に気を使うやさしい子になっている、と。 …ということをきょんに話し、
「だからたぶん、ワタシが持ってないって言ったのに呼応して、『じゃあ私が』って言ってくれただけだと思うのだ」と説明。
なら大丈夫か、ときょんも安心し、いそいそとマニキュア購入。
そして今日。
にこやかに晴れやかに家を出ましたら、道中が工事で大渋滞。 30分かからず着くだろうと想定していたのに、実際は45分かかり、おまけに学校はそこに見えているというのに道に迷ってたどり着けず、また時間をロス。 次女ちゃんが地図を書いてくれ、ナナがきっちり説明をつけてファックスしてくれたのに、もはやお約束とはいえ、どうして迷うのかワタシ・・・。
校庭に車を停められた時点で12分の遅刻です。 ナナのメモを見ながら、指定された玄関目指して走ります。 ナナのメモを見ながら校内に入り階段を昇り廊下を走r いけね、学校って廊下を走っちゃいけないんだよね ァ'`,、('∀`) なんて笑ってる場合じゃないのでやっぱり走りました。 先生に見つかったら廊下に立たされちゃうけど走れじょりぃ!
教室入口のチェック表のようなものに書き込みを済ませ、ずざっ と教室に入りましたが。
グループ班みたいに机が分かれてまして、それぞれの班にお母さんと子どもがセットになって座っております。 子供らは動き回り、ざわめいておりまして、教室内は軽くカオス。 おまけに本日ワタシはメガネっ子ではなく、久しぶりのコンタクト装着者。バリバリの乱視人間です。
末子ちゃんがどこにいるか、全然まったくわかりません。 こりゃー困った。
30秒ほど入口で固まりましてね。いやホントに困った。 先生に聞こうにも、大人がわらわらおりますので、どれが先生かもわかりませんや。いやホントに困った。 そんなワタシを、すぐ近くの席から、不思議なモノでも見るような目で見つめていた女の子と目が合いました。 にこっ と笑っていったん目をそらし、再度末子ちゃんを探しますが、 ・・・どこいった末子ーーーーー!(心の中で絶叫) 先ほどの女の子に視線を戻すと、まだワタシを見ています。 うん、そうなんだ。 おばちゃん、まいごなの。 でもおねえちゃんて言ってくれてもいいよ?
「あの・・・」と、その女の子に声をかけるじょりぃ。「○○末子ちゃんて、どこにいるか、わかるかなあ?」 「末子ちゃんは・・・」と女の子が言いかけたところで、背後から「末子ちゃんはあそこにいますよ」と女性の声が。
ここはワタシにとって孤独な戦場のはず。 なのにワタシが末子ちゃんとのっぴきならない関係だと知っているおまえは誰だ!
と振り向きましたら、ナナのお母さん友達で、ワタシも何度も顔を合わせている、『あんずちゃんのお母さん』でした。 ナナとふたりで出かけるときに、いつもこのあんずちゃんのお母さんが末子ちゃんを預かってくれるのであります。 なので、旅行から帰って末子ちゃんを迎えに行くたびに、ワタシもあんずちゃんのお母さんに会っていたのです。
「ああ!どうもお久しぶりです!あんずちゃんと同じクラスだったんですかー」 うれしい。戦場に顔見知りが。 「そうなんですよ。今日はお疲れさまですね(笑)」 「あははははは」 「ほら、末子ちゃん、あそこにいます。一番前の席」 「あ、ホントだ。 どうもありがとうございます」 「いいえー」
女の子のところに戻って「末子ちゃん見つかったよー。どうもありがとうね」とお礼を言い、群れる子どもを掻き分け、ほふく前進しながらずりずりと末子ちゃんのところへ行くなんてはずはなく、普通に歩いていきまして。 作業をしている末子ちゃんの横にしゃがんで、「遅れちゃってごめんね」と謝りましたら。
「うわー!びっくりした! なんでいるの?」
なんでって、なんで?!Σ(゚Д゚;)
「なんでって・・・あ、あの、遅れちゃってごめんね、本当に」 「やだーーー!(大笑) なんでいるのよーーー」 「????(わけわからんがまあいいや) ひとりで作ってたの? ホントごめん。道に迷っちゃって」 「あははははははははは」
末子ちゃんの反応がさっぱりわかりませんが、照れていたのかしら? 末子ちゃんの横でおたおたしているワタシに、向かいに座っていたかわいらしい女性が「ここどうぞ」と席を譲ってくださいまして。
「あ、どうもすみません。いいんですか?」 「ええ、補欠で座ってただけですから(笑)」
何だこの人かわいいじゃないか。見れば名札のようなものを下げております。
「あの、先生でいらっしゃいますか?」と、一応大人として聞いてみるじょりぃ。 「あ、はい、そうです」 こんなかわいい先生ならワタシが教わりたいです。 「それはどうも、いつもお世話になっております」ワタシ他人ですがぺこぺこぺこ 「あ、いえ、でも担任ではないんですよ」 「あ、そうなんですか。でもお世話になっております」ぺこぺこ 「いえいえそんな」ぺこぺこ 「いいからじょりぃちゃん、早く座って手伝いなさいよ!」横から大いばりな女が怒鳴ってますが。 あなた、やさしい子になったって聞いてるんだけど、おかしいな。
「あの、マニキュア買ってきたんだよ(・∀・*)」と、カバンの中からごそごそとマニキュアを取り出しまして。 聞いてみたら結局マニキュア持ってこなかったらしく、喜んでもらえました。よかった(´∀`)
「じょりぃちゃん来たから、まつぼっくりにスプレーしに行く!」と末子ちゃん。 ベランダにスプレー用の段ボール箱が置いてありまして、そこに並びました。 主にお母さんがしゅーーーーっとかやってます。
「ワタシスプレーしたくないから、末子ちゃんよろしくね」 「なんでしないの?」 「手が汚れるのイヤだもん。服も汚れそうだし」 「わがままねえ。でもいいよ。もともとじょりぃちゃんにさせてあげる気なかったから」 そうですか。
末子ちゃんがしゅーーーーーーっとやりながら、たまにワタシの方にスプレーを向けます。 イジワルするんですよ。にやにやしながら。 かけるふりだけなんですが。でもぷしゅっと出ちゃったら困りますし。
「やだよーーーー」とワタシは当然いやがります。 この娘、本当にワタシにスプレーしかねませんから。真剣に拒否。 何度かそんなやりとりをして、席に戻りながら末子ちゃんがにやにやしながら発したコトバがこちら。
「このドMが(笑)」
は?(°▽°)
「あの、今なんて・・?」 なんか言葉遣いも品がないし! 「じょりぃちゃん、ドMなんだもん」 「なんでそうなるの」 「あのね、『やだよーーー』って言うと、相手はもっとやりたくなるでしょ?」 「そうかもね」 「てことはさ、ホントはしてほしくて『やだよーーー』って言ってるってことじゃん」
3年生のクソガキが何言ってやがる。 と、ワタシはこんな顔(°▽°)で末子ちゃんを見ておりましたら、通りすがりの友達に
「あのね、この人、ドMのじょりぃちゃんていうの」
とされたくもない紹介をされておりました。 そんな、初対面の人に隠れた本性を明かすような紹介は大きなお世話ですよ!
幼いご友人たちは、なんだか複雑な笑みでもってにやにやとワタシを見つめております。 ここはワタシが大人として、場をきっちりと納めるべきでしょう。
「何言ってるんだよ、このドS女が」 「じょりぃちゃんがドMだから、あたしは合わせてあげてるんでしょー」
小学3年生の授業参観らしいさわやかなやりとりが、他のお母さんに聞かれていないといいんですが。 ていうか、あなた、やさしい子になったって聞いてるんだけど、おかしいな。
で、スプレーされてべったべたのどろんどろんになったまつぼっくりをワタシに渡して 「これ、くっつけて」と末子先生。 「乾くまで待たないとくっつかないんじゃない?」 「だってあなた、授業の時間は決まってるのよ?急がないと!」 「・・・はい、わかりました」
どうやってくっつけるのかしらと思ったら、透明なセメダインを手渡されました。 しかしリース本体は、なんかよくある感じの、枝がからまっているようなもの。 くっつけたいものはスプレーしたばかりのまつぼっくり。
つかねえよこれ(´д`)
「グルーガンとかないのかな」とワタシ。 「文句言わないでくっつけて」 「はい」
でも、 つかないよ これ。 困った。
悪戦苦闘しながらまわりを見てみると、末子×じょりぃチーム、大いに遅れを取っております。 焦る。焦る。気持ちが焦る。 末子ちゃんは鼻歌なんて歌いながら、自分が持ってきたパーツにごきげんにマニキュア塗りつつ「これ貼って」「あ、ここにね」「まだまつぼっくりやってるの?」なんて大いばりですよ。
しかししばらくして 「あ、ねえ、じょりぃちゃん。ぐるーがんて、あれがそうかな?」と、姫、お手柄な発見。 教壇のところにふたつ用意されておりました。 ていうか、ワタシが遅れずに参加していれば最初からグルーガンを使えて、もっと能率良く進められていたのか。くそう。
グルーガンを使いにいきまして、ここだけはじょりぃ、本物の大人として厳重注意。 この先の部分に触っちゃダメだよ。熱いからヤケドするからね。 あと、この溶けたのりみたいのも触っちゃダメ。熱で溶けてるからとても熱いのだ。固まったら触ってもいいけど、それまでは絶対絶対触らないでね。 末子ちゃんがヤケドするの、じょりぃちゃんヤだからね。と。真剣に念押し。
どうだ。じょりぃちゃんの愛情と大人としての威厳は伝わったかね? と、得意そうに微笑んで末子ちゃんを見ましたら返ってきた答はこちら。
「く ど い よ (・∀・)」
(°▽°)
でも確かにくどかった。 だって心配だったんだもん。
その他諸々の印象的なできごとを短い時間の中で体験しつつ、できあがりましたリースがこちらです。

よそんちのはみなさん、お母さんがメインで作っていらしたので、なんだかシャレてるのが多いんですわ。 ドライフラワーや洒落たフェイクプラントがあしらってあったり、どんぐりにかわいい顔が書いてあるのが品良く乗っていたり、そのままお店で売れそうなものを作っている器用なお母様が多くてですね。 アンティーク風なネームプレートがついているのとかもありました。カッコイイ。 それらと比べると、末子リースは悪く言えば幼稚ですし、不格好です。 「地味に派手だね(笑)」と評したワタシのそれがピッタリなミョーなアンバランス具合なんですが。
これが意外と、子どもらには評判が良かったです。 かわいーかわいーと女子たちが群れてきました。
その後品評会とかするのかと思ったら、作って終わりなんですね。 で、子どもにはジュース、親にはお茶が配られて、それを飲みながら遠足や音楽の授業の動画を見ました。 なんだかイマドキの授業参観て、楽しいんですね。今回は特別なのかしら。 動画を見ている間も、あんまりうるさくすると先生が怒るんですが、割と自由にさせてもらってました。 末子ちゃんも最初はおとなしく席に座って「あれあたしだよ!」とか言っていたんですが、そのうちワタシの足下に座ってきたりして。 座ってるだけでなく、エライ勢いでワタシの膝を殴る殴る殴る。 平手でばしばしと、音楽の授業風景から流れてくる曲に合わせて思い切り殴り続けます。
「痛いよう」 「あははははははは」ばしばしばしばし
これはやはりワタシがドMだということでサービスなんでしょうか。いや違う。 しかしあなた、やさしい子になったって聞いてるんだけど、おかしいな。
「やめてよー」とか「やだよー」とか言うと、ドMだからホントはうれしいんだろうと思われてしまいそうなので、そのまま放っておきましたら、 末子先生はワタシの顔を見てケラケラ笑いながら、ワタシの膝をばしばしばしばしばしばしばしばし。
「痛いよ?(・∀・)」 「(笑いっぱなし)」 「末子ちゃんだって痛いでしょ、自分の手」 「痛い」 「やめれば?(・∀・)」 「(続行)」
そのあと、腕をぞうきん絞りされていじめられたり、つねられたり、頭も殴られました。意味もなく。 あなた、やさしい子になったって聞いてるんだけど、おかしいな。
しかしこの乱暴者、そのうち本当に自分の手が痛くなってきたらしく、 「マジで手が痛いー。しびれちゃった。あはははははは」 と笑ったあとに、ワタシの膝に抱きついてきまして。
う、うれしい(*´∀`*)
そのあとは、しばらくワタシの腕にしがみついてテレビの画面を見ていたんですが、 最後に、膝の上に抱っこしてきました。
うれしい(つд-。*) もうこういうスキンシップしてくれないかと思ってました。
思うに、この子、ワタシに対して恥ずかしいと暴力的になるみたいです。 授業参観も終わり、という頃になって、やっと素直に甘えて膝に乗ってきたみたいですね。 ていうか、他に誰もそんなことしてないよ末子ちゃん。 赤ちゃんじゃないんだからさー、困っちゃうナー(*´∀`*)
では解散ー、ということになり、借りてきた椅子を返したりとばたばたしておりましたら、末子ちゃんが
「おんぶしてー」と。
よしよし(*´∀`*) よっこいしょと。
さすがにこれは目立ちます。高さが出ますので。 ということに気づいたのか、末子ちゃん、
「もう。言われたからって、ホントに教室でおんぶしちゃうー?」と急に怒りだしました。 「おろしてよ!」だそうです。そうですか。よっこいしょと。
「なんでも本気にしないでよー」 って、ひどいなそれ。 「あ、スミマセン」 「授業参観も本気にしてホントに来ちゃうし」
え!
それ、どういう意味?!Σ(゚Д゚;)
「・・・、末子ちゃん、ほ、本気じゃなかったの?」 女に遊ばれたモテない君みたいなワタシのこの返事。 「あはははは。 まずはさー、授業参観行く人いないよーって、ママのフリしたメールにだまされたでしょ、じょりぃちゃん」 「うん」 「そして今度も騙されたんだよ、あたしに」 「・・・マジ?」 「ホントに来るとはねー(・∀・)」 「・・・・・・」
しょんぼり(´・ω・`) ワタシ、冗談を真に受けてしまったのだろうか…
またワタシがですね。 自分ではポーカーフェイスを気取っているつもりでも、特にこの「しょんぼり」というのが顔に出ちゃうみたいなんですよね!かっこわるいんですけど! で、このときも自分ではへらへら笑っていたつもりなんですが、たぶんしょんぼりしたんです。きっと顔がしょんぼりしてたんです。 なぜなら末子ちゃんが急にやさしい声になって
「またメールしようね?」
ってワタシの腕をつかんでにっこりしたからです。
なぐさめてもらってしまった・・・(´-ω-`) 8歳児に・・・
じゃあじょりぃちゃん帰るね、と、末子ちゃんの頭をなでてから、とぼとぼと教室を出まして。 そうか。 冗談だったから、ワタシが遅れて教室にやってきたときに「なんでいるの?」ってびっくりしたのか。 そうかそうか。 必死に時間をやりくりしたのになあ(´;ω;)しょぼーーーーん 授業参観楽しかったのもワタシだけだったのかなあ(´;ω;)しょぼーーーーん
教室を出たところに、あんずちゃんのお母さんがおりまして。 あらためてご挨拶とさっきのお礼を。 ちなみにあんず母は、美人です。 そのうえやさしいんです。 ぽーっとなります。
「ふふ。大変ですね」とあんず母。 「えへへ。でも楽しかったです」 「仕事忙しかったの?」 「ああ、遅れちゃったのは、渋滞のせいと道に迷っちゃったせいなんですよ」 「末子ちゃんね、休み時間、ずっと外に出てじょりぃさん来るの待ってたみたいですよ」 「え?」 「授業始まるギリギリまで待ってましたよ」
なに?
なぜわざわざ憎まれ口を叩いたのか。
ワタシが来るって、わかってたんじゃん。
しかもそんないっしょーけんめー待っててくれたんじゃん。
・・・すげえひねくれかた(°▽°)
顔も性格もいちばんナナに似ている末子ちゃんなんですが。(暴力性は除く)
ナナの憎まれ口も、もしかして真逆なことがあるのかしら。
ないか ァ'`,、('∀`)
あんずちゃんのお母さんのおかげで、ふたたびほっこり楽しい気持ちに戻れて、楽しい初体験となりました。 授業参観、また行ってもいいなあ(*´∀`*)
|