ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2007年04月12日(木) 代理母

きょんと夕飯の買い物に行くために支度をしておりましたら、電話がぷるぷると鳴りまして。
ナンバーを見たら、ナナです。

「もしもーし」とワタシ。
「こんばんはー」
「よーーう」
「今忙しい?」
「大丈夫だよ」

ここまではいつもどおりのやりとりです。
が、次のナナがちょっと違う。

「あ のーーぉ・・・」


Σ(°▽°)

その
歯切れの悪い
かつ甘えていつつ
申し訳なさそうな
今までも何度も聞き覚えのある感じは

「その声の感じは!」とワタシ。
「わかるー?」
「わかるー」
「(笑)頼みがあるんですけどぉー・・・」


やっぱり(´д`) 
ナナワタ黄金のワンパターンのひとつです。


「そうだと思ったよ(笑)」
「聞いてくれる?☆」

まだ用件も話さないうちにその打診かい!

「いいよ」

まだ用件も聞かないうちに返事しちゃうのかい!

「ホントー?!」
「むむ。 よ、用件は何かな」 ちょっと怯えたじょりぃ。

「●日の2時から3時頃って、時間つくれる?」
「●日?・・・・ああ、今のところ空いてるよ。大丈夫」
「よかった」
「で、なんなの?」 デエトのお誘いかなー(・∀・)<ありえないのに
「あのね? あたし、もう学校始まってるのね?」
「うん」
「で、覚悟はしていたんだけど、休んだり中抜けしたりって、全然無理そうなのよ」
「うん・・・」 なんかわかってきた気がする・・・
「で、●日なんですけどー」
「・・・うん」
「末子の授業参観に行ってもらえませんか」

キターーーーー(・∀・)ーーーーーー!

「マジで?」
「マジでお願いしているんですけど・・・」
「あー、・・・末子ちゃんはイヤじゃないかなぁ」

他の子はお母さんとかお父さんとか、せいぜいおばあちゃんとかなのに、
自分だけ「あたしの友だち」(ママの友だち、とは思っていない)が来ちゃうって、子ども心にどうなのかしらと思いまして。

「末子の希望なの。
 ママは行けないし、パパもダメだとしたら、末子誰に来てほしい?って聞いたら、
 おばあちゃんとか親戚飛び越えて『じょりぃちゃんがいい』って」



(*´∀`*)



「ならいいよ(*´∀`*)」
「ホント?!」
「うん」
「あーーー、よかったーーーー」ホントにホッとしてる様子のナナ。

「パパが今会社に確認中なの。パパが大丈夫そうならパパに頼むんだけど」
「うん」
「パパがダメだったらお願いしていい?」
「うん。でもそのときは、授業参観のなんたるかを、ちゃんと教えてね」

ワタシ何をやらかすか本当にわからないし!

「うん。それは大丈夫。ちゃんと教える。
 授業参観のあとに保護者会があるんだけど」
「それも出るの?!」
「ううん(笑) それは出なくていい。あたしも心配だし」

どういう意味だよ(°▽`°)<人に言われると腹が立ちます

「じゃあ、授業だけ見てくればいいんだね?」
「うん。そして末子を喜ばせてくれればいいのデス」

喜ばす。
参観中に歌でも歌ってあげればいいのでしょうか。

「あ、ちょっと待って。末子が代わりたがってるから」
「うん」

「もしもしー?じょりぃちゃーん?」
「そうだよーーー」
「わたしの授業参観に来てくれるのー?」
「行くよーー。楽しみだねーー」 パパの話はどうなっているんだろう、と思いつつ。
「わたしの授業見たい?」
「見たいなあ」
「あれ? ちょっと待ってね?」
「うん」

ままー、じょりぃちゃんホントに来てくれるんだよねー? と、末子ちゃんがママに話しかける声が聞こえます。
この子ってカンがすごく鋭いので、ワタシの返事に「パパは?」という迷いがあったのを感じたのかもしれません。
すごく普通に話しているつもりだったんですが。
ナナが、「パパが会社休めなかったらじょりぃちゃんに来てもらうんだよ」と説明しているのも聞こえてきました。

「もしもしーー」末子ちゃん復活。
「はーい」
「あのね、・・・パパがダメだったらじょりぃちゃんに来てもらうんだって」
「そうなんだー」
「・・・それでもいーい?」

「補欠」扱いではワタシに悪いと思ったみたいです。
あのわがままな暴れん坊がこんな風に気を遣うようになったとは。(´Д⊂)じーーーーーん

その後ナナと代わって、ナナの学校の様子など聞いてがんばれーと励ましたりして。
電話を切って、きょんと出掛けまして。

「さっきナナから電話だったんだけどさ」と、授業参観の代理を頼まれるかもなんだよ、という話をしまして。

「なんだそりゃ。ずうずうしいな!」ときょん。
「でもね、末子ちゃんのご指名なんだって。誰がいい?って聞いたらじょりぃちゃんて言ったんだって」
「あら。それは光栄ね」
「だよね(*´∀`*)」
「パパよりあなたのがいいよ。行ってやれ行ってやれ」

かわいそうなパパ。

「でもさー、服装って、何着ていけばいいのだ?」とワタシ。「いつものカッコじゃダメかなぁ」
「見当がつかないね。今ってどうなの?」
「いっそのこと着物でも着ていこうか(笑)」
「いいかも!で、髪は団子に結って頭のてっぺんで三段くらいにして留めてさ。あははははは」
「着ぐるみとかはどうだろう。子どもたちの人気者になれそうだ」
「末子ちゃんもさぞ得意な気持ちになるだろうね!」 ど、どうかなぁ・・・

その後「どんな服装で行くか」・・・でなくて「どんなコスプレで行くか」で盛り上がりました。
最後は「落ち武者ルック」に決まりました。ちゃんと頭に矢も刺して行く、と。

後でゆっくりナナに教えてもらおうとは思っているんですが。
スーツ買わないとダメなのかしら・・・。


なんだかめんどくさそうなのに、
パパが仕事休めないといいなー、なんてちょっと思ったりしています。


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