ナナとワタシ
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きょんと夕飯の買い物に行くために支度をしておりましたら、電話がぷるぷると鳴りまして。 ナンバーを見たら、ナナです。
「もしもーし」とワタシ。 「こんばんはー」 「よーーう」 「今忙しい?」 「大丈夫だよ」
ここまではいつもどおりのやりとりです。 が、次のナナがちょっと違う。
「あ のーーぉ・・・」
Σ(°▽°)
その 歯切れの悪い かつ甘えていつつ 申し訳なさそうな 今までも何度も聞き覚えのある感じは
「その声の感じは!」とワタシ。 「わかるー?」 「わかるー」 「(笑)頼みがあるんですけどぉー・・・」
やっぱり(´д`) ナナワタ黄金のワンパターンのひとつです。
「そうだと思ったよ(笑)」 「聞いてくれる?☆」
まだ用件も話さないうちにその打診かい!
「いいよ」
まだ用件も聞かないうちに返事しちゃうのかい!
「ホントー?!」 「むむ。 よ、用件は何かな」 ちょっと怯えたじょりぃ。
「●日の2時から3時頃って、時間つくれる?」 「●日?・・・・ああ、今のところ空いてるよ。大丈夫」 「よかった」 「で、なんなの?」 デエトのお誘いかなー(・∀・)<ありえないのに 「あのね? あたし、もう学校始まってるのね?」 「うん」 「で、覚悟はしていたんだけど、休んだり中抜けしたりって、全然無理そうなのよ」 「うん・・・」 なんかわかってきた気がする・・・ 「で、●日なんですけどー」 「・・・うん」 「末子の授業参観に行ってもらえませんか」
キターーーーー(・∀・)ーーーーーー!
「マジで?」 「マジでお願いしているんですけど・・・」 「あー、・・・末子ちゃんはイヤじゃないかなぁ」
他の子はお母さんとかお父さんとか、せいぜいおばあちゃんとかなのに、 自分だけ「あたしの友だち」(ママの友だち、とは思っていない)が来ちゃうって、子ども心にどうなのかしらと思いまして。
「末子の希望なの。 ママは行けないし、パパもダメだとしたら、末子誰に来てほしい?って聞いたら、 おばあちゃんとか親戚飛び越えて『じょりぃちゃんがいい』って」
(*´∀`*)
「ならいいよ(*´∀`*)」 「ホント?!」 「うん」 「あーーー、よかったーーーー」ホントにホッとしてる様子のナナ。
「パパが今会社に確認中なの。パパが大丈夫そうならパパに頼むんだけど」 「うん」 「パパがダメだったらお願いしていい?」 「うん。でもそのときは、授業参観のなんたるかを、ちゃんと教えてね」
ワタシ何をやらかすか本当にわからないし!
「うん。それは大丈夫。ちゃんと教える。 授業参観のあとに保護者会があるんだけど」 「それも出るの?!」 「ううん(笑) それは出なくていい。あたしも心配だし」
どういう意味だよ(°▽`°)<人に言われると腹が立ちます
「じゃあ、授業だけ見てくればいいんだね?」 「うん。そして末子を喜ばせてくれればいいのデス」
喜ばす。 参観中に歌でも歌ってあげればいいのでしょうか。
「あ、ちょっと待って。末子が代わりたがってるから」 「うん」
「もしもしー?じょりぃちゃーん?」 「そうだよーーー」 「わたしの授業参観に来てくれるのー?」 「行くよーー。楽しみだねーー」 パパの話はどうなっているんだろう、と思いつつ。 「わたしの授業見たい?」 「見たいなあ」 「あれ? ちょっと待ってね?」 「うん」
ままー、じょりぃちゃんホントに来てくれるんだよねー? と、末子ちゃんがママに話しかける声が聞こえます。 この子ってカンがすごく鋭いので、ワタシの返事に「パパは?」という迷いがあったのを感じたのかもしれません。 すごく普通に話しているつもりだったんですが。 ナナが、「パパが会社休めなかったらじょりぃちゃんに来てもらうんだよ」と説明しているのも聞こえてきました。
「もしもしーー」末子ちゃん復活。 「はーい」 「あのね、・・・パパがダメだったらじょりぃちゃんに来てもらうんだって」 「そうなんだー」 「・・・それでもいーい?」
「補欠」扱いではワタシに悪いと思ったみたいです。 あのわがままな暴れん坊がこんな風に気を遣うようになったとは。(´Д⊂)じーーーーーん
その後ナナと代わって、ナナの学校の様子など聞いてがんばれーと励ましたりして。 電話を切って、きょんと出掛けまして。
「さっきナナから電話だったんだけどさ」と、授業参観の代理を頼まれるかもなんだよ、という話をしまして。
「なんだそりゃ。ずうずうしいな!」ときょん。 「でもね、末子ちゃんのご指名なんだって。誰がいい?って聞いたらじょりぃちゃんて言ったんだって」 「あら。それは光栄ね」 「だよね(*´∀`*)」 「パパよりあなたのがいいよ。行ってやれ行ってやれ」
かわいそうなパパ。
「でもさー、服装って、何着ていけばいいのだ?」とワタシ。「いつものカッコじゃダメかなぁ」 「見当がつかないね。今ってどうなの?」 「いっそのこと着物でも着ていこうか(笑)」 「いいかも!で、髪は団子に結って頭のてっぺんで三段くらいにして留めてさ。あははははは」 「着ぐるみとかはどうだろう。子どもたちの人気者になれそうだ」 「末子ちゃんもさぞ得意な気持ちになるだろうね!」 ど、どうかなぁ・・・
その後「どんな服装で行くか」・・・でなくて「どんなコスプレで行くか」で盛り上がりました。 最後は「落ち武者ルック」に決まりました。ちゃんと頭に矢も刺して行く、と。
後でゆっくりナナに教えてもらおうとは思っているんですが。 スーツ買わないとダメなのかしら・・・。
なんだかめんどくさそうなのに、 パパが仕事休めないといいなー、なんてちょっと思ったりしています。
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