ナナとワタシ
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ナナと温泉から電車で帰ってまいりまして。 ワタシは電車の中で、眠くて眠くてうとうとしっぱなしだったんですが。 で、今までも薄々思ってて、この日ハッキリしたんですけどね? この人、ワタシがうとうとしてようと意識が飛んでようと、構わず話しかけます。 ワタシならば、話しかけてみて相手がうとうとしていたら「あ、眠いのか。そっとしておいてやるか」と思うところですが、ナナはフツウに話しかけますし「見て見て!すげえボロい牛小屋!」と起こします。
慣れるまではびつくり気味だったんですが、そのうち「我慢の限界がきたら寝ちゃえばいいや」とワタシも開き直ったんですが、開き直ったところでもともとの性格というのは変えられないものらしく。 うとうとぐう(- . -)・゜、となったところに「次の駅ってなんてとこ?」なんて話しかけられれば「むにゅむにゅ、ええと・・・」なんて起きて、しかも「うーん、わからない」なんて答えちゃって「なんだダメだなあ」と言われたりしてなんだか割が合いません。
そういえば。 夜寝るときにナナが「眠れそう?」と聞いてきてくれたので「まだ眠くないかも」と答えたら、ひとりぼっちにしてはかわいそうと思ったのか、ナナは寝の態勢に入っていたというのにつきあいでおしゃべりし始めてくれまして。 でも、疲れているときに人の話し声を聞いていると、眠くなっちゃったりしませんか? そんなわけで、「眠くないかも」と言った舌の根も乾かぬうちに眠くなってしまったじょりぃだったんですが。
が、ナナはワタシのために寝るのやめて話してくれている・・・かどうかはちょっとアヤシイですが、まあそんなきっかけで話し始めてくれたわけですよ。 なのにワタシが先に寝てしまっては悪い!と、眠かったせいもあっておかしな具合にアタマが働いたじょりぃは、今度は必死で眠らないで相づちを打つ努力をいたしまして。
たまに意識が飛ぶんですが、あ、今最後が疑問形で終わってた気がする!と思うと、慌てて直前の話を淀んだ脳から引き出し、返事をし。 疑問形でないときは「うん」「ああ(笑)」「そうだねー」「なるほどー」などで乗り切っていたのですが。
しかし眠い。どうにも眠い。でも寝ちゃ悪い。ナナより起きてなきゃー。<どうしてそこまで頑なに思ったのか
と思いつつ、ブラックアウト。 それまでは、うとうとしつつもナナの声は聞こえていたのですが、数秒完璧に寝ました。
「・・・じょりぃ?」
とナナが呼ぶ声が聞こえて、ハッと目を覚ま せなかったんですが、とりあえず呼ばれていることには気付き。
返事。
返事をしなきゃ。
淀んだ脳からナナの声を拾い上げるのだ。 ワタシの脳に最後に残ったものを思い出せ。
で、出てきた言葉がこちら。
「うん・・・・新宿みたいだね」 「は?」
ナナの「は?」を聞いて、どうやら自分が見当違いの返事をしたことに気付くじょりぃ。 よくよく考えてみましたら、たぶんナナの最後の話題は、地元の動物園のキリンの大きさに関する質問でした。
「あ・・・ごめん。 寝ぼけちゃった(笑)」 「(笑)寝ぼけることがあるんだ?」 「うん・・・今夢見てたみたいでさ・・・。新宿駅のルミネの階段のところで、知らない男女がふたりで座っててさ。仲良さそうに」 「うん」 「それで新宿って答えちゃったみたい」 「そうなんだ(笑)」 「うん。 キリンの話だったよね? ゴメン」 「別にどうでもいい話だし。 眠くなった?」 「うん」 「うとうとしてるときに、誰かに話しかけてもらうのって、すごく気持ちよくない?」 「(笑)うん。 気持ちいい」
あったかい泥の沼にずぶずぶと沈んでいくような気持ちよさがあります。確かに。 でも、プレッシャーがなければもっと気持ちよかったろうなあ。 「起きなきゃ、返事しなきゃ」と思っていたので、ちょっと授業中に居眠りと闘っているようなつらさもあったのでした(°▽°)
「じゃ、寝られる?」とナナ。 「うん。ありがと」 「おやすみ」 「おやすみー」
しかし
( °_°)
アレ?
ナナが眠った途端、目がさえて眠れなくなってしまったワタシって、ホントになんだか割が合わないようにできているんだと思います。
電車の中での描写のときまでは、違うことを書く予定だったんですが、なぜか寝ぼけの話になってしまいました。 オカシイナー。
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