ナナとワタシ
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2006年12月29日(金) |
子はかすがい と他人同士でも思う |
久しぶりにナナと会いました。 というか、また年賀状作るのを頼まれたのでできあがったブツを渡すためというなんだかアレなソレだったんですが。
頼まれたときは「またそんなことー?」とムスっとしたワタシ。 しかし敵も必死ですから低姿勢かつ甘えモードでメールしてきやがりまして。 これはチャンスと思い、「じゃあお礼は体で払ってもらうよふふふふ」と一度親指でピピピピと打ったものの、結局その部分をピピピピと削除し「いいよ」とだけ返信した、相変わらず紳士的かつやさしさに満ちあふれたワタシなんですが!
とまあ、その年賀状を、今日渡すことに。
日中、ナナのなわばり方面に納品が数件あったので、その時間に合わせて待ち合わせをして受け渡しをすることになりまして。 というのが決まったのが今日の朝。 なんだかもう忙しくてくるくるてきぱきモードな今日のワタシ。 そしてお客様のところへ納品に向かうためにすぐにでも家を出なければならないワタシのところへ、ナナから電話が。
「今じょりぃの家の近くにいるの。取りに行こうか?」 「ワタシ、もう家出なきゃならない時間なのだ」 「えー。そうなのー? あたしは取りに寄ったほうが都合よかったんだけどなー」
ならもっと早く言ってよ!
「じゃどうする? なっちゃんいるから頼んでいこうか?」 「んー。 どっちでもいい」 「どっちでもいいの? 動けるの?」 「うーん。 どうしようかな」 「どっち」 「ちょっと考えてみ…」 「もう家出るんだよ。ハガキ持って出るか置いていくか決めなきゃならないの。今決めろ。すぐ決めろ」
やさしく横暴に命令。
「持って出て」 「了解。じゃ、納品終わった時点で電話するから。落ち合う場所はそのとき決めよう」 「はーい。じゃ、待ってるね」 「あなた今日仕事なの?」 「うん」 「じゃ携帯にかけるから」 「はーい」
ぶいーーーーーーーーんと車を走らせまして。
てきぱきと納品2件終了。 はーやれやれ。 あとはナナに年賀状を渡して銀行に寄って用事を済ませ、家に戻ってなっちゃんとの作業にとっとと合流せねばですよ。 20年前のリゲインのCMにでも使ってほしいくらい、ワタシったらなんだか働き者って感じ☆
と、自分にうっとりとしながらナナに電話。
留守番電話サービスに接続されました。
むきーーーーーーーーー!ヽ(`Д´)ノ ワタシが電話入れるってわかってるはずなのにー。
もう一度電話。
留守番電話サービスに接続されました。
待ち合わせ場所が決められない。 車をどの方向に走らせたら良いものかすらわかりません。 「電話ください」とメールを打ち、とりあえずナナの会社の方向に車を走らせることに。 しばらくしてナナから電話。
「ごめんねー」 「でーんーわーがーつーうーじーなーいーよー」 「あはははは。ごめん。今どこにいるの?」 「○○方面から△△方面へ、国道×××号線上を走っております。どこへ向かえばいい?」 「どうしよう」
どうしよう、とは。
「今どこ?」とワタシ。 「家」 「は?」 「末子から電話来ちゃって、お昼食べてなくて、おばあちゃんち行きたいって言うもんだからさー。いったん戻った」 「そう」
末子ちゃんの名前を出されて、ピリピリが収まるじょりぃ。
「実は今おばあちゃんちに向かってるんだけどさ。ねえじょりぃ、忙しいよね?」
おう!忙しいよ! でも何その甘え声。でも負けるもんか。おまえの思い通りになんて動くもんか。
「忙しいけど・・・なに?」 「末子に何か食べさせたいの。どこかお店で待ち合わせてもいい?」 「うんいいよ」 <あっさり思い通りに動く人 「じゃあ、お互いの位置を考えて、橋の手前のガストで」 「わかった」
店に入っていくと、ナナたちはもう着いておりまして。 末子ちゃんの姿は見えなかったんですが、ナナが座っている背中を発見。
「こんちは」とワタシ。 「こんちは(笑)」 「はい、これ」年賀状を渡しまして。 「ありがと。 ふーん。よくできてるじゃん」
あたりまえだあほう。
と悪態をつこうと思ってナナの顔を見ましたら。
久しぶりに
かわいい。
どうしたことだワタシったら。というのもナナに失礼ですが。 ここのところ会ってもときめかなかったものですから。太ったのなんのと文句しか出てこなかったものですから。 今日なんて今この瞬間までこの人にイライラさせられっぱなしだったものですから。 自分でも意外でびっくりしてしまったのですが、隣に座ってよくよく顔を眺めてみたら、単にいつもより目が腫れぼったくなっていて、ワタシ好みの顔になっていただけだということが判明しました。なーんだ(・∀・)
なんてしょーもないことを考えておりましたら「遅いよ!」と末子ちゃんがドリンクバーから戻ってきまして。 違うのだ。遅かったのはキミのママなのだ。ワタシは悪くないのだ。ということを小学2年生相手に真顔で説明。
「ママが遅くなったのはしかたないでしょう? だって末子はお昼を食べていないのよ?」と、末子ちゃんに怒られるワタシ。 「あ、スミマセン」 「ママもねー、仕事が忙しいのはわかるけど、お弁当を作っておくとか方法はあるでしょう?」 「あ、スミマセン」<ナナ
その後ずーーーーっと末子ちゃんとおしゃべりしてまして。 ワタシは自分の持っていた(らしい)魔法の能力を末子ちゃんに吸い取られ、魔法は末子ちゃんのものに。という設定らしいですどうやら。 そして「余分な」魔法は
「ハイキブツを積んだトラックに、一緒に持っていってもらったわ」
という扱いで捨てられてしまいました。 かわいそうなワタシの魔法。
さらに、ワタシは「体力」までこの意地の悪い新魔法使いに吸い取られてしまうことに。
「あんたの体力も、野良犬が集められて殺されるところに魔法で捨ててやったわ」
なんだか具体的で怖いんですけど。しかもあんた呼ばわり。 そしてさらに財力まで吸い取られました。
「財力は、牛がたくさん車に乗せられて殺されてしまうところに捨てたわ」
ドナドナでしょうか。あんまりです。ワタシのなけなしの財力が食肉センターへ。
「そしてあなたはダーツの的になるのよ!それがお似合い! (小声で>)…嘘のダーツを投げるからちゃんと痛がってね☆」
「末子、ホントにあんたってサドだねー。じょりぃ、いじめてもらえてうれしいでしょー(笑)」とナナ。
あらバレてたのね(°▽°)
しかしこのように、末子ちゃんとしょーもない話をしているあいだ、ナナはずっとケラケラと笑っておりまして。 末子ちゃんのとんちんかんかつミョーに大人びた発言に、顔を見合わせて笑ったりして。(だいたい顔を見合うことがないですからねふたりのときは( ´_ゝ`)) 随分と久しぶりに、ナナと一緒にいて楽しいなーと思ったのでありました。 前から薄々感じてはいたのですが、「ふたりっきりで出掛けたい」とか思いつつも、ワタシは子供とセットのナナと過ごすのがいちばん楽しいみたいなんですよねえ。
末子ちゃん。キミがいると楽しいよ。
「末子ちゃん、今何年生だっけ?」とワタシ。 「2ねんせーーーー」 「もう赤ちゃんじゃないの?(・∀・)ニヤニヤ」
小学校に上がる前くらいまで、末子ちゃんは「わたし、ずっとあかちゃんでいるー」とよく言っていたものですから。
「もう赤ちゃんじゃないよ」と、恥ずかしそうな末子ちゃん。 「へー、そうなんだ。 てっきりまだ赤ちゃんなのかと思ってた(・∀・)ニヤニヤ」 「じょりぃちゃんバカねえ。赤ちゃんていうのは4歳まででしょ?」 「4歳までなんだ(笑)」 「ううん、待って。やっぱり3歳」 「どうして3歳?」 「3歳になるとー、もうけっこうしゃべるようになるんでしょ? だから3歳までが赤ちゃん」
ここでナナとワタシ、同時に 「末子は2歳でもうかなりしゃべってたよ(笑)」 「末子ちゃんは2歳でペラペラしゃべってたよ(笑)」
思えば末子ちゃんが育っていくのを見ながら、ナナと過ごしていたようなものです。 この同時発言がなんだか感慨深くて、ひとりで勝手にしみじみしちゃったりして。
なんだか本当に久しぶりに穏やかな時間を持てまして。 さっきまでイライラしながらリゲイン並に忙しいとか大いばりしてたくせに、楽しくてついつい長居をしてしまいました。
末子ちゃん、またママとじょりぃちゃんと遊んでね。 そしてあんまりいじめないでね。 じょりぃちゃん喜んじゃうから(´д`;)ハァハァ
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