ナナとワタシ
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今日はナナに招待されて、次女ちゃんの学芸発表会なるものを見に行ってまいりました。 ワタシは仕事なので全部は見られなかったのですが、今年から中学生になった次女ちゃん(早いわー)が部活として選んだ吹奏楽部の演奏だけはどうしても見逃したくなくて、時間をやりくりして会場へ。
次女ちゃんはサックスやりたくて入部したんです。 で、楽器の割り当てを決める春頃に 「ママ!あたしサックスになれるかもー」とにこにこしていたのですが。
「サックスができないなら部活やめます」と、泣きながら部長と先生に直訴した同級生がいたということで、次女ちゃん、落選。
「そんな手段でゲットできちゃうのかぁ?」と、ナナから話を聞いたワタシ。 「馬鹿馬鹿しいでしょ(笑) でもまあ、そんなもんかもね」
ということで、次女ちゃんは結局ユーフォニウムという楽器の担当になり、「オシャレじゃなーい」と当初はがっくりきていたのでありました。 ユーフォ、大きいですしね。 でも夏休みも家でマウスピースだけでぶぃーぶぃーと練習し続けたりして、ユーフォはユーフォで楽しくなってきたらしく、部活も楽しんでいたのであります。
で、今日の晴れ舞台でありますよ。 遅れて会場入りしたワタシは、ナナと携帯メールで連絡を取りつつ、ナナの隣の席へ。 おや? ナナの隣に、品の良い年輩の女性が。そしてワタシににっこりとお辞儀を。 ワタシもにっこりと会釈しまして。
「パパのお母さん」と、小声でナナ。 あらまあ。どうもはじめまして。と、心の中でごあいさつ。
ワタシが会場入りして5分ほどで吹奏楽部の出番になりまして。 すばらしいタイミングです。 幕が開きまして。
「あー、やっぱここからじゃ顔見えないなー。次女ちゃんがいちばんかわいいのに」
ナナ、親バカ丸出し発言。ふ。アホかねキミは。( ´_ゝ`)
演奏が始まりまして。 メガネの角度を変えたりして、次女ちゃんを見ようと必死のワタシ。 お、なんとなく顔わかるぞ。 次女ちゃん!じょりぃちゃんだよ!
なんてことには関知せず(あたりまえです)、一生懸命演奏をする次女ちゃん。
いやー。 ホントにかわいいなー(*´∀`*) 次女ちゃんがいちばんかわいいなー(*´∀`*)
「うん。ホントにいちばんかわいいよなっ」とワタシ。 「でしょ?(笑)」 「うん。いちばんかわいい」
いやでもホントに、親に似ず、次女ちゃんてかわいい顔立ちしているんですよ。 親に似なかったというより、親の良いところだけ受け継いだという感じでしょうか。 それになんだか、たたずまいがかわいらしいんです。気の抜けた感じとか。
そのあともつい、何度か「次女ちゃんがいちばんかわいい」と口走るじょりぃ。 何度目かのときに、パパのお母様に「くす」と笑われてしまいました。 ていうか、「何?この人」と思われても無理もないような、親の友バカぶり。
ああそれにしても。 きゃしゃな細い体で、大きめのユーフォニウムを演奏する次女ちゃんのセクシーなことといったら! ワタシ、女性が大きい楽器を演奏するのって、ものすごく色っぽさを感じてしまうのであります。 そして、あの音痴な次女ちゃんが、あのような楽器を立派に演奏しているとは!感慨深い!
・・・と感慨深がっていたら、途中、ノリノリのジャズナンバーを演奏中に、自分の出番でないときに手拍子してる次女ちゃんの手拍子が調子っぱすれになっていることに気づいて「ああ、やっぱり次女ちゃんだ」と、これはこれで感慨深いじょりぃ。
4曲の演奏が終わり。 思わずナナに「サックスよりユーフォでよかったよ。なんか色っぽくない?」と口走るワタシ。 「色っぽいかぁ?」 「うん。かっこいい」 「あたしにはそういうのよくわからないけど」
わかれよ! ていうか、自分のこと好きって言ってる人間が、自分の娘を「色っぽい」と言うのって、親にしてみたら気持ちの悪いものかもしれませんね。 「何考えてんのあんた?」みたいな。
次女ちゃん、自分の席に戻ってきたらしく。
「ほら、あの列のいちばん端の、今座ったのが次女ちゃんだよ」とナナ。 「ああ、うん。わかるよ」 「声かけてきてあげれば?せっかく来たんだし」 「ええ? それはいいよー」 「なんでー?よろこぶよー。『次女ちゃんがいちばんかわいかったよ』って言ってきてあげてよ」 「声かけていいものなの?」 「うん。大丈夫だよ」 「でもいい。行かない」 「なんで?」 「いやがられたらイヤだもん」 「『やだー!じょりぃちゃーん!』とか言って、転がるほど突き飛ばしたりするかもね(笑)」 「あははははははは」 「行ってきてあげてよ」 「いいよーう」 「絶対よろこぶって」 「中学1年生の複雑な心理に『絶対』なんてありえないね」 「理屈こねてるけど、自分が恥ずかしいだけなんでしょ( ´_ゝ`)」
おう! そのとおりだよ! 悪いか!ヽ(`Д´)ノ(開き直り)
次女ちゃんの後ろ姿を眺めまして。
「なんかさ、後ろ姿も、次女ちゃんがいちばんかわいいよね(*´∀`*)」とワタシ。 ナナのとなりでまた「くす」と聞こえました。 「後ろ姿に一番とか二番とかあるのかよ」とナナ。 「見ればわかるじゃん! とりあえず、見える範囲では次女ちゃんの後ろ姿がいちばんかわいい」 「・・・・・・」<呆れてます 「全然違うじゃん、他の子と! なんかスッとしててさ!」 「ああ。それは次女ちゃん、姿勢がいいからじゃないの?」
そうかも(°▽°)
次女ちゃんはパパ譲りのちょっと変わった骨格らしく、猫背がつらいらしいのです。 パパも180センチ超えという長身な人にはめずらしく、とっても姿勢が良いのですよねー。 その分腰が弱いらしいんですが。
発表会が終わり、くるっと後ろを振り向いた次女ちゃん。 ママに手を振ったあと、両脇のゲスト(おばあちゃんとじょりぃ)にも気づいて、あ!という顔をしたあと、にこにこしながら階段を上がってきてくれまして。
「久しぶりー」とワタシ。 「あはは。久しぶりー」と恥ずかしそうな次女ちゃん。
かわいい(*´∀`*)
「次女ちゃん、か、か、かっこよかったよ」 棒読みで伝えるワタシ。 小学生だった頃は大袈裟に「次女ちゃん、かっこよかったねーーーー!」と言えたのに。 なんだかまぶしくて恥ずかしい。
「えー?ホントー?」 「うん。次女ちゃんがいちばんかわいいねって、話してたんだよ」とナナ。 「うん。うん。うん。うん。うん」 壊れたじょりぃ。
人一倍シャイな次女ちゃんは、知り合った当初はなかなかなついてくれなくて、でもなついてからはいつもワタシにべったりで。 抱っこしたりおんぶしたりプロレスしたり絵本読んだりお絵かきしたりしていた幼い女の子は、重たそうな楽器を演奏する、肩より伸びた髪をふたつ縛りにしたセーラー服の少女に変身してしまいまして。
まぶしい。 うれしい。
そして、ちょっとだけさびしい。
次女ちゃんも大人になっていくのね。 そしてナナもワタシも、再会したあの頃よりも少しだけ大人になっていて。 ケンカしたりすれ違ったりわかりあえたりしたそーゆー歴史を、次女ちゃんの成長ぶりに重ねちゃったりして。
ナナ本人を見ているよりも、次女ちゃんを見ているときのほうが、いろんな意味でドキドキキュン、としてしまった数時間でありました。
あとはもう少し勉強して成績をなんとかしてくれるといいなあと思います(°▽°)ホントに成績悪いんだもの
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