ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2006年02月14日(火) 最初から言えよ

本日夕方4時半をまわった頃。
ナナから電話が来まして。

「運転してたら超眠くなっちゃったんだよー。
 5時20分からの会議にこれじゃ出られない。寝ちゃう。
 今じょりぃんちの近くにいるんだけど、20分くらい寄っちゃダメ?」

今日はなっちゃんお休みですし。ワタシひとりです。
これから打ち合わせに出かけてこようかなと思っていたところだったのですが、せっかくこのように言ってくれてますし。
相手が誰だろうと、甘えられてしまえばすぐにデレッとしてしまうワタシですし。
さらに言えば、ナナが眠いのは、昨晩ワタシと遅くまで(というか早くまで)長電話していたせいなので、
ここは人間として責任を取らねばいけません。

と、理屈はあとから考えてみただけなんですけど。
とりあえず「いいよー。待ってる」と返事をしまして。

ほどなくしてナナ到着。
「どうぞ」とドアを開けたら

「ホントに眠くてヤバイんだよ。中だとあったかくて眠くなるから、外で話したい」と。

というわけで、この寒い中、近所の公園に向かいまして。
ナナはファンタオレンジとコカコーラを手に持っています。
あと灰皿用に、ファンタグレープの空き缶を持っていたので、手がいっぱいでございます。

どうしよう。持ってあげたほうがいいのかな、とも思ったんですが、
ワタシがジュースを狙っていると思われるのは心外です。
って、フツウ思わないと思いますが。

なんてことをぐずぐず考えながら歩いておりましたら

「あーん、冷たいよっ。  持って」

悩むこともなく持たされました。
最初から言えばいいのに。


公園のベンチに座り。
ふたりのあいだにジュースを置き。
ナナはまず一服しながら、今日あったことをペラペラと話しだしました。

一区切りついたところで、

「じょりぃ、どっちがいい?」

と、コーラとファンタを見ながら聞いてくれまして。

こういう場合、優柔不断なワタシは「んー・・・どっちでもいい」なんて愚図な答を返しがちなんですが。
なんかこう、たまには自分の意見をビシッと言えるところも見せてやりたい。
さらに言えば、ワタシはコーラが大好きです。
さらに言えば、ダイエットコークならもっとありがたかったんですが。

ということで

「んー、じゃ、コーラ」

とキッパリ言い放ち、コーラを手にしましたら

ナナ、ちょっと間をおいてから

「えー? あたしコーラがいいのに」と。


(゚Д゚)ハァ?


「・・・じゃいいよ、どっちでも」とファンタオレンジに持ち替えました。 が、

「ていうか、なら最初からコーラがいいって言えよ!」 じょりぃ反撃。
「ていうか、最初からどっちでもいいって言えよ!」 ナナ、さらに反撃。

ワタシのが筋が通ってそうな気がするのに、気迫負け。ていうか笑ってしまいました。アホらしい。
おとなしくファンタオレンジのプルトップをぷしゅっと開けまして。

「コーラがよかった?」 とナナ。
「うん。コーラすき」
「そっか。  でもあげない」
「うん。いらない」(°▽`°)
「ファンタキライ?」
「滅多に飲まないからこれはこれでいいかも。おいしいよ」
「ごめんね?」
「いえ。ごちそうさまです」

寒空の下、公園でファンタは寒かったです。ぶるぶる。

それにしても、ナナ、よほど眠かったんだと思います。
まずいつもは冬に冷たい飲み物なんて買わない人ですし。寒がりなんです。
さらに言えば、炭酸飲料も飲みません。
しかも、灰皿代わりにしていたのがファンタグレープでしたから、既に1本飲んだ勘定になります。

そうか。
ファンタグレープの空き缶を見た時点で、
「ああ、ナナはもうファンタ飲んだから、ここはコーラを譲ってあげねばなるまい」
と思わねばいけなかったんですねきっと。

ワタシの気配りが足りなくて、どうも大変失礼いたしました、ナナ様。
(本人の見ていないところでイヤミ発動)


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