ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2005年06月04日(土) 低いテンションにはゲジゲジが効きます

本日、ひっくーーーーーいテンションで、ナナ家に遊びに行きました。
だりーなー、キャンセルしちゃおうかなー、というくらいのアレなテンションだったのですが、本日の訪問の目的は「次女ちゃんが買ってきてくれた修学旅行のおみやげをいただきに行くこと」であります。
子供のココロを傷つけるようなことはしたくありません。
というわけで、のそのそと出掛けてまいりました。

夜の8時15分にナナ宅に到着。
インターホンを押すと、いつもなら次女ちゃんか末子ちゃんが張り切ってインターホンから歓迎の言葉を述べてくれ、玄関を開けてケラケラ笑っているはずなのですが、インターホンの返事もないまま、玄関の扉越しに「どうぞ、開いてるよ」とナナの声。

「どうも、こんばんは。おじゃまします」とワタシ。
「どうぞ。わざわざ来てくれてありがとう」
「いや、こちらこそ、どうも」

と挨拶しながら視線を足下に移すと、ささっ と、素早い動きで物体が通り過ぎ、靴の影に隠れました。

「何かいる」とワタシ。
「何かって?」
「わかんない。 けど、動きの素早い虫だ」
「ああ。 きっとゲジゲジだね」

ゲジゲジ!!!!
って、正確にはゲジって言うんですね。どうして繰り返すのかしら。確かに雰囲気は出ますけど。

って、そんなこたあどうでもいいんです。

ワタシは足の多い虫が大の苦手なんですよ!
クモキライ! ムカデキライ! ゲジゲジだって大嫌い!!

「ゲジゲジ?!」
「うん。今年、多いんだよね」
「え! やだな! 怖いな!」

帰りに靴の中とかに入ってたら、気絶してしまいますよ?

ナナは先ほど逃げたゲジゲジを探して、靴を移動しています。

「何をする気?」と、臆病なじょりぃ。
「殺す」
「え!」
「あ、いた」
「うわああああああああああああ」
「何? 怖いの?」
「うん。怖い怖い怖い怖い」
「(嘲笑)」

最初はほうきで外に掃き出そうとしていたナナですが、ゲジゲジの素早い動きと細いカラダには敵わず。
そうこうしている間に、ゲジゲジはワタシの方へ向かってきます。
きゃああああああああああ。

「こ、こっち来ちゃうよ! 助けてっ」 <情けないです

ナナ、無言で長女ちゃんの靴を手に取り、

バシッ

空振り。

「待て!」とワタシ。
「なに?」 この忙しいときに話しかけるんじゃねえよ的なナナ。
「そ、それで潰す気ですか?」
「そうだよ」

バシッ

ヒット。

「うわ」 <じょりぃ。 って、注釈いらなそうですが。

死体がまた怖いの。
怖くて見られないの。

そのまま靴でゲジゲジを外に掃き出すナナ。

「あ、見て。 残った足だけ動いてる」とナナ。
「うわわわわわわ。見られないよそんなのー」 どこまでも情けないじょりぃ。

作業が一段落して。

「・・・・キミ、強いなっ」
「このくらい普通でしょ」
「キミ、怖いなっ」
「(嘲笑)弱すぎ」 もちろん、ワタシのことですよね、それ。


大変低いテンションでナナ宅に来たワタシでしたが、なぜかこのとき性的に興奮してしまいました。


不良に囲まれていたところを颯爽と現れて不良どもを成敗してくれた学園のヒーローにぽーっとなるような現象に襲われたのかもしれませんなんてことではもちろんないとは思いますが。


話は変わりますが。

ナナったら、太りました。
さてはワタシに嫌われようとしていますね?
なんだなんだ困ったな。
あと2キロ太ったら圏外になりますよ?

なんて言いながら。

やはり太ると胸が大きくなるんですね。
その点では非常にウハウハでございました。(ワタシも単純ねえ)
おまけに本日、ナナ様のご衣装は、胸に深めのスリットの入ったカットソー。

なんか、見えそうなんですけど・・・。
ていうか、見る気になれば、絶対見えるなこりゃ。

子供たちいるので、まったくチラ見もできなかったんですが。

そして。
今日のナナはワタシに対して、いつもよりもサービス精神が旺盛です。
旺盛と言っても、うふんなポーズやあはんな会話をしてくれるわけではもちろんありませんが。
ワタシのテンションがここのところ低めなのを察知しているのか(昨日もサウナのお誘いを断ったし)、いつもよりもワタシの周辺にいてくれます。
ワタシと末子ちゃんの「学校ごっこ」をずーっとそばで見ていて(そんなこと今までなかったし)、いちいち「きゃはははは」と笑ってます。
テレビを見ているときなども、なんだかこっち見てる気がすると思ってナナを見ると、ホントにそのたびに見てるんですよ!
(いつもは「こっち見てる気がする」と思ってナナを見ると、たいてい顔や体だけこっち向いてて、視線は全然違うところを見てるんですが)
子供と遊んでいても、ふと気づけば見られています。

た、たまにはつれなくすると、こんな風に気にしてもらえるのかもしれません。
良いことを知りました。
あるいはワタシの顔にゲジゲジでもついていたのでしょうか。
だとしたら気絶です。

途中、長女ちゃんが「なんだかビミョーにお腹すいた」と言い出しまして。
ナナと長女ちゃんでおやつでも買ってきましょうということになり、「じょりぃは?何がほしい?」と訊かれ。
別に何も食べたくなかったワタシは「いらない」と答え、次女ちゃんとお留守番。(パパと末子ちゃんはもう寝てました)

ふたりが帰ってきて、「はい、これ、じょりぃに」とナナ。
まあ、ワタシにも買ってきてくれたのですか。
みんなはデザート買ってるのに、ワタシにはチョコラBBのいちばん高いドリンク剤を。

なんか、疲れた顔してたのかしらワタシ。
それで心配してワタシの顔見てたのかしらナナ。
なーんだ。 わはははははははははは(乾)


帰りにナナと一緒に玄関から出まして。
そのときに何か降ってきました。

「雨?」とワタシ。
「降ってないよ」とナナ。

「じゃ、ゲジゲジだ! ゲジゲジが降ってきたんだよ! 異常発生してるんでしょ?!」 マジメに取り乱すワタシ。
「ゲジゲジが降ってくるかよ(醒)。落ち着けよ」



きっと今頃ナナは、つかれきった顔でテンションが低くて末子先生に怒られっぱなしでゲジゲジごときを心底怖がるワタシのことを、母性本能全開で「じょりぃったらかわいい☆」と思っているに違いありません。




「あたし、母性本能って皆無」 




何年か前にナナが言った言葉はとりあえず記憶から削除しておきます。





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