ナナとワタシ
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K姫のお店できょんと夕飯をとり、そのあと24時間営業のスーパーで楽しくお買い物をし、帰路についていたときです。
ワタシの携帯に電話。 誰だよ!この和気藹々な時間をジャマするのは!
ナナでした。
いそいそと電話に出るじょりぃ。
「もしもし?」 「ナナですけど」 「どうも」 「今、どこ?」
突然ですね。(°▽°)
「国道○○○号線上を走っております」 「そう。 ならいいんだけど」
なにそれ。
「どういうことだ?」 「あたし、またサウナ来てるのね(笑)」
好きだねキミも。
誘ってくれようとしているのかしら。 でもそれにしては、「ならいいんだけど」というセリフはなんだかヘンですし。
「そうなんだ」 「うん。で、じょりぃが来てないか確認したかっただけ。いないならいいの」
どういう意味ですか。 ワタシがいるとジャマなんでしょうか。 ワタシにハダカ見られるとイヤだからということでしょうか。 そんなことでわざわざ確認入れるなんて、失礼なヤツだなおまへ。
「なにそれ。 どーゆー意味かなっ」 「だって困るでしょ?」 「なにが」 「じょりぃとお風呂や着替えでバッタリ会っちゃったらさ、じょりぃに悪いかなと思って」
あ、そうでした。
ハダカ見ないでよ!!と、いつも大騒ぎしているのはワタシの方でしたね。
「そんなことになったら、どうしたらいいかわからなくなっちゃうでしょ?じょりぃ」 「なるほど。確かに。それは恐ろしい事態だ」 納得じょりぃ 「じゃあね」 「はい」
電話終了。 となりではきょんが、CDに合わせて聖子ちゃんを熱唱中です。 あなた、でかい歌声が電話に入っていたわよ。恥ずかしくないのかしらそーゆーの。
カーポートに車を停め、きょんが先に家に入ったのを確認したあと、こそこそとナナに電話をし直す姑息なじょりぃ。
「今日は、お風呂のあと、まっすぐ帰っちゃうの?」 「その予定だけど? 一緒にサウナ入る?」 「いや、今日はそれは無理なんだけどさ。 そのあとお茶でもするならご一緒したいと思って」 「そうなんだ。 でも今日は帰る」 「そう」 ちぇ 「じゃあね」
あ。
「今ってハダカ?」 と、冗談で訊いてみたんですが 「うん」
え!
ハダカを期待して訊ねたくせに、 ハダカだと知った途端、狼狽しまくりの情けないじょりぃっぷり。
「うわ! ゴメン! じゃあお風呂入ってください」 「うん。じゃあね」
ホントにハダカだったのかしら。 それともからかわれたのかな。 ハダカで電話してたんだろうか。 いややっぱりからかわれたのかな。
とまあ、この程度のことで、じょりぃ、大興奮。 安上がりです。 だいたい、ハダカで電話したからって何だと言うのか。 見えるわけでもなし。
それでもなんだか嬉しいのは、日頃ワタシが刺激に飢えているからというさびしい理由に他ならないのかもしれませんが、そもそもワタシはそういうちまちました陰湿な萌えが大好きなんですよ悪いかちくしょうめてやんでえ。
小一時間後に、ナナからメールが。
さっき私が帰るとこだと思ったの? 来たばかりだったんだけど。
このメールをなぜわざわざ送ってきたのか、よくわからなかったじょりぃなんですが。 よくわかりませんねん灸ながらも返信。
これから入るとこかなと思って慌ててかけた。
そして、プチ変態じょりぃとしては、これも忘れずに鼻息荒く確認。
で、あのときって、ホントにハダカだった?
丸一日以上経った今も、返事がきません。 おかげさまで、ナナが上目の白目になってためいきをつきながら携帯を閉じたであろう姿は想像できてますが。
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