ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2005年04月17日(日) 耳鳴りドライブ・心音はヨコシマ

さあて。
村々しながらサウナをあとにし、村々しながらナナの車まで駐車場を歩いております。
このへんは治安が悪いので、まあ一応送ってやろうかなと。

てく てく てく てく てく てく ててっく(スキップ入れてみました)。

「このあとどうする?」とナナ。
「あなた帰らなきゃでしょ? もう1時過ぎてるよ」 村々しながらも立派に冷静なじょりぃ。
「うん」

てく てく ててっく てく てく。

「お茶する?」とナナ。ワタシに気を使ってくれているのかしら。
「帰りなよ」
「のど乾いた。なんか飲みたい」
「そう。 じゃ、家に電話してみる?」
「んー・・・パパがね、『じょりぃちゃんと一緒なら安心だから、何時になってもいいよ』って言ってくれたんだよね」

ぐ。
ナナへのしばりがキツめのパパにそんなに信頼されてしまっては、ナナに悪さができないではありませんか。
って、もともとそんな甲斐性はないじょりぃですが。

「安心なのか」 村々してるというのに。
「と、パパは言っていたよ(笑)」
「じゃあ、お茶しようか。少しだけ」
「うん」

となりにあるガストに寄ってお茶。
15分ほどぼんやり過ごしたあとに、ナナが「眠い」と。

だから帰れって言ったのに。 って、帰られちゃったらさびしいんですけど。

「少し寝る?」とワタシ。
「うん。寝たい」
「じゃ、ここで寝ちゃえ。  置いて帰るから」 いひひひ
「別に全然かまわないけど? 帰れば?」 ぐ。

と憎たらしい口をききつつ、ナナはホントに眠そうです。
このまま家まで帰すのは心配です。30分はかかりますからね、ナナの家まで。

「・・・車に戻って、車で寝る? 少しでも眠ればスッキリするよ?」とワタシ。
「うーーん・・・」
「椅子倒せば、ごろんと眠れるじゃん。 一緒にいてあげるよ」 恩着せがましく言ってみました。
「じゃ、そうしようかな」

あっという間にガストをあとにしまして。
車まで歩いたところで、「どっちの車で寝る?」とワタシ。
「うーーーーーん・・・・車で寝るっつーのもどうもなぁ」 じゃ、道路にでも寝やがれ。
「うちに来る?」
「きょんさんのとなりにすべりこんで寝ようかな。こたつで(笑)」
「いいよそれでも」
「きょんさん、びっくりするだろうね」
「寝ぼけて抱き付かれるかもよ」 そんなことワタシでもしてもらったことありませんけど。
「動物らしく振る舞えば、かわいがってもらえるだろうか」
「体中に毛が生えてればね。  で、どうする?」
「車が走っててくれないと眠れない」 てことは誰かが運転するんですね?
「・・・・じゃ、ちょっと走ろうか?」
「うん」 うんじゃねえよ。
「じゃあ、ワタシの車だね。 乗って」

ごそごそとシートを倒して寝床をつくるナナ。

「どれくらい走ろうか?」


返事なし。


まだ寝てないはずだろーよおまへ。 無視するなよ。おう。
わかりましたよ。 テキトウに走りますよ。 無言で。 BGMナシで。(ナナは音に神経質なんです)

「じょりぃは眠くないの?」 起きてるんじゃねえかやっぱり。
「眠くない」
「ふうん」

また自分の世界へ行ってしまったようなので、ワタシは孤独に車を発進させました。ぶるるるーーーーーー。


道がすいてて気持ちいいです。
このまま高速乗って、どっか行っちゃおうかな。 なんだか気分いいなーー。

と思ったものの、ガソリンがない。 ちぇ。


最初の信号待ちで、助手席のナナをちらりと盗み見ました。
シート倒しているので、ナナの顔は遠くにあって、盗み見るのもものすごく「わざわざ感」があって気が引けますが。
これくらいの特典はあってもいいですよねー、と、ちらり。



か、 か、 かわいい・・・・。  <石でもおひねりでも投げてください



こちらに顔を倒して寝ているので、反対側の首のラインはばっちり出てますし、なにしろ「あんた誰?」つうくらい、いつもよりかわいいのです。
暗いところで、街灯の明かりを照明にしているので、アラが見えないせいだと思いますが。(ワタシも失礼ですが)
おまけに、なぜか本日のナナ様はグロス系のナチュラルテイストな口紅つけてます。
てか、さっきガストにいたときはつけてなかった気がしたんですが、いつの間につけたんですかあなた様。
ワタシはグロス系の口紅が好きなんですが、ナナは嫌いと言っていたはずです。
「油ギトギトの焼きそばでも食ってればいーじゃん」とすら言われたことがあります。
それに口紅の色も「あたし濃い色じゃないと似合わないんだよ」と言っていたんですが。
なんだなんだ、似合うじゃん。
唇に灯りがきらきら反射して、ウソみたいに顔がきれい。かわいい。


くらくらくらーーー。 蔵


よ、 よ、 ヨコシマなココロが。 耳鳴りが。
ワタシにはめずらしい衝動が。


しかーーーーし。


相手がワタシに気のないのはわかっておりますし。
もちろん、何も起きないしできないわけですが。
だからこそ、困った困った小股。 


ていうか、あなたもしかして誘ってませんか。(誘ってません)


ちょっとちょっとこんな煩悩にとらわれてばかりいたら事故ってしまうわ!と、自分をどうどうとなだめながら運転再開。
たまにちら見。 ほんとに「ちら」っと。
ナナと目が合ったら困りますし。
セクとは別の部分で「じょりぃってヘンタイ」と思われているフシがありますし。 それって事実ですし。

信号待ち。
ちらり。

あ。 胸に目がいってしまった。
でも、手がいってしまったわけではないですし。
み、見るくらい別に。 ねえ?(ワタシは誰に許可を求めているのか)

日頃見られないので、ぢいいいいいいいいいいっっと見るじょりぃ。
ナナが目を開けませんように。 と念じつつ、視姦。


何度目かの信号待ちでの視姦で、ついにナナと目が合いました。 ぎゃ。

キミのことなんて全然見てないし興味ないからという顔で上手に目を逸らしましたが。


ナナめ、体勢を変えやがりました。 顔を反対側にして、ワタシに背を向けましたよこの人。

愚か者め。
ワタシに背中とお尻を凝視されるだけですよ? けけけけけけけけけ<壊れてきました


とまあ、いけない衝動に耳鳴りさせながら30分ほど走らせまして。
もうすぐ元の駐車場、というところで、ナナがむっくり起きあがりました。

「・・・・・・・・・・・・」無言ナナ。
「・・・・・・・・・・・・」無言じょりぃ。
「・・・・ここ、どこ?」
「あと2〜3分で元の場所、という位置」
「・・・・・・ああ。 ここか。 わかったわかった」

また寝ました。
だからもうすぐ着くんだってば。 起きろ。


駐車場について。
ナナは起きる気はないようです。
しかたがないので、そのままぼんやりとナナを見ているじょりぃ。
10分経過。

ナナ、寝の体勢のまま「どれくらい寝てた?」
「40分くらい」
「そんなに寝たのか。  ていうか、あたしほとんど寝てなかったけど」

え。

「寝てなかったの?」 不毛だ。 それにもしかして、ワタシが視姦してたのバレバレ?(冷や汗)
「うとうとしてた程度」
「ふうん。 張り合いないなあ」
「(笑)車の中、すごい気持ちいいね。温度とか、ちょうどいい」
「それはよかった」

また寝ちゃった。 でも寝てないのかな? 

ヨコシマヨコシマヨコシマヨコシマ <じょりぃの心臓の音

「眠いよー」とナナ。
「もう少し寝れば」
「じょりぃ、眠くないの?」
「うん」 ぎらぎらしちゃってますし。
「エンジン切っていいよ」
「寒くなるよ」
「それはイヤ」


また寝ちゃった。 でも寝てないんだろうな。

ヨコシマヨコシマヨコシマヨコシマ

「キミだけいい匂いして、ずるいなあ」と呟くワタシ。
ワタシ、汗かいたままシャワー浴びてないんですもの。
「ひひひー。いいでしょー」 起きてるんかい。


でもまた寝ちゃった。

ヨコシマヨコシマヨコシマヨコシマ

「じょりぃ、眠くないの?」 寝るのかよ寝ないのかよと。
「うん。大丈夫」

このへんは物騒なので、ぼけーっとしているようでも用心深いじょりぃは、肉食鳥のような目で付近やまわりに駐車中の車内に目を光らせております。
アヤシイ人がいたら、ナナを差し出して自分だけ逃げなければなりませんからね('-^v)
って、また寝てますけどナナ。


「帰れよって思ってる?」 なんだい起きてるのかよ。
「思ってないよ」
「・・・眠い」 だから寝りゃあいいじゃんか。
「炭酸飲料でも買ってきましょうか?」
「いい。いらない」
「家、平気?」
「帰らなくちゃ」
「うん」
「でも眠い」

ならとっとと寝ろ。

ヨコシマヨコシマヨコシマヨコシマ


と、ここまできて、もしかしてもしかしたら。
ワタシったら、ボケ作のヌケ作状態なのかしら。 なーんて考えが頭に浮かんだじょりぃ。
もしかしたら、これは据え膳なのですか?
せっかく寝てるフリしてやってるんだからさー、 みたいな。




まさかまさか。
わはははははははははははははは(乾)
まーた自分に都合良く妄想が暴走してしまうところでございました。

ヨコシマヨコシマヨコシマヨコシマ

ていうか、暴走する前に、ナナを帰しちゃおうっと。
もう3時半まわってますし。


「あ!」 とナナ。
「うわ、なに?」
「明日、東京なんでしょ?」
「うん」
「朝早いの?」
「早くないよ」
「何時に起きるの?」
「8時を予定しているけど」
「早いじゃん!」
「早くはないでしょ」
「ゴメン。 帰る」
「大丈夫?」
「・・・・・眠い」

やれやれ。

「よし! 帰る!」 とナナ。勢いつけてますが。
「そうか」
「・・・・・・・・」
「・・・・どしたの?」
「寒いので車から降りたくないんですけど」とナナ。
「降りないと乗れないね」
「なんとかして」
「なんともできない」
「しょーがないなー」

しぶしぶ車のドアを開けて降りるナナ。

「じゃあね」
「ついたらメールして。 とっても心配」とワタシ。
「(笑)わかった。今日はありがと」
「気をつけて」


4時をかなりまわってから、ナナから「着きました。おやすみなさい」とメール。

そうですか。よかった。


ワタシも掲示板のレスつけたり仕事の片づけをしたあとベッドに入り、たぶん今頃、ナナはぐうぐう寝ているんだろうなぁ、と思いつつ。


ヨコシマのせいですっかり目がさえてしまったワタシは、ぜんぜん眠れないまま東京出張の朝を迎えたのでありました。



で。

ひとりでヨコシマってましたが、今読み返してみたら、単にナナが「眠い眠い病」にかかっていただけですねこりゃ。
まったく人騒がせな話でございます。
ナナも、ワタシも。



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