ナナとワタシ
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仕事の納品が終わって、ああ、ひとつ仕事をやっつけたぞーと満足感に浸っているときによく起こる現象なんですが。
ナナに会いたい病。 発病。
これと似たような現象で、仕事でテンパって時間に追われまくって、もうダメぽ・・・となっているときによく起こる現象が、「焼肉食べたい病」。
焼肉もナナも同列扱いというところがワタシったらキュウト☆とか思ったりはしませんけど別に。
で、まあ、ナナに会いたい病が発病し、でもだからといってどうすることもできず、今日はきょんもダンスのレッスンで出かけちゃうし、さてこれからセブン行って夕飯買うかとやさぐれていたちょうどそんなとき。 電話が鳴りまして。 ナナでした。 あらまあ嬉しいじゃありませんか。
「もしもしー?」 しかも明るい声のナナ。めずらしい。 「はいはーい」 「仕事してた?」 「フツウ」 「今夜も仕事?」 「たいして忙しくはないけど」 「あたし、今晩、○○○に行こうと思うのね?」
○○○というのは、うちの近所の例のでっかいサウナのある温泉でございます。
「そうなんだ」とワタシ。 「じょりぃも行かない?」 「! 行く!」 即答。
なんだかんだ子供の世話をしてから家を出て、まずあたしはお風呂のほうに入っちゃうでしょー、それに1時間くらいかかってからサウナ行くからさー、11時頃電話するから、じょりぃもそれからサウナ一緒に入ろうよー、と。
ワタシ的にも時間がちょうど良い感じなので、にこにこと承諾いたしまして。 電話を切って浮かれて、仕事の段取りを考えておりましたら。
あたちったら。 肝心なことを忘れておりました。
今、生理じゃん。
がくーーーーーーー。
でもでも。 サウナは館内着着て入るから、パンツ履いて入っちゃえば別にOK? でもマナー違反かしら。 ワタシ量が少ないし(何の?とか聞かないでください)、大丈夫だとは思うけど。 でも汗かくしなあ。
あ、きょんが出かけてしまう。
サウナには行かないかもしれないけど、行くことになったらきょんが家に帰ってきたときにワタシはいないかもしれないので、一応ご報告。
「あのね、ナナにサウナ誘われたの。行ってくるかも」 「ふうん・・・・」
あら。おもしろくないのかしら。どうしましょ。
「あれ? 不愉快かなもしかして」 「・・・ダンス行きたくない・・・めんどい・・・」 なんだそっちかい。 「じゃ、ダンスやめて、一緒にサウナ行く?」 優柔不断が高じて、なぜか勇敢なお誘いを試みる結果になるじょりぃ。 「ううん。 ダンス行かなきゃ」 「じゃ、ダンスから帰ってきてから一緒に行く?」 優柔不断が高じて、なぜかしつこく誘っているじょりぃ。 「やめとく。あたしの血圧では、運動したあとサウナ入ったら死ぬから」 「死なれては困るので、では誘いません」 ほっ。<何か間違えているじょりぃ
「でさー、ナナに行くって言ってから気づいたんだけど、今生理だったのよ、ワタシ」 「じゃ、やめときなよ」 「うん。 でもパンツ履いて入れそうなんだけど」 「まあ、好きにすれば? そのサウナの語りぐさになるような大恥かくのを覚悟していく分にはいいんじゃないの?」
何が起こればそんな大恥をかけるのかは不明ですが。しかし
「・・・かきそうだね、ワタシ」 どんな恥かはやっぱり不明ですが。 「かきそうだね」 「じゃ、やめておく」 「ナナに早く連絡してあげたほうがいいよ」 「うん」
きょんを見送って、ぽつーーーーーん。
ちぇ。 生理のバカ。
ナナに電話。 してみましたが、話し中でございます。 5分おきに3回トライしてみましたが、話し中。 長女ちゃんでも使っているのかな?早く連絡しないと悪いよなと思い、ナナの携帯に電話。
「もしもし?じょりぃd」 「はいもしもし〜〜あたし〜〜」
ひいっ。デカイ声のオカマ様が電話に。 誰よあなた。
・・・って、だいたい見当はついてましたが、どう反応していいのかわからないので無言でおりましたら。
「パパちゃんだよ〜ん」 パパでした。 「どうもー。じょりぃですこんばんはーー」<うってかわって営業用発声 「ママ、今電話中でさ。きっとじょりぃだからパパ出てって言われたから、ママの声で出てみたんだけど」と嬉しそうなパパ。
ぴっ <営業モードボタンが押された音
「かわいすぎちゃってわかんなかったーーー。もー、パパったら」きゃぴきゃぴ☆ 「かわいかったろー」
ええ。(無表情に)
かけ直してくれるということなので、待機。 夕飯が食べ終わってから電話が鳴りました。(長電話だなあ相変わらず)
「どしたの?」とナナ。 「誘われたのが嬉しくて、コロッと忘れてたんだけどさ」 「うん」 「ワタシ今生理だった」 「きゃははははははははは」 なぜ笑う。 「わはははははははははは」 ホントは泣きたいがな。 「じゃ、やめとく?」 「うん」 「わかった」 「ごめんね」 「ううん」
ちぇ。 生理のバカ。
・・・・・・・・・。
せっかく誘ってもらったのに。
・・・・・・・・・。
今日のワタシ、ナナに会いたい病だったのに。
・・・・・・・・・。
ぴぽぴぱっと、ナナに電話。 しつこいなワタシも。
「何度もゴメン」 「(笑)どしたの?」 「あのさ、サウナから出たら電話して」 「なんで?」 「あのー、アレですよ。 一瞬会いに行く。 せっかくこっち来るんだもん。ちょっとでも顔見たい」 「なんだそれ(笑)」 「ダメ?」 「(笑)なら、帰りに寄るよ、じょりぃんち」 「ホント?!」 「うん」 「じゃ、待ってる」にこにこにこ 「ていうかさ、サウナ入っちゃえば? 大丈夫でしょ」 「大丈夫かな」 「どうせ家が近いんだしさ、ちょっとサウナに入って、汗あまりかかないうちに出て、家帰ってからシャワー浴びればいいじゃん」
汗かかないうちにって、サウナの意味がありませんが。 まあ、もともとサウナが目的ではありませんしあたちの場合。
「じゃ、そうしちゃおうかな」 そのほうが、家に寄ってもらうよりあったかそうですし。 「そうだよ」 「わかった」 「じゃ、電話するね」
つうことで、いそいそと出かけることになったじょりぃ。 サウナはお店で入ってもいいか確認してから入るか入らないか決めようっと。
今日はとんでもない時間になってしまったので、オチのないまま続きは明日にして寝ます。ぐうぐう。
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