ナナとワタシ
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2005年03月13日(日) |
神様のせいにしておこう |
土曜の深夜。 ナナから電話がきました。
「このあいだはゴメンね」 だそうです。
「気にしてないよ」 「あのときはねー、なんかもう、すごいテンパッた状態で電話してしまいました」 「うん。そんな感じだったね」 「今はだいぶ落ち着いたの」 「生理前だったとか」 「うん。 実はそう(笑)」
そんな気はしておりました。
で、またいつものとおり、子供の話をしばらくしまして。
それが一段落付いた頃。
「実はまだキャンセルしてないんだけど」とナナ。
旅行のことですね?
「ああ、そうなんだ」 「どうしよう」 「行かないことに決めたんでしょ?」 「うん・・・・。 でも、ホントは行きたいんだよねー。 でも行けないかなーと、このあいだは思ったんだけど」
ふうん。
「じょりぃは? もう予定入れちゃった?」 「入れてないよ」 「どうする?」 「だって行けるんですかあなた(笑)」 「うーん・・・あのあと長女も、『遠慮しないで行ってきていいよ』とは言ってくれたんだけど」 「ふうん」 「末子が残ってると、実はイヤみたい」 「ふむ」 「末子を連れていけば、誰も文句言わないんだけど。もちろん末子も」 「なら連れていけば?」 「でもさ・・・・疲れると思うよ」 「ママは休めないかもね」 「あたしももちろんそうなんだけどさ」
じょりぃはもっと疲れるだろう、と。 2日間、末子と遊び倒すことになるよ?それってつらくない?と。
まあ、そりゃつらいけど。 末子ちゃんのことはいいんですよ、ワタシは。
だけど、何かがひっかかっております。 「うん! 行こう行こう! 末子ちゃんもワタシに任せておけばいいさ!!」 と、明るい声が出せないじょりぃがおります。
ナナは、かなり行きたいモードになっているもようなんですが。 末子ちゃんを連れていかなければならないということで、ワタシに遠慮している様子です。 じょりぃがゆっくり眠れるように、二部屋取ろうか?なんてことも言ってます。 「全然嬉しくないし」とお答えさせていただきましたが。 最初は「また意地悪でそーゆーこと言って(怒)」と思ったワタシだったんですが、 どうやらホントにワタシの睡眠を心配している様子。
なのに。 なぜか、なにかに心が引っかかっているじょりぃ。
「じょりぃはどうしたい?」とナナ。
ワタシの希望なんて、通るんですか?(イヤミ笑)
「アナタの好きなように」 「行きたくないの?」 「キミは行きたいの?」 「うん。 良さそうなとこだし。 それに、最後のチャンスって気がするし」 「なるほど」
ナナは春から仕事を探すので、就職したらなかなか今までのようにお出かけはできなくなります。 という意味で、最後のチャンス、という言葉が出てきたのですが。
もやもやもや。 なんですかワタシのこの心のもやもやは。
しばらくナナが、あーじゃないこーじゃないとアイデアを出してくれていたのですが。 ワタシの相づちは冴えません。
「ねえ、どうしようか」とナナ。 「今回はやめておこうよ」とワタシ。 「え」 <けっこうビックリのナナ 「心配事があるんだし、行っても楽しめないと思うよ」 「確かにそうなんだけど・・・いいの?それで」 「うん」
間。
「行かないの?」とナナ。 「うん。今回はやめよう」 「そうか・・・・。 なんか、ゴメン」 「謝ることはないよ」 「・・・・・・」
「キミ、このあいだのキャンセルの電話のときにさ」とワタシ。 「うん」 「『行きたくなくなった』って言ったんだよ」 「うん。言ったね」 「『行けなくなった』じゃなかったんだよ」 「・・・うん」 「だから、行かない方がいいと思う」 「そうか・・・・・わかった」
こんな言葉尻に、ワタシはもやもやしていたらしいです。 そして、意地を張りました。 最後のチャンスを棒に振っても意地を通してしまいました。
もったいねーーー。
「ゴメンね」とナナ。 「ううん。 また行けるよ。のんきな気分の時に」 「うん。・・・・ね、じゃあさ、日帰りのバスツアーとか見つけない? それなら、気軽に出かけられると思うから」 「そうだね」 「鎌倉行きたい」 「日帰りバスで鎌倉ですか! 行きたくねーーー(笑)」 「じゃ、どこでもいいよ」 「うん」 「バスなら、じょりぃもラクでしょ?」 「そうだね」 「電車でもいいよ」 「うん」 「あたし、見つけておくから」 「うん」
これもどうなるかわかんないよな、 なんて思っていたら
「楽しみにしててくれたでしょうに、 ホントにゴメンナサイ」 と、ナナ。 マジメモードです。
ワタシがいじけていると思って気を使ってくれていたのかしら。 それってあんまり嬉しくないなぁ。 というかわいくないことも思いつつ、ナナにかなり反省の色が見られることに少しだけ満足した何様じょりぃ様。
「気にしないで。しかたないんだしさ」 「うん。 あたしも行きたかったな。楽しみだったんだけど」 「また行けるよ」 「うん」
行けなそうですけど。
ということで。 春の温泉計画は、きっちりと 糸冬 了 となりました。
ちなみに、ナナが動揺しまくった長女ちゃんに関する話は、じっくりと聞いてみてもやっぱりどうってことない話でござました。 「なんであたしはあんなに動揺したのだ?」「しかも、キミ、自分で争いのタネを撒いているぞ」てな具合。
やれやれ。
でもきっと、今回は神様が「行かない方がいいよ」とおっしゃっているということでございましょう。 なんの神様か知りませんが。 なにがなんだかよくわかりませんが、神様どーもありがとーございまーす。(そっぽ向きながら大声で)
なんて言いつつ。
今になって、なんだかムショーーーーに悲しいじょりぃがいたりするわけです。 「行きたくなくなった」と言い出したナナもアホですが、 せっかく敗者復活戦をしかけてくれたというのに、「今回はやめておこうよ」で締めてしまったワタシもアホです。
ふたりとも行きたかったはずなのになぁ。 おかしいなあ。
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