ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2005年03月04日(金) ぼったくり女将

ナナと旅行先やら宿やらを決める相談をしていたときの話です。


ナナが旅行情報誌を広げ、ワタシが横からそれをのぞき込むような感じで話を進めておりました。
つまり、主導権はナナにあります。
ナナが「ここ、いーじゃん」と言ったところに対して、ワタシが「そーだね」とか「どうかなぁ」などといった感想を返す、という作業で絞り込んでいったのですが。

って、これってもしかして、ワタシの方がエラそうでしょうか。
ラクしてますし。

まあ、ともかくですね。
地道に楽しく、絞り込み作業をしておりました。


「あ、ほら、ここ良さそうじゃない?」 とナナ。

「・・・部屋数が少なくてリーズナブル、というところは、用心したほうがいいよ」

今までの経験から、ハズレの可能性が高いような。

「そうか。 でもほら。
 ここって、美人おかみだってよ」

「え」 乗り出すじょりぃ。

「嬉しいんでしょ? 美人おかみ」

「うん、嬉しい」

「でもやっぱり、じょりぃの言うことももっともなので、ここはナシね」


なんだなんだ。



「あ、ここは? お風呂がよさそう」 とナナ。

「ホントだ」

「ここも美人おかみらしいし」

「いいですね」 にこにこ

「でも料理がイマイチっぽいので、ここも却下」


なんだなんだ。

美人おかみに対するワタシのピュアな情熱を(なんだそれ)、オモチャにしていませんかアナタ。


「あ、ねえ、このショボい宿」とナナ。

「うん?」

若おかみだって」

「若いのか」

「ここにする?(笑)」

「若おかみという理由だけで?」 どうせ脚下するくせに。

「若いというだけで、すごいブーちゃんかもしれないか」

「わはははははは」

「若いというだけで、とてつもなく太っていたりとかさ」

「わはははははは」

「で、じょりぃになついちゃって、しつこくするの」

「イヤだなあ」

「すごいおしゃべりでさ」

「それもなあ」

「なれなれしかったりして」

「もういいよ(笑)」

「肩お揉みします、とか言って、やたら触りたがったりしてさ」

「逃げます」

「で、バカなの」

「さいあくだな」

「無神経でさ」

「困ったね」

「話が長くてつまらないの」

「・・・・・で?」

「でも、若おかみは若おかみだから、じょりぃみたいな人が『若おかみ』という言葉に騙されて泊まりにくるのだよ(笑)」



何が言いたいのだねアナタ様。





ていうか。

ワタシの苦手なタイプ、良く解っていらっしゃいますね。


それはそれで嬉しいような気もしますが、そのことをネタにネチネチといじめるのはいかがなものかと。
なんのためのいじめなのかもよくわかりませんし。
「おまえ、エラそうなんだよ年中人を値踏みしやがって」ということが言いたかったのかもしれません。
それなら大いに納得でございます。


結局、
さんざん「美人おかみ」の話を振っておいて、
決まったのはヒゲの似合うオーナーのいそうな、ペンション風のお宿でした。


しかし、あそこまで「おかみネタ」を目の前にぶら下げたのだ。
意地でも美人おかみを連れてきてもらおうか、ナナ。
あるいはアナタに、美人おかみ風コスプレをしていただくとか。


ふむ。



いいなあそれ。



そして「ナナおかみ」に、しつこくしてもらったりなれなれしくしてもらったり肩揉んでもらったりやたら触りたがってもらったりするのであります。



いいなあそれ。



が、あのおかみだと、「やなこったいそんなこと」とすげなく断られそうございますが。
あるいは適当なやっつけ仕事風にやられたあげく、バッチリと高額な別料金が請求されそうでございます。 
うん、そっちですね。

ぼったくり女将。 


イヤだなあそれ。




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