ナナとワタシ
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明日はナナの次女ちゃんの誕生日です。
いつもなら電話が来そうなもんなんですが。 来ないです。
しゅん。
心から しゅん。
まあ、ナナから電話が来ようが来まいが、次女ちゃんの誕生日はやってきますから。 本日プレゼントを買いに出かけまして。 仕事でショッピングモールに寄ったついでに、きゃわいいものを物色。
歩きながら、いろいろなものが目にとまります。
映画、今なにやってるのかな。 そういえば、このシネコンでナナと映画を観たっけ。 楽しかったな。
あ、あの子供服売場のポスターの子供、末子ちゃんに似てるなあ、ほっぺぷっくらしてて。 末子ちゃん、かわいかったな。
なーんて具合に、何を見てもナナを思いだしま
て、 待てよ。
なにこれ。
ナナに関するすべての思いが「かった」と過去形になっております。 過去形の思いに悲しげに微笑みつつ、ワタシの胃の上あたりは、キュンキュンと痛みます。 胸のあたりが、もやもやとせつなく重たい感じです。 おえええええ。ってそれは違いますけど。
これは。 この感じは。 覚えがあります。
失恋時の心身シフトでございます。
そうか。
ワタシは失恋したのか。 今まで気付かなかった。
いえ、状況的には、このあいだのナナからの宣告の前と後で何も変わっていないはずなのですから、正確には失恋とは言えないはずなのですが。 ワタシの心の中では、実は大きく何かが変化していたのですね。 こんなに喪失感を感じていたとは。 気付かないフリをしていたのかワタシったら。
まったく。
重なりますが、何も状況は変わっていないのであります。 なのにこの、失恋めいたメソメソっぷりったら。 自分で自分がイヤになりますホントにもう。 もうもう。
牛。
いつまで自分をかわいそうがっているのでしょうワタシ。 早く、根拠のない自信に満ちあふれたずうずうしいじょりぃに戻らなければ。
と、鼻息だけは荒いんですが。 実際の息づかいはといえば、現在、青息吐息のじょりぃであります。 困ったモンです。 はふー。
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