ナナとワタシ
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2004年12月01日(水) そーゆー不器用なところが●しいんだ土佐犬

11月。
あんなに忙しかったのに。
ハワイ休暇を覆す勢いで仕事してたのに。
今月はやった!という自信があったのに。

売上を集計してみればさっくりと赤字。

さすがに落ち込みまして。

なっちゃんも「来月に結果が出るんだよきっと」などと励ましてくれたんですが。
「うん」とにっこりしたものの、ワタシがどんなに愛らしく微笑んだところで、は黒に変わりゃあしませんし。

しょんぼり。


こんなときは、日頃冷たい人にやさしくしてもらわなければ。

しかしリスキーだよな。
日頃冷たいんだから、今日だって冷たいはず。
が、声が聞きたい。
できれば笑い声を聞かせてほしい。
子供の話でもパパの話でもいいから。

という甘ったれた考えで、ナナに電話。


落ち込んでるんだ、 とは伝えずに、「なんとなく電話しちゃった」ということで。
相変わらず子供の話や「そろそろ仕事のこと考えようかなと思って」とかのナナサイドの話と、お化粧のこととかお洋服の話みたいな乙女な話題とバイク話題などが2時間ほど続いたあと。

「仕事は? 順調?」とナナ。
「んー・・・・・(笑)」
「なに?」
「今月、すごく忙しくて頑張ったんだけどさ」
「うん」
「赤字だったんだ。 えへへ」
「そう」
「・・・・・・・」
「・・・・もしかして、落ち込んでるの?」
「! なぜわかる」
「(笑)」

わ、わかりやすかったかな。恥ずかしいな。カッコ悪いな。

「大丈夫だよ。今までだって、そんなこと言っちゃあ、なんとかなってきたじゃん」と、明るくナナ。
「うん」
「落ち込むなよー」
「うん」
「なんで忙しかったのに売上いかなかったの?」
「今日、なっちゃんにも指摘されたんだけどさ」
「うん」
「ワタシの出す見積に問題があるんだと思う」
「・・・・安すぎるってこと?」
「うん。 月末になってあらためて集計して、検証してみたら、安すぎた」
「なんで安くなっちゃうの?」
「ワタシが弱いからだと思う」
「じゃ、なっちゃんに見積出してもらえば?」
「うん。そんな話をしていたんだ」

ちょっと仕事に関する話をしまして。

「元気だしなよ。来月はきっといいよ」とナナ。
「元気出させて」<甘ったれてます
「じょりぃがどうすれば元気になるかわからないからなー、あたしには」
「こう、浮かれるような、やさしい言葉をかけてください」
「(笑)わっかんないなー。 なんて言って欲しい?」

そりゃ。
言って欲しいことはいろいろありますけど。
「じゃあ、あたしのハダカ見る?」とか。
「胸さわってみる?」とか。
というのは冗談で、ホントはそんなこと言われてもあわあわしちゃうだけで元気に・・・・なりますね。

まあ、なんにせよ、頼んで言ってもらったところで嬉しくは・・・ありますね。

なんなのよワタシ。


なーんて得意の「ひとり右往左往」を心の中で楽しんでおりましたら

「お医者さんごっこするとか?(笑)」とナナ。

もはやナナの中でも「じょりぃといえばお医者さんごっこ」とインプットされてしまったようですねこりゃ。

「(笑)いいですね。 ええと、またナース服着てくれるんだよね?」 念を押すしつこいじょりぃ。
「着るよ」 きっぱり
「えへへ」
「聴診器持ってきてね」
「うん」

あれこれと医療ドラマの話をちょっとしたあと。

「あ。 もっと元気になるためにさ」とワタシ。
「うん」
「今度、普段着からナース服に着替えるところも見せて」

ずうずうしいですワタシ。

「(笑)やなこったい」 江戸っ子です、ナナ。
「まあいいじゃないか」
「『ナースが更衣室で着替え中』という設定?」 <ナナのほうが『ごっこ』のなんたるかをわかっております。
「うん。そうだね」 なにがそうだね、だ。
「いいよ」


え!


「   いいの?」
「(笑)」


よくないだろー。 <理性派じょりぃ


「でもさ、こーやって自分から話を振っておきながらさ、
 いざとなったら恥ずかしくてなんも実行できないのだいつも」とワタシ。
「そうだね(笑)」
「キミは? 恥ずかしくなかったの? このあいだとか」 <ナース服着て貰ったときのことを言ってます。
「恥ずかしいよ(笑) すごく」


は、恥ずかしいの?

なんだか ちょっと コーフン して  しまい  まし   た。   とさ。  土佐犬


「恥ずかしいのか」
「決まってるじゃん。 あんな非常識なこと」

ああ。  そういう意味の恥ずかしさですか。  ちぇ。


そのあともその調子でアホな話をし。
もう3時半まわっちゃったよ、寝ないとね、ということでお開きに。
じょりぃはすっかりゴキゲンです。
ナナ、ありがとう。 ワタシの気分を盛り上げるために、またもやしょーもないコスプレ話につきあってくれて。
キミがちょいと無理をしつつ、ワタシを気遣ってつきあってくれていたのはわかっていたよ。感謝。

じゃあね、と電話を切ろうとしたときに

「・・・・ゴメンね」 と、ぼそっとナナ。
「なにが?」
「なんかさ、  あたし、やさしい言葉がかけられなくて。  わかんないんだそーゆーの」




「愛しい」という言葉が、じょりぃの頭というか胸というか喉元というかに ぽ と浮かんでしまったのはカッコ悪いので誰にも言えませんということで世界に向けて発信してしまいましたとさ。 土佐犬 







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