ナナとワタシ
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くさくさくさくさくさくさ 草 臭ー。
と、ここのところいまいちこう、ぱあっと気分が晴れないじょりぃだったんですが。 どーしてなんだろー と青い空を眺めながら天に唾を吐いてみたりするという、不毛なことを実はしてはいなかったんですが。
なぜ気分が晴れないのかといえば。
ナナと話がしたいのに、できないからです。
という言い方を以前ナナにしましたら 「できないって? 何それ。 自分がしてこないだけでしょ? あたしが悪いような言い方しないでよ」 と怒られたことがありますが。
へいそのとおり。
正確には「話がしたいと伝えることができない」のであります。
忙しいだろうしな とか。 ワタシと話がしたいなんて思ってないだろうしな とか。 うざがられたらイヤだしな とか。 今日の夕飯何食べようかな とか。 きょんはちゃんと「大奥」を録画してくれてるかな とか。
話がしたいのにー、という状況に加え、かようにいろいろウジウジと考えてしまって、気分が晴れないのであります。
ハワイのおみやげも渡してないし。
先日会ったときに持って行ったのですが、「子供たちへのおみやげがあるのなら、直接渡してあげてほしいな」と言われ、すごすごと持ち帰ってきたのであります。
は。
電話の口実があったじゃありませんか。おみやげおみやげ。
というわけで。 お昼休みに、ナナに電話。 こ、こんな明るいうちから。 って、 たかが電話でございます。 落ち着きましょう自分。
「おみやげ、いつ渡しに行っていい?」<口実 「あ? ああ。 忙しいんでしょ? いいよいつでも」
しゅん。
としたものの。
すぐに切るようかなと思っていたのですが、思いのほか話が弾みました。 嬉しい。
「なんかさー、 何もする気になれないのだよ」とナナ。 「それは気が滅入っているからだ。 遊びに行こう」 「ヤダ。 寒いから」
あっさり断られました。 理由もひどいです。
「寒くないとこにさ」 食い下がるじょりぃ。 「 どこ?」 「映画行こ」 「映画かぁ。 何見るの?」 「なに見たい?」 「ジョニー・デップ見たい」 シークレット・ウィンドウですね? 「ワタシも見たい」 「もうやってないかもね。 調べて」 「はい」
カタカタカタ。
「やってない」 「なんだよー」 「スミマセン」 「見るもんないじゃん」 「うん」 「見るならオールナイトがいいね」 「うん」 にこにこ。 「でも見るもんないから行けないね」 「・・・うん」 しょんぼり。
本日はアップダウンが激しゅうございます。
なんだかんだ話しているうちに、「顔の変化について」の話になりまして。
「ワタシさ、毎朝自分の顔見て、けっこうチェック入れるのよ。体調とか、精神状態とか」とワタシ。 「ああ。 わかるわかる。 あたしもすげーチェックするよ、自分の顔」 「心の状態って、ダイレクトに顔に出るよね」 「うん。あたし、顔が日替わりだもん(笑)」 「わははははは」
確かに会うたびにビミョーに顔が違いますけどこの人。 奥二重の人って、二重になったり一重っぽくなったり、体調と睡眠量でけっこう顔つきが変わりませんか?
「今日目がはれぼったいなーとか、やつれてるなーとかさ。そういうのって、精神状態と生活が反映されてるよね」とナナ。 「うん。 ワタシなんてここ2年ほどは、鏡を見るのがイヤだった」
変な顔だったんですよ。 いえ、つくりは元々のものなのでしかたないんですが、醸し出すものが、変。ブス。 自覚はあったんですが、自分ではどうにもできませんでした。 どうにかしなくちゃなあとは思っていたんですが。 ここのところ、やっと元に戻りつつある感じです。疲れた顔は相変わらずですが。
「あたしも最近、イヤ」とナナ。 「そうなのか?」 「うん。 ひどい顔してるもん」
そうかなあ。
「でもさー」とワタシ。 「なに?」 「こーゆーこと言うと、また嫌がられるかもしれないんだけどさー」 「・・・なに?」 <警戒してます 「このあいだ会ったとき、ママ(ナナ)見て、ああ、相変わらずキレイだなあこの人、と思ったよ」
しゃあしゃあ。
と言ってみたものの、またいつものように無視ですよ無視。
と思っていたら
「 そぉ?」
ちょっと嬉しゅうございました。
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