ナナとワタシ
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2004年10月12日(火) ナース服お届け

今日の午前中は、ナナと看護婦さんごっこをする約束の日です。

なのにワタシったら、寝坊しました。
時計見てびつくーーーり。

なーんだ、寝坊するなんて、案外落ち着いてるんじゃん、自分。

と、心は落ち着きながらも支度は慌ただしく。
ゆうべのうちにある程度準備しておけばいいものの、なんも考えておりませんでした。
聴診器聴診器、ということで、きょんの部屋(いつも開けっ放しでいつ入ってもいいらしい)の「もらった医療品置き場」を見てみましたら。

あった。
けど。

すごく汚いです。 ほこりかぶってます。

焦る気持ちと戦いながら、ざっと拭いてみたモノの、汚いモンは汚いです。
これ持っていくのイヤだな。

ということで、せっかく探して、掃除までしたというのに、聴診器は置いていくことに。
時間だけを浪費してしまいました。

脈。
脈を測ってもらえるかもしれないから、腕とお手手のスキンケアをバッチリしていかなくちゃ。
と、ここでまたも時間を浪費。
服も悩んで、着ちゃあ脱いで着ちゃあ脱いでを繰り返し、ここでも時間浪費。

結局ナナんちに着いたのは11時ジャストですよ奥さん。
貴重な午前中が、残り1時間でございます。


で、おじゃましまして。

いつものことですが、会ってしばらくの時間はお互いむっつりしておりますので。
これはアレでしょうか。
お互い血圧が低いことが関係しているのでしょうか。(してません)

ソファに座って待っておりましたら、ちょっとしてからナナが1.5人分離れて座りまして。 ち。
あら。 この人、やせたわ。 大丈夫かしら。 心労?

テレビ見ながらふたりで「つまんない番組」とか言ってたんですが、何しろワタシの持ち時間は少ないのです。
どうしてかといえば、自分が寝坊したうえにグズグズしていたからなんですが。
ということで意を決して「ええと、持ってきたよ」と、ナース服の入った紙袋をごそごそと出しました。
「ああ」と言ったきりナナが紙袋を受け取らなかったので、しかたなく自分で袋の中を覗き。

「さあ、着ろ」

とはとても言えないので、まずは「カタログも入ってたんだ。 見る?」と。
「見たい見たい」ということで、またも時間の浪費。
しかし、ナナはカタログ見ながらあーじゃないこーじゃないと楽しそうなので、その様子を見て「もう今日はこれでいいかな」という気持ちにもなるじょりぃ。

だってきっと、いざ着られちゃうと、恥ずかしくていたたまれません。
どんなアホヅラしてナナと話せばいいのか、皆目見当もつきません。
いつもアホヅラなので気にするな、と言われればそれまでですが。

なんてひとりで悶々としていたら、「白衣、見ていい?」とナナ。

服を袋から出しまして。
「ウエスト入るかなー」とナナ。
「ウエスト入るだろー」 ビミョウに失礼なワタシ。
「あ、ナースキャップだ。・・・これってどうやってつけるのだ?」
「ワタシに訊くのか?」
「だってわかんない」
「ナース服着てたんだろ?」
「あたし事務兼雑用だもん。ナースキャップはつけなかったから」

ナースキャップって、一枚の布なんですね。
それをどのようにすれば、あのかわいらしい形になるのか、ふたりで悩みまして。
こういうIQの必要そうなモノはきっとナナの方が得意ですので、ワタシはぼーっと見てただけなんですけど。

「ちょっとよくわからない。じょりぃ、頭貸して」
「え!」

ナナがソファから立ち上がり、ワタシの目の前に立ちました。
頭に触られちゃうということです。
髪にも触られちゃいます。

こりゃ恥ずかしい。

ということで「イヤだよーう」と頭をぶんぶん振るじょりぃ。
「何がイヤなんだよー。ちょっと形を試させてもらうだけでしょー?」
「イヤだイヤだ」 ぶんぶんぶん
「イヤだじゃねえよ」
「恥ずかしいよー」
「何が恥ずかしいんだよっ(笑)」
「イヤだよーう」
「じゃ、あたしもナース服着ないよ?」 <意地悪な脅迫
「え!!!」
「あたしのが恥ずかしいじゃん」
「そんなことないよ」
「ちょっといいでしょー」
「うわああああああああん」

じょりぃ、四つん這いになってたかたかと逃げ、リビング脇の階段の陰に隠れました。

頭や髪に触られるより、この行動のほうが数倍恥ずかしい気もしますが。
このときは反射的にこのような行動に。
ていうか、自分で言うのもなんですが、すごく動物的ですねワタシって。
臆病な子猫ちゃんみたい☆(ためいき)

「しょーがないな。何がイヤなんだよまったく」
と言いながら、ナナはソファに座り直し、ナースキャップをいじっております。
ワタシは隠れたまま、ぢいっとその様子を見ておりました。ああ幸せ。

「だからなんなの、その様子は(笑)」とナナ。

確かにアホくさいので、もそもそとソファに戻りまして。

「やっぱわかんねー」とナナが言ったので
「じゃあ、ピンの留め方とか、調べてくるよ。今日は着なくてもいいんじゃない? とりあえず渡せたから、あとでいいよ」とワタシ。
弱気になっております。
ナナ、「ふうん」と呟いたあと「いや、せっかくだから、今着てみる」

わあい。
と、冷静によろこんでいるフリをして書いていますが、実際はかなり動揺しておりましたワタクシ。

「下に何か着ないと、これ、透けちゃうね」とナナ。
「ハダカに直接着てくれてもいいんですが」 おっとついうっかりいつもの調子が出ちまったよ旦那。
「イヤだよ」

そりゃそうでしょうね。


ナナが脱衣所に入っていきまして。

長く感じるこの時間。
ナナが出てきたら、どんな顔すればいいのかしら。困った困った小股。
そわそわそわそわそわそわそわそわそわ。

まだかい。

まだですか。

脱衣所で寝てるんじゃあるまいな。


気付けば、足を交互にぶんぶん振りながら全身でそわそわ感を表現していたじょりぃ。
げ。 かっこわる。
と思ったところで


がらっ  と脱衣所のドアが開く音が。



長くなりそうなので、次の日記に続きます。


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