ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2004年10月06日(水) ホントにわかってんの?

数日前のナナとの電話のとき。
ワタシは非常に落ち込んでおりました。(ナナのことで、ぢゃありませんよ?)
ナナがそんなワタシを気遣ってくれ、あれこれと励ましてくれたんですが。
気持ちはとっても嬉しかったのですが、まあ、そんなに急に気持ちは浮上しません。

で、「じょりぃはあたしにどうしてほしいのか?」と問われ、数回前のナナワタでも書きましたとおり、「看護婦さんごっこして」とバカなことを言ってみたりしてたわけですが。

「それはわかったからさー」とナナ。
「でもいつまでもそのままでいるわけにいかないでしょ?」と。

これは、今現在の落ち込みだけに限らず、そもそも根本にあるワタシの「何か」を解決しなきゃ、しょーがないでしょ、という意味であります。

「まあ、そうだけどさ」
「一度、ちゃんと考えてみた方がいいよ。
 それにさ、もっとまわりの人に甘えてさー、悪い言い方だけど、利用できるなら利用したほうがいいよ」
「利用?」
「いちいち全部自分の中にためこまないでさ、
 この人にはこうしてほしい、この人にはこう、っていう風に、
 ちゃんと伝えるべきだと思うよあたしは」
「んー・・・・・」
「結局、じょりぃは勝手に自分の殻に閉じこもっちゃうんじゃん。
 それで『別にいいんだ』とか言ってたってさー。 まわりだって迷惑じゃん」

痛いところをバシバシついてきますこの人ったら。

「わかってるよ」
「で? あたしにできることはないの?」

うううううううううううむ。<マジメに考え中

「ワタシさ」
「うん」
「自分で、どうしたらいいのか、ていうか、
 どうしたいのかはなんとなくわかってるんだよ」
「うん」
「そうすれば、何かちょっと、ていうか、すごく自分が変われる気がするのはわかってるんだけどさ」
「うん」
「それはちょっと、恥ずかしすぎて言えない」
「(笑)恥ずかしいのか」


どうしたらいいのかと思っているかというと。


甘ったれた話で恥ずかしいのですけど。

すごく、べたべたに甘やかしてほしいんです。ワタシのことを。
身も心も。 無条件に。
そう思ってしまうのにはそれなりに理由があるんですが、やはりこのへんのワタシの心情というのは、他人が聞けば「なんだそれくらい」と思われてしまう程度のことでしょうし、その程度のことでもワタシにとっては重大な問題ということで、ここでは語りませんが。
まあ、察しがつくとは思いますが、母親がらみでございますよ。

で、お金払って誰かを雇ってでも、一度自分のカッコつけをとっぱらって、むにゅむにゅって甘えてみたいんですようがあああああ。

そんなの彼女にお願いしちゃえばいいじゃん、と思われそうですが。

彼女にもお願いできないんです。
エッチの最中に、とかならなんとなくなりゆきでむにゅむにゅしたりはできるんですが。
それとはちょっと違うんですよ。
もう、「甘える」ことを目的として、それだけのためにぎゅーって抱きしめて、抱きしめてもらって、心から安心してみたいのですよ。
で、それをどうしても伝えることができないんです。
きょんなら伝えればやってくれると思いますが、それが自分の弱さ、しかも根っこの部分の弱さを見せることになると思うと、伝えることができないんです。
ていうか、やってくれたとしても、ワタシの気持ち的に「恥ずかしい」とか「なんかみっともないかも」とかいうこだわりが残っているかぎり、してもらったとしても「ハイ、解決」にはならないわけで。
要は、極めてワタシ自身の問題、ワタシの中だけの問題であるわけであります。
わかっていただけるかしらこんな表現で。

まりあは、ワタシのこのへんをかなりカバーしてくれていたんですが。
すごくすごく、まりあと一緒にいた時期に救われたものでした。
が、それでも、ワタシが自分の殻をとっばらえたかと言えば、そうでもないわけで。
そして、一度自分に対して心をハダカにして、殻をとっぱらわなければいけないよなー、ということもわかっていて、でもできないわけで。

ホントにすごく個人的なアレなので、これだけ聞いても「何甘ったれてんだか」と思われてしまいそうで、その点はちょっと恥ずかしくもあり悔しくもあるんですが。


まあ、とにかく。

ナナが。
ナナがもし、この望みをかなえてくれたなら。

「涙腺詰まってるんじゃないの?(笑)」とナナによくからかわれるくらい泣かないワタシですが。
もしそうなったら、たぶん泣けちゃって泣けちゃってしかたなくなってしまいそうで。

それがなくたって、もちろんこんなこと、伝えられません。
まして、波瀾万丈の家庭に育ったナナから見れば、ワタシなんて「恵まれすぎ」な人間なのです。
甘ったれなことこの上なし。 絶対言えません。


なんてことを思ってむっつり黙っていましたら。


「あたし、じょりぃがどうしてほしいか、わかった」 とナナ。


「え!」
「(笑)」
「わかるの?」
「うん。 たぶん」
「まさか」
「たぶん、外れてないと思う」


なんなんですかその自信は。
そこまで言って、検討違いだったら、ワタシ、指さして大笑いしちゃいますよ?
キスしてくれ、とか思ったわけじゃないんですよ?
「ワタシの気持ちを受け止めてよ!」とか思ってるわけでもないんですよ?
そういう色恋とは別次元の問題なんですよ?
わかってます?


「な、なに?」とワタシ。
「恥ずかしいんでしょ?」
「うん」
「だったら言わないであげるよ」
「う・・・・・」


ホントはわかってないんじゃないの?


「とにかくさ」とナナ。
「うん」
「カッコつけるの、やめなよ」
「う」 ぎく。
「あたしは、カッコ悪いとこ見せちゃうほうが、かえってカッコいいと思うけどな」
「わかってるよ。 だからワタシがいいカッコするほど、カッコ悪くなってるのだって、わかってるし」
「カッコ悪いのって、カッコ悪くないよ」
「うん」
「自分の美学も大事なんだろうけどさ、自分を傷つけてまで通すようなもんでもないと思うけど」
「う」
「まあ、じょりぃのやりたいようにしかできないけどね。あたしのことじゃないし」
「・・・・・」


ホントにわかってるのかな。
いやまさか。



ナナはあれでなかなかやさしいので。
たぶん、ワタシが頼めば「いいよ」と言って、ワタシの望み通りにしてくれるでしょう。この件に関しては。

ワタシもこの件に関しては、いやらしさのかけらもないので、頼むのに罪悪感とかひけめとかはないのですけど。


でもでも。



やっぱり無理。




だって、
カッコ悪すぎるもの。本当に。





でもやっぱりわかってないと思うよ、ナナ。



と思っていたら。


「一度さ、お母さんに『ままー!』ってすんげー甘えてみたら?(笑)」 とナナ。




げっ。



もしかしたら、ホントにわかってんの?




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