ナナとワタシ
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2004年08月30日(月) プレゼントって難しい

今日ってば、ナナの誕生日だったんですよ。
おめでとうございます。ありがとうございます。

と、気づいたのが今日の日付になってから。

今年こそは何かプレゼントしたい! と、ついこのあいだまでは思っていたのに、気づけば当日。

しかも、実は誕生日が今日なのか明日なのかよく思い出せないアタクシ。
好きな人の誕生日くらい覚えられないんでしょうか。


とりあえず、「おめでとう」だけは言いたいなと思いまして。

思ったんですが。


恥ずかしい。
ベタだ。
なんだか「仲良しごっこ」風味で、イヤ。

と、また変なところで自意識過剰的にカッコつけるじょりぃが。

かといって、「おめでとう」くらいは言いたい。祝いたい。


ということで。
午前11時頃、いったんメールを打ちました。

誕生日おめでとう。 何かプレゼントしたいんだけど、欲しいものな

ここまで打って、陳腐! と却下。 削除。


誕生日って今日だっけ?


却下!

わからないならメールするなという感じでございます。
(でもホントにわからないので、余計にメールしづらかったのでございます)


結局、そのときはメール送信を断念。


午後、出かける用事があったので、ついでにプレゼントを買ってしまえーと意気込むじょりぃ。
何がいいかしら。

ホントはものすごいベッタベタに、でかい花束抱えて、ケーキ買って、ナナ家に乱入してハピバースデーツーユーを歌いたいんですよワタシは!
そのくらい、大祝いしたいんですよ!
だって好きな人の誕生日でしょ!
「!」が多いのは、自分のこういう、ホントはベタなところが、でんぐり返りしたいくらい恥ずかしいからなんですよ!

しかし。

花束はたぶんパパが買ってくるでしょう。(け)
それに花束って、なんだかキザっちくて、ナナに「ふ」と嘲笑されることでしょう。
(ナナは「花束のプレゼントって、自己満足以外のなにものでもないっつー感じ」と以前申しておりました)
ケーキは自分ちで用意するでしょう。(ナナの性格だと、自分の誕生日だから用意もお祝いもしないかもですが)
だいたい乱入してハピバースデーを歌おうと思っても、人様んちのことでございますでしょう。
そう考えると、ワタシったらベタ系の出番はないでしょう。


なーんてことを相変わらずぐーずぐーずと考えまして。

なんだろなー。ナナの欲しがりそうなものって。
物欲のない人なので。 こういうとき困ります。
音楽聴かないし。 趣味もないし。 画集とか写真集とかも興味なさそう。(つまんねー女だな)
ワタシとの接点といえば映画くらいですが、DVDプレゼントされて喜ぶタイプでもありませんし。

困った。

考えた結果候補にあがったものが。

・ちょいと素敵な日記帳
(自己セラピーのためにも、気持ちやその日にあったことを書けるといいかなというおせっかいな理由)

・万年筆
(上記と同じ理由と、オトナだから、良い万年筆1本持ってるのもいいかもと)

・インテリアとか家やガーデニングに関する写真メインのカッチョイイ本
(ナナが好きなので)


で、時間もないし、これら全部が揃っていそうで、かつ、これから向かう場所の途中にあるジョイフル○田へ。
なんだか色気のない店ですが。まあしょうがないや、当日だし。忙しいし。

ワタシの予定では、アート&クラフト系のものが揃っている館内に「じょりぃさん、あなたをお待ちしておりましたのよ」と言わんばかりに選ぶのに困るようなラインナップで、すべての品が揃っているかと思っていたのに。

まずですね。

日記帳が一冊もありません。
前来たときは、こじゃれたものが置いてあったのに。
ということで、日記帳却下。

同様に、カッチョイイ本もありませんでした。
ウエディングコーナーを充実させた分、オサレ本が減ったらしく。
このやろう。
ウエディングなんてワタシに縁のないスペースを拡大しないでください。

で、万年筆。
高いだろうなとは思ったのですが。

高っ。

ずっと前に、ワタシ、まりあからモンブランの万年筆をプレゼントしていただきまして。
すごく気に入ってましてね。
せっかく買うなら、ナナにもやっぱりモンブラン(お揃いだし☆)と思っていたのですが。

まりあ、ありがとう。
あんなに高いものだったのね。
ワタシじゃとても買えませんし、買ったところで考えてみたらナナが万年筆を使うとは思えませんでした。
あんな、メンテやインクの吸い上げやらが必要なモン、あのモノグサが喜ぶはずがありません。
だいたい、ああいう「モノ系的満足」って、けっこう男の感覚ですよね。

ということで、候補にあがっていたもの、ことごとく却下。


どうしよう。
と、指をくわえてぽつんとするじょりぃ。
時間もそんなにないし。
おまけにここはジョイフル○田。
アート&クラフト系のものと、業者が使うような建材やら、事務用品やらペット用品やら家庭用品やらしか置いてません。

網戸の網でも買っちゃおうかな☆

なんてヤケクソになって歩いておりましたら。

あ。

ワタシが前から興味津々だった、シルバークラフトのキットが。
自分で粘土こねて焼いて磨いて、銀製のアクセサリーやらがつくれちゃう、という、アレです。

つねづね、ナナってばセンスいいし器用なのに、それを発揮する機会をつくることをしなくてもったいないよなーと思っていたものですから。
なんだかこれっていいかもー、と思ったじょりぃ。

でも、ナナ、アクセサリーつけないしな。

とはいえ、自分でシルバーアクセサリー作るのって、けっこう楽しんでくれるかも。
別にアクセサリーじゃなくてもいいんだし。
珍妙なオブジェとかなら、喜んでつくりそうだし。

これなら家で楽しめるし、うまくすれば趣味にできるし。
「上手になれば、売って稼げるよ☆」と言えば乗り気になるかも。

それに、ナナが喜ばなくても、きっと長女ちゃんや次女ちゃんは、飽きるまでしばらくは楽しめることでしょう。
子供が喜べば、ナナも喜ぶし。


決定。


あげたきり使わなそうだったら、ワタシがもらっちゃえばいいや。欲しかったんだし。


このへんで、ナナにメール。

誕生日(だよね?)おめでと。
良い日になりそうですか?



・・・・・返事のこなそうなメール。

と思ったら、10分ほどしてメールが。

ありがとう。
良い日になるといいけどね。



とりあえず、誕生日は間違えていなかったようで一安心。


用事を済ませ、7時近くになってから、ナナに電話してみることに。
食事中かもなぁ。 かけづらいなぁ。 でもかけちゃえ。

「もしもし?」と携帯にかけてみました。
「どしたの?」
「ジョイフル○田に寄ったついでに、プレゼント買ったのだよ」
「ああ。どうもありがとう」
「渡したいんだけど、ちょっと寄っても大丈夫かな? 一瞬」
「いいよ」
「じゃあ今から行くね」
「うん。わかった。ありがとう」

ナナ宅につきまして。
今日はこの後も用事があったので、子供たちに見つからないよう、ナナの携帯にもう一度かけて「外に出てきて」と頼みました。

そこまでしたのに、玄関から出てきたのは末子ちゃんでございました。
つづいてすぐにナナが。

「抱っこして☆」

と言ったのはもちろんナナじゃなくて末子ちゃんでございます。

よっこいしょ、と末子ちゃんを抱っこして、片手で「はい」とジョイフルの袋のままナナに渡しました。

「ありがとう。何これ?」

説明するじょりぃ。

「へえ。おもしろそうだねー。・・・粘土も入ってる?」
「うん。もしやってみておもしろければ、また粘土やらその他のオプションも買ってくるよ」
「指輪とかつくれるの?」
「うん。指輪がいちばん作りやすいかも。長女ちゃんとか、いいもの作りそうかなと思ってさ」

長女ちゃんは芸術的センスに長けているのです。独特のタッチのイラスト描きますし。

「うん。これなら次女もよろこびそう」
「火を使うから、次女ちゃんがやるときはママがついててあげてね」
「火を使うのか。 じゃ、末子はダメだね(笑)」

末子ちゃん、案の定プンスカしながら「できるよ!」と。

「火を使う以外のことなら末子ちゃんにもできるよね。 粘土こねさせてあげてよ」
「そうか。よかったね、末子(笑)」

この調子だと、ママは作らないかもなー。
でも、なんだか喜んでもらえたような手応えがありました。
やっぱり「for 子供」な匂いのするチョイスが功を奏したようです。


ああ。
先日ワタシのカムを上手に聞いてくれたナナが、今日は女神様のように見えます。

・・・って、 あれ?

そうだ。 ワタシ、カムアウトしたんだっけこの人に。


今まで忘れてたワタシものんきですが。
思い出した途端になんだか気恥ずかしくなったりして。

しかし、ホントに何も変わらないなぁ、カム前と後で。
ありがたいことです。


「寄って行ってよ」とナナ。
「寄りたいけど、このあとまだ約束があるんだ」 実はきょんとの外食なんですが。
「全然時間ないの? ちょっとだけでも」
「ありがとう。でも今日は時間がないので帰るよ。突然来ちゃって悪かったね」
「ううん。 ありがとう。わざわざ」


というわけで。
無事に初めての誕生日プレゼントも渡せました。


オチがないなー。
どーもスミマセン。




追記---------

掲示板のレスつけなどをしておりましたら、ナナからおやすみメールが来ました。

プレゼントが嬉しかったということと、家族の問題も回復に向かっているということ。
心配かけてゴメンということと、また遊びに来てねということです。

夢じゃないでしょうか。
というくらい、嬉しかったので追記してしまいましたが、オチのない日記がさらにつまらないものになったような気もします。
重ねてスミマセンねえ。


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