ナナとワタシ
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昨日、カレーを食べてたら口からでろっとカレーがこぼれちゃって、服についてしみになっちゃって困りました。
という話ではないんですよ。 ああよかった。 カレーのしみって落ちないですものね。
先日、ナナと一緒に見た映画「白いカラス」。 原題は「The human stain」でございます。 原作者はフィリップ・ロス。 と偉そうに言ってますが、ワタシこの人知りません。スミマセン。
「stain」て、しみとか痕跡とか傷とか、そんな意味ですよね? ワタシ、予備知識なしでこの映画を見に行って、原題が「The human stain」と知って、 なんだか なんていうんですか うまく言えないんですけど。
「白いカラス」という、わかりやすい邦題とあいまって、しん、と心に残ったのですよ。
で、「白いカラス」のニポーン版オフィシャルサイトを見てみましたら。 フィリップ・ロスの言葉が載っておりまして。(もしかしたら原作中に出てくる言葉なのかしら。わからないんですが)
人間はしみを、痕跡を、しるしを残す。 それがここに存在している、唯一の証しなのだ。
ワタシの存在理由。 ひとりよがりで自分勝手で甘えた考えで依存心いっぱいでしかない、親が聞いたら情けなくて泣きたくなるような存在理由は
今さら言いませんが。 くどいですから。
この映画の言うところの「しみ」と比べると、なんてまあささやかなしみでございましょう。 傷とはとても言えませんね。 ホントに「しょうゆがはねちゃった」程度のしみ。 とはいえ、12歳という幼さでついてしまったきり、薄くなることすらないしつこいしみ。
人生にもっと悲しさや嘆きを伴う「stain」を抱えて、しかもそれを隠して生きていっているようなしんどい人もいらっしゃるというのに。 「白いカラス」のキッドマンなんて、クソ重たい「stain」のみを自分ととらえて生きていっているわけですが。 スミマセンねえ、と、のんきな自分を謝罪してみました。キッドマンに。
とりあえず。
ナナへの気持ちを消さなければならないときがきたら、 美白美容液とかビタミンCやらをごくごくと摂取することにいたしました。 たかがしみですから。 一気にホワイトニングでございます。
でも しみってなかなか消えないんですよねえ。
せいぜい、ガンガンのきつい直射日光にあてて悪化させることのないように気をつけます。 人に見られちゃったときに、不快感を与えない程度のしみにとどめておかなくちゃ。 やっぱり陰からこっそり見守るくらいが、ちょうどいいのかもしれません。 見てるだけで守ってねえじゃねえかとかは言いっこなしです。
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って、実は今のワタシの場合、そんな人生のこっつまんないしみよりも、 湿布かぶれが悪化した結果、湿布の形の通りにしみが残ってしまいそうなワタシの左手の方が、よっぽど心配だったりするんですが。 見た人がマジで怯えるんですよね。 うつるモノじゃありませんからコレ。怯えないでください。
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