ナナとワタシ
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2004年07月10日(土) 海からのメール

今日・明日と、ナナは海に行ってます。家族で。

それにあたって、ワタシはナナに、ずうずうしくもおみやげのリクエストをしてありました。
しかも、すごく乙女。 しかも、すごくありきたり。

「小さくて、かわいい貝殻を拾ってきてください。 いっこ」

と。


ああ、恥ずかしい。

ワタシ、ナナから「手のひらに入るような、愛でられるかわいいもの」をもらったことがないのです。
再会してまだ間もない頃、「トースターが壊れて困った」とぼやいたときに、なんとトースターをプレゼントしてもらったことはあったのですが。

トースター、とっても助かったのですが。
なんで買ってくれたのかよくわからないんですが。
ありがたかったんですが。

色気には欠けます。

ていうか、そんなもん買ってくれたなんて、ワタシ、よほどビンボーそうに見えたのでしょうか。

とまあ、わざわざ叩く憎まれ口はこれくらいにしてですね。

貝殻もらったら、ちょろっと細工して、携帯につけちゃったりしようかな、なんて、さらに乙女なことを「ふふふ」なんて微笑みとともに企んでいたのです。
いつも、好きなときに目にして、手に取り、「ラヴ☆」なんて思ってみたいんだよわるいかこのやろう。

恥ずかしさのあまり、乱暴者になってしまいました。失礼。

ワタシの乙女な希望に対するナナからの返信は「わかった。拾ってくる」でした。
色気ない返事ですね。
海岸のゴミ拾いにでも出かけるような風情であります。


そんなやりとりを経て、ナナ一家は本日海へ。

ワタシは今日、午前中バイクで山道を走りながら「ああ、今日はナナは海だっけなぁ」なんて考えて、うらやましいやらちょびっとさびしいやら。

山。
山だってこんなにキレイ。
海よりさわやかだし。
こんな素敵な場所が近くにあるのに、海に行く人の気が知れないホントに。
まあ、ハチに刺されてしまうかもという、ささやかな恐怖はありますけど?
海より山のがいいね!断然!

と、なぜか海と張り合いながらバイクを走らせたりしていたんですが。
「ナナは今日は楽しいやら忙しいやら、あるいはムカついてるやらで、ワタシのことなんて思い出さないだろうな」と思いながら。

気がついたら二輪走行禁止の危険区域を走っていました。
ぎゃっ。
法律違反な上に、ワタシの技術では大変キケンです。
ビビりました。

お昼をちょっとまわった頃に家につきまして。
シャワーを浴びて、メールチェック。

あ!
ナナからPCのほうにメールが来ていました。めずらしいです。
件名は「海だよ。」
画像が添付されております。



わあ。 海だ。   いいなあ。

ワタシのこと、思い出してくれたんだ。
嬉しい。
すごく嬉しい。
海も見れたし。
きれいな海だね。 天気もいいね。 よかったね。

にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこ


ていうか、件名と画像だけで、通信文がないんですが。
まあ、それくらいいいや。 嬉しい。

で、返信。

いいなあ。キレイじゃん。心からうらやましいです。
のんびりしてください。(無理か?)
貝殻よろしく。

あ。 ママ入りの海写真もキボウ。



ワタシ、今のナナの写真て全然持ってないんですよ。
なので便乗してみました。


が。


貝殻の件も写真の件もスルー。


しゅん。


しばらくして、またメール着信。

末子が砂の城をつくってるよ。カンカン照りでなく、すごく気持ちいいです。


そうですか。 それはよかった。

で、これにも画像がついていました。
末子ちゃんが砂の城をつくっている写真です。
あ。 末子ちゃんと一緒に写ってます。ばっちり。

パパが。


・・・・・・・・・・・。

でもこのパパの顔、かわいい。
パパも楽しんでいるのかしら。 だとしたら何より。(ちょっとだけ偽善)

パパ、横顔だったんですが、こうしてみるとやっぱりナナの父親に良く似ています。
これはナナも自覚しているんですが。
「道楽者の、気持ちの弱い人だった」と父親を評しているナナですが、かなりファザコンの気があるようで。
「パパ(夫)を選んだのも、顔立ちが似てるってことはあるのかもしれない」と、自分でも言っておりました。

そんなパパの横顔を眺めつつ、ちょっとさびしい気持ちになるじょりぃ。

いかんいかん。


返信。

砂の城、ワタシも子供の頃、夢中でつくった。懐かしい。作りたい。
カンカン照りじゃないんだ。ラッキーだね。
いいなあ。やっぱ今度一緒に海に行ってください。



最後の一行は、土下座するような気持ちで書いてみました。



スルーされました。


それから3時間くらい経ってから、今度は携帯にメールが届きました。
わあいっ。
なんだろ。


じょりぃちゃん!
貝殻いっぱい拾ったよ!



わ、わあい。

・・・・・って、どうやら次女ちゃんからでした。


ワタシはナナが「これ」と決めて拾ってくれた貝殻を1個、切望していたんですが。


子供たちが拾った、いっぱいの貝殻をいただけそうです。
嬉しさ半分、怖いの半分というところが正直な心境です。
いったい、どんなものをどれくらい拾ってきたのやら。
貝殻の置き場所を確保しておかないといけないかしら。



夜になって、意外なことに、ナナから今日楽しかったことの報告と、明日の予定と、「おやすみ」のメールをいただきました。


・・・・・カンカン照りではなかったとはいえ、やはり暑さで頭をちょっぴりやられてしまったのでしょうか、ナナ。
ワタシにそんなメールを寄こすなんて。

というのはまあ冗談ですが。

どこかに旅行に行って、「ほら、こんなにキレイ」とか「楽しいよー」と、誰かに自慢したいときってありますよね。
ナナの本日の一連のメールも、その程度のことだとは思うんですが。

その「誰か」がワタシで嬉しい。
自慢されて嬉しがるというのもなんだかアレなんですけど。
しかも、そういうときの「誰か」って、ホントに誰でもいい「誰か」だったりするんですけどね。
それでも嬉しい。


明日も楽しんでおいで。
そして無事に帰ってきてください。
というわけで、パパ、安全運転で、ひとつよろしく。


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