ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2004年04月12日(月) 久々にブルー

まあ、元はと言えば、ワタシが悪かったんですよ。

ここのところ、ナナとワタシってばやけにイイ感じだったもんですから、調子づいていたんでしょうねワタシ。
「会えば、いい目に会える」と思いこんでいたんですきっと。

だから「ポスト直してあげる(ずっと壊れてて、子供たちがいつケガするか心配だったんです)。それだけで帰るから、家にいなくてもいいよ」なんて無理矢理口実をつくって会いに行ったワタシがいけない。

結局、子供につかまるわけですよ。

しかも今日は、ナナ、大忙しの日。
次女ちゃんの習字の送り迎えと、長女ちゃんの塾の送り迎えが、時間差であったりする日でございます。
覚えていれば行かなかったんですが。
んなもん、覚えていられるはずがありません。
おまけに明日は次女ちゃんの授業参観日。

なんていうんですか?
ワタシがいると邪魔、って感じがありあり。
なのでワタシも早く帰りたかったんですが、子供たちはワタシを帰してくれず。
それでも、夕飯前には絶対においとましたくて、末子ちゃんが泣き叫ぶ中、やっとの思いで玄関まで辿り着いたじょりぃ。

末子ちゃんがつかまる足を引きずりながら玄関に向かう途中、キッチンからナナが「仕事忙しいの? 平気なら夕飯食べていけばいいのに」とは言ってくれたモノの、どっちでもいいというのがありあり。
ワタシにしてみれば「いなくてもいいよ。適当に直して帰るから」と行っておきながら、結局ずるずると居座り続けたことに負い目を感じておりまして、とにかく帰らねば!とそればかり。

玄関で、次女ちゃんと末子ちゃんが、それでもなおじょりぃの説得にかかります。
ていうか、末子ちゃんは泣いてただけですけど。

「お仕事平気なら、夕飯食べて行ってよー」と、次女ちゃん。
「そういうわけにはいかないんだよ」
「ママだって、食べていけばって言ってたじゃーん。ねーーー」
「ママ、本心じゃないと思うよ」じょりぃ、小声で。
「どうして?」
「んー・・・なんか、忙しそうだしさ」
「大丈夫だよー」
「それに、じょりぃちゃん、今帰らないといよいよカッコ悪いんだよ」
「どうして?」
「もう『帰る』って言ったから、ここで引き返すとカッコ悪いでしょ?」
「えーーー?そうなのーー?」

それまで子供たちと隣室で遊んでいても、ワタシなんて存在しないかのように、ワタシの声なんてまったく聞こえていないかのような態度だったナナが、キッチンから大声で何か言いました。

聞き取れなかったので、キッチンの方に顔を出して「なんか言った?」と訊ねてみましたら

「今帰らないとカッコ悪いなんてさ、じょりぃのことカッコいいなんて誰も一度でも思ったことないから、それは心配ないんじゃないのー?」と、デカイ声で。


・・・・・・・・・。


やっと口きいてくれたと思ったら、そんなことですか。

「時間大丈夫なら食べていけば? きょんさんは? 待ってないの?」
「待ってない」 既に電話で連絡済み。
「じゃ、今さらカッコ悪いのなんて気にしないで食べていきなよ」

じょりぃ、しょんぼりしながらリビングに戻りました。
どうせカッコ悪いよ。 いつもカッコ悪いよ。 しょんぼり。

それにしても。
キッチンと玄関ホールってけっこう離れているんですが。
しっかり話を聞いてたんですね。

じゃ、ワタシと子供の会話の中でママのこと話してるときも、いつも聞いてるんじゃないの?
どうしていつも無視するのよ。
かまってほしくてわざと聞こえるように話しているときもあるのに、そういうときはしらばっくれてるのねアナタ。


ちぇ。

そーゆー人ですけど。


食事が終わって、子供たちと「宝探しゲーム」をしまして。
ぬいぐるみを何体か、部屋のあちこちに一人が隠して、それを残りの二人で見つける、という楽しい遊びです。
リビングと、隣接する和室の2部屋を使って遊んでおりました。
ここでこの遊びだと、まだパパと食事をしているナナの顔も見られるので、ささやかな満足感を得ていたじょりぃだったのですが。

何回目かの宝探しのときに、ナナ

「あー、もう。 この部屋でやらないでもらえないかなっ。 2階の方が遊びやすいんじゃないの?」と。

子供たちの顔を見ましたら「じゃ、2階でやろ。じょりぃちゃん」と、次女ちゃん。
「・・・・うん」 と、悲しみじょりぃ。

階段に向かう途中、ナナの横を通りましたら

「じょりぃ、ゴメンね☆ どうもありがと(はぁと)」

と、特別な甘え声。



なんだい。
こんなときばっかり。

「うん」と答えて、ぼそぼそと階段を上るじょりぃ。

子供たちとはげらげら笑いながら楽しく遊んだのですが。


ナナとパパの楽しそうな話し声が、2階の子供部屋まで聞こえてきます。
食事中も、今日はことさら仲良さそうにしていたよなそういえば。
今だって、なんか聞こえよがしっぽいし。

これはアレですよ。
ワタシの思い過ごしって言えば思い過ごしなんですけど。


前回ナナの家にお邪魔したときに、パパの方に向いていたイジワルのベクトルが、今日はワタシに向いていたんじゃないかと。


いやまさか。
それってワタシの自意識過剰よ。
ナナはなにも考えてないって。
自分がいじけてるから、そんな風に思うだけなんだって。

と、言い聞かせてみましたが。


やっぱりどうも、今日のナナは意地が悪いです。ワタシに。
彼女はたまに、誰かに対して、無性にイジワルしたくなるときがあるんですよ。
とはいっても、ターゲットは身内に限られていますけどね。
本日のターゲットはワタシ。
やっぱそういうことだろう。
ナナが忙しい日にワタシが来ちゃったのも気に入らなかったのかもしれません。


そのあと、パパとナナの食事が終わった頃を見計らって下に降り、今度はお絵かき。

なんか、ワタシ、ナチュラルに無視されてます。ナナに。
あ、パパがやってきた。
パパ、ナナの隣にぴったり座りまして。
ナナ、引き続き、パパとことさら仲良く話しております。
ワタシのことは相変わらず無視。
パパとふたりで末子ちゃんの絵についてなにやら話していて、ワタシと話してくれるのは次女ちゃんだけ。


なんなんですか一体。


パパと次女ちゃんと末子ちゃんでお風呂に入ることになり、もしかしたら、そうすればナナはワタシと話してくれるのかな、と思っていたのですが。
いつも、そういう時間を待ってるんだよ、みたいに言ってくれますし。


待ってみた。


ナナ、どこ行っちゃったの?
もう長女ちゃんのお迎えに行っちゃったのかな。
ワタシに黙って?


駐車場まで行ってみましたが。
ナナの車あるし。



ぽつーーーーーん。なじょりぃ。



もう帰ろ。
と思ったものの、黙って帰ったら、玄関の鍵が開けっ放しになってしまいます。


でも、ナナ、どこにもいないし。


「ねえねえ」

家の中で、ちょっと大きい声で呼んでみました。


しーーーーーん。


「ママー。   どこにいるの?」


しーーーーーん。



いいや、もう帰ろう。



と、玄関に向かったら、脱衣所からナナ登場。

「何?」
「ん。  帰る」
「そっか。 今日も子供たちと遊んでくれてありがとう。引き留めちゃってゴメン」
「・・・・・こちらこそ、長居してゴメンナサイ」
「あたしももう、長女を迎えに行く時間だ」
「そう」

と、普通なら一緒に駐車場まで行って、一緒に車に乗ってバイバイするところですが、今日の仕打ちにすっかりグロッキーになったじょりぃは、そのまま黙って一人で歩いていき、車をぶろおおおおおんと。
お先に失礼。


あーあ。
来なきゃ良かったな。
と、心から思うじょりぃ。

もう当分、こっちからはコンタクト取らないようにしよう。
良かったかも。 ちゃんとそう思えて。
「会いたい病」は、少なくとも落ち着くだろうし。
あんな冷たい人に会いたくないし。

あ、タバコ買わなきゃ。


と、途中の自販機に車を寄せて、タバコ購入。
車に乗ろうとしたら

「あ、じょりぃちゃん?」と、ワタシを呼ぶ声。

「長女ちゃん! こんな夜道歩いちゃって。アブナイよ。 送っていこうか?車に乗れば?」 慌てるワタシ。
タバコ買うところも見られたかしら。 やば。

「ああ、だいじょぶだよ(笑)。ママももうじき来るだろうし・・・って、あ、ママだ」

すごい。
3人のタイミングが合いました。
ナナの家からけっこう走ったので、これはなかなかすごい偶然です。

「じょりぃ?」と車の中からナナ。
「うん」
「偶然?」
「うん」

ワタシはとっとと自分の車に乗り込みました。

方向変換して、ナナの車の対向車線に降りると、ナナ、車の窓をいっぱいに開けて、「気をつけてね。今日はありがとう」と、さっきと打って代わって満面の笑顔。

ワタシもちょっとホッとして、窓を開けて「おやすみ」と。


気まぐれとは言え、何、この急激な表情の変化。
もしかして、ワタシがとっとと帰ってきてしまったので、「怒らせちゃったか?☆甘え攻撃」に出たのでしょうか。

いずれにしても。


しばらくはワタシからは接触できません。
本当に、今日のナナは冷たくて、意地が悪かった。
でもそうです。4月は忙しいって言われていたんですから、それも当然です。
ワタシはしばらくおとなしくしていなければならないんです。

とにかく、素直になつく気力は、今日一日ですっかりそがれてしまいました。
すごい威力だな、キミのフキゲンパワー。


家に帰りましたら、きょんが「元気ないの?」と。

「うん」
「パパがイヤだったの?」
「パパじゃない」
「ナナ?」
「そうかも」
「冷たくされたの?」
「うん」
「どんな風に?」
「・・・・よくわかんない」

ちょっと黙った後に、きょん
「それって、好きなんじゃないの?」 と。

どき。

「え?(笑) ナナがワタシを?」 とぼけてみました。
「違うよ。じょりぃがナナを、だよ」
「好きじゃないよ」 罪悪感。なんだかちっぽけな偽善だな、この罪悪感も。
「どうかな」
「仕事では嫌なことがあった。 だから、なんでもないのに、冷たくされたように感じてしまっているのかも」
「そう」

深追いしないきょん。 ステキ。

でも疑ってます。まだ。



本腰入れて、少々自粛いたしますワタシ。


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