ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2004年03月25日(木) パパとナナとワタシとバター犬

以前にもちょいと申しあげましたが、ワタシは「おみやげ」を買うのがキライです。
というわけで、先日のナナとの温泉旅行のときも、買ったおみやげはなっちゃんへのおまんじゅうだけという怠け者ぶり。
前回は子供たちと一緒に留守番してくれたパパにお酒なんかを買ったりしたんですが、めんどくさくてそれも今回はパス。

しかし、パパの協力なくしては、ナナとワタシが一緒にお出かけ、なんて無理なわけですから、感謝の気持ちはいっぱいなじょりぃだったりします。
そんな折、ワタシときょんが参加している、ソムリエ・タマリン主催の「ワイン勉強会」がちょうどあったもんですから「今回出してくれるワインの中で、一番安いの、ワタシの分も買っておいてください」と頼んで、パパに貢ぐことに。
買い物すら行かず、タマリン任せな、どこまでも怠け者じょりぃ。

でもきっとパパは「ソムリエが勉強会に選んだワインなんですよ☆」と渡せば、きっとよろこんでくれるはず。

なーんてわけで、子供たちが寝た夜中の12時過ぎに、ナナ宅へうかがうことに。
「じょりぃが来る頃にまだパパ帰ってるかわからないけど。あたし、お風呂に入ってしまいたいから、なるべくゆっくり車を走らせてきてね」とナナから指示を受け、12時15分頃、ナナ宅へ到着。

あら。パパの車が。

ち。
もう帰ってきやがったか。
ナナとふたりの時間がなくなってしまった。

なんて思いませんよやだなあ。
今日はパパに用があって来たんですから。
パパが無事に帰ってきてくれてよかった☆ <偽善者

お風呂上がりのナナが玄関を開けてくれまして。

すっぴんかわいー。 髪濡れてるー。 萌えー。

やっぱ化粧顔より好きだ。
先日の温泉旅行の二日目の朝、「久しぶりに念入りに化粧してしまいました」というナナもキレイでしたが(しかし、結局ワタシに泣かされて崩れてしまったのだろうか)、すっぴんだと中学生の頃の顔に近づいて、顔を見ているだけで幸せな気持ちに。

「よう、じょりぃちゃん。わざわざありがとな」

と迎えてくれる、パパの髪も濡れてるやんけ。

おまえら一緒に風呂入ったな。


別になんとも思いませんとも。
夫婦仲の良いことは、良いことです。
と、「良いこと」がだぶった陳腐な文章になっているのは、決して動揺しているからぢゃないんです。ははははは。

しゅん。

しおれるじょりぃ。
テンションが一気に下がります。

しかもナナ。

ワタシとパパをふたりっきりにしたまま、自分はキッチンで一服。
ていうか二服以上の時間が経過しておりますが。
なんで一緒にいてくれないのよ。
なんて感じで、パパとおしゃべりしまして。

「じょりぃちゃん、忙しいんだって?」
「たまたまちょっと。 パパだって忙しいんでしょ?」
「うん。オレもあんまり寝れてないんだよなー。最近はさー、やっと仕事が終わって帰ってくると、大先生(ナナのほうを指さして)の長い話に付き合わされてさー。ゆうべも寝たの、3時過ぎだぜ?」
「そうなんですか」
「しゃべんないと気が済まないんだろうから、一生懸命起きて聞いてやるんだけどさ・・・・って、(ちらっとキッチンのナナの様子をうかがって)あ、よかった。聞こえてねえや(笑)」

ふうん。
パパにしゃべってるんだー。
へーーーー。

まあ、話の内容は察しがついてますしね。
きっと今問題になっているパパの実家の話だから、パパに話さないわけにいきませんからね。
ワタシが寝る間もないほど忙しいのをナナも知ってましたし。
ワタシに話したくても、遠慮していたのかもしれませんよ。
ははははははははははははははは(乾)

と、自分を鼓舞してみたものの、ずーーーーーーーーーーん。


しばらくして、ナナがコーヒー持ってきてくれまして、それからは3人でおしゃべり。

が、いつものごとく。
パパと3人になると、ナナは口数が減ります。
そして必ずパパが
「ナナ、もしかして、機嫌悪い?」と、ナナの様子をうかがいます。
考えてみればパパも気の毒です。ワタシも気の毒ですが。
どうして無口になるのだねキミは。

「別に? 悪くないけど」
「そうかぁ? なんか、無口じゃねえ?」とパパ。
「たまたまでしょ。普通だよ」

横でもぞもぞしている、知恵足らずのようなじょりぃ。
しかたなく、一心不乱にテレビを見ます。
画面では、「焼肉のハラミについて」の雑学みたいのをやってまして。
なんですか? ハラミを食べると、精力増進して、イ○ポになりづらくなったり回復したりするそうです。

なんて言われても困ります。
イヤだなあ、こんな話題。
スルーにしてね、みんな。

と思っていたら。

「ハラミって、そうなんだー」とパパ。

ああ。どうしよう。
この夫婦の性生活の話とか出てきてしまったら。
出ませんように出ませんように。

「ハラミ食うと、イン○にならないんだー、へー」と、さらに。

パパの性格では、自分がイ○ポだったら、絶対にこの話題は振らないはず。
まさか、精力自慢に?!
か、勘弁してくださいよう。

という気持ちとは裏腹に。

「ハラミをもりもり食べて、四人目に挑戦してしまう、というのはどうでしょう」

って、ワタシったら、何を提案しているのでしょう。
議長! 今の、脚下です! 脚下!

「四人目ははもうねえよなあ(笑)。きっとまた女だろうしな」とパパ。
「もう勘弁してよ」とナナ。
「ははははははははは」と、まったくおもしろくないのに笑うじょりぃ。

って、ワタシがいちばんハズしちゃってますかそうですか。

「これのせいで明日とか、イン○になりたくないオヤジどもが、目を血走らせながら必死でハラミを食べていそうで、すごくイヤだなあたし」とナナ。
「品切れ続出とかな(笑)」
「でもそれって、ある意味何かの自己申告に近いものがありますよね」

ははははは、と盛り上がって終了。
ありがとう、ナナ。

夫婦生活の話は出ないで済みました。 ほっ。

なんて思ってまたおしゃべりしながらテレビを見ていたら。

マーガリンか何かをぺろぺろと食べている犬の映像が出てきたように思うんですが。(実はよく覚えていない)

それを見たワタシは思わず

「あら。 バター犬」

と呟いてしまいました。

ああ!
また自分からエロネタを!
ワタシってもしかしていやらしいんでしょうか。
清純派だと本気で思っていたのに。

パパも笑いながら「バター犬だな」と。

ナナは 「何? バター犬て?」


知らないんですかアナタ。


「バター犬ていうのはさー・・」 ああ! パパ、やめて。
露骨な話は困りますよ?
ということで

「バター舐める犬のことだよ」

と、話に割って入って、ものすごく大雑把な正しい解答を伝えるじょりぃ。

「ふうん。 バターが大好きな犬がいるんだー」

と、まるで見当違いな解釈をするナナ。

「犬はみんなバターが好きなんだよ」とワタシ。
「???」とナナ。
「バターを舐めるための犬なんだよ」とパパ。
「? ふうん。 犬種?」
「違うから」<パパとワタシ、同時に。

「まあ、いいや」と、どうでもよくなったらしいナナに、ホッとしたあと。

はっ。

と、心配になったじょりぃは、ナナに「ねえねえ」と
「よそで、バター犬という言葉を使っちゃいけないよ?」なんて、注意。
「え? そうなの?」とナナ。
「そうだよ。 おまえ、お母さん仲間とかに『バター犬て知ってます?』とか聞くなよなー」
「だってわかんないんだもん」
「とにかく犬種じゃないから。ていうかさ、いやらしい目的に使う犬なんだよ」とワタシ。
「え! そうなの?」
「ええと、 舐めてほしいところにバター塗るんだよ。 ということだよ」
「    ああ」

よかった。この程度でわかってくれて。ほっ。

と安堵していたら、パパ

「女の人がアソコにバター塗って、犬に舐めさせるんだよ」

きゃあ。
しかも、身振りつき。パパったら。好きね☆

「そうなんだー(笑)。 じゃあ、いやらしい犬なのだね」とナナ。
「いや、犬はいやらしくない。 飼い主がいやらしいんだよ」とワタシ。
「そうか」
「キミがもしかしたら『バター犬て飼ったことあります?』とか誰かに訊いてしまったらどうしようかと思いました」
「あははははははははそれは大変だよねあははははは」
「『うち、今度バター犬飼ってみようかなー』とかさ」
「あははははははははは」
「というわけなので、次女ちゃんあたりの耳には絶対入れないように」
「確かにー(笑)。 次女ちゃんならすごく嬉しそうに『次女んち、今度バター犬飼うかもー』とか友達に話してしまいそうだもんね」
「それ、冗談にならないぜ。子供に言うなよ」とパパ。
「言わないよー」とナナ。

ワタシが言っちゃったりして。 って、冗談ですよう冗談。

いやらしい話は困る困ると、ひとりで慌てながら、話を振っていたのはいつもワタシだった、という、大変心温まるお話でございました。


って、ワタシの振った話で興奮したナナ夫妻が、その晩お励みになってしまわれたらどうしよう、なんて帰りの車の中でいじけていたのは、誰にも内緒にしておきます。
あまりにもバカみたいなので。


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