ナナとワタシ
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みなさま。 バレンタイン・イブ、いかがお過ごしでしょうか。 せっせと手作りチョコレートをつくっている健気なお嬢さんもいらっしゃることでしょうね。
でもじょりぃにくださらないのなら関係ないです。 世界中の手作りチョコを、奈良公園の鹿ちゃんのフンに変えてしまう、魔法の呪文を口にしてみたりします。 というのはウソで、世界中の手作りチョコが、夢のようにおいしくできますように!(偽善)
さて。 本日午前中。 ナナと「DVD鑑賞会」の日でございます。 そもそもは、落ち込みがちだったワタシを元気づけようとしてくれたナナが「映画でも行こうか?」と、(めずらしく)やさしく誘ってくれまして。 ただ、お互い見たい映画が一致しない&上映時間と都合のいい時間が合わないという神様のいやがらせがありまして。
「じゃあ、家でゆっくりDVDでも見ない?あたしも2時間くらいしか時間とれないけど、それでよかったら」とナナが提案してくれました。 じょりぃはもちろん「いいよ」と。
ということで、ナナが10時に我が家に来ることに。 DVDは、ナナが見たいもの優先ということで。 タイトル忘れてしまいましたが、なんだか社会派のものです。ナナ好みの。
じょりぃ、夜と朝にリビング大掃除。 なにしろウチって、すんごい散らかってて汚いんです。自慢になるほどです。 散らかしているものの大半というか、80%はきょんのもの。 きょんて「片づけられない女」なんですよねえ。 ホントそういうところだらしなくて、掃除をするたびに「ああ、別れたい」と思います(マジ)。
で、本日。 ナナ、15分遅刻しつつも(でも快挙)無事に到着しまして。 玄関開けたら、照れくさそうな笑顔だったので一安心。めずらしいな。
「じょりぃのお昼用に、お弁当つくってきたよ。 はい」 と弁当箱を手渡すナナ。
え!
「え!」 「・・・・と思ったんだけど、おかずを朝、長女にすべて食われてしまったー(笑)。なのできんぴらしか持ってこなかった」
ごはんもないんですか先生。
「ありがとう。嬉しいよ。きんぴらだけでも」 「ホントにちゃんとお弁当持ってくるはずだったんだけどな」 「そう」
と、そっけなく返事しておりますが、トテーーーーーーーモ嬉しかったです。
「DVDもねー、アタシが見たかったのって、なんかつまんなそーと思って、勝手に変更した」 「そう。 なに?」 「パパがすごく見たがってたヤツ」
おまえ無神経だな。
とはいえ、ワタシはナナに愛を告白したわけではありませんので、ナナにしてみれば無神経もクソもないわけですが。
「ふうん」 「パパはゆうべ先に見ちゃってね、けっこうおもしろかったって言ってたよ」 「ふうん。 で、何?」 「10日間で男を上手にフル方法」
ケイト・ハドソンかぁ。 薄いんだよなあ。胸も顔も。 相手役はマシュー・マコノヒー。 なで肩だけどスタイルいいし顔もいいしコメディセンスもあるので、きょんとワタシのお気に入りの俳優です。
ていうか
「ラブコメじゃん」とワタシ。 「うん(笑)」 「へ、 へえ」 「パパはおもしろいってさ」 それはわかったから。 「ワタシも見たかったよそれ」 ホントです。 「ホント? ならよかった」
ワタシとアナタでラブコメ見ることになるとは思いませんでしたケド。 は、は、は、恥ずかしーーーーーーーー。
そしてDVD鑑賞。
うちのリビングって、テレビの真正面に、ふたりで並んでこたつに座らないとすごく見づらいんですよ。 わざとじゃありませんよ? というわけで、ナナが座ってから 「ええと、正面じゃないと見づらいんだ。 並んで座ってもいいかな?」と。 「あ、はい」と、ナナ、横にずりずりと移動。
やった! 隣同士です! 接近です! しかもラブコメです!
これはもう、何かが起こってしまうかもしれませんね☆
と思ったものの。
やはり恥ずかしくて、せまいコタツだというのに、間にもう一人入れるいつものスペースを空けて座ってしまうヘタレじょりぃ。
でもやっぱり、くっついては座れませんよ。 ていうか、今思うと、あんなに自然な成り行きだったんだから、くっついて座ればよかった。 ばかばかじょりぃのバカ。うわあああああああん。悔やみきれないミステイク。
DVDはけっこうおもしろかったです。 「こんな女いたらうぜー」とか笑いながら、ふたりで顔を見合わせながらおしゃべりしたりして、実に良い雰囲気です。 ナナの家で会っているときよりもいい感じ。 ナナにしてみたらやはり「脱・日常」感がいくらか強くなって、気持ちも華やぐのでしょうかね。
しかし、こうして久しぶりに一緒に過ごしてみましたら、なんというか、ワタシたちって「フツウのオトモダチ」だなあ、ってつくづく思いました。 ちょっとさびしい気もしますが、今こうしてふたりで笑っていられるんだから、まあいいか、みたいな、達観ともあきらめともつかない感情に襲われるじょりぃ。 だって、全然やましい気持ちにならないんだもの。枯れたか?自分。
DVD終わってからも、なっちゃんが来る時間までおしゃべりしまして。 「バレンタインデーさ、今年って土曜日じゃん?」とナナ。 「うん」 「だから、売上が落ちちゃうんだって。会社用の義理チョコを買う人が減ってしまって」 「へえ」 「なのでチョコメーカーが苦肉の策を立てたらしいのね」 「どんな?」 「女の子同士で愛の告白をするのに、バレンタインにチョコレートを、ってあちこちで謳ってるらしいよ」 「へえ」
なんだこの展開は。って、ホントなんですか?この話。 って、ナナがこんなことでウソつくはずがないんですが。
「女の子同士で愛の告白って、なんだそれ?」とワタシ。 とうとうビアンが表の市場に認知されたのでしょうか。
「なんだかね、『あなたはワタシにとって、いちばん大切な友達です。ずっと一緒にいようね』みたいにして渡すんだってさ」 「げ」 「(笑) 今、うざいって思ったでしょ?」 「思ってしまった(笑) けど、戦略としてはおもしろいね」 「そうなんだけど、小中学生の女の子同士の友情って、めんどくさいじゃん? 『あたしはあの子のこと親友だと思ってたのにもらえなかった』とか『あの子には渡したのに、あたしにはくれないんだ』とかさ、トラブルの元って気がするんだよね」 「ああ、確かに」 「義理チョコにしたって、きりがなくなると思うよー。線の引きようがないじゃん」 「その分売れたりしてね(笑)」 「あたしは憂鬱。来年あたり、PTAで話題になるかもしれないよね(笑)」
ふうん。 親友の契りのバレンタインチョコねえ。 スール(姉妹)の契りのロザリオの授受みたいなもんでしょうかbyマリみて。
と、せっかくこんな話が出たのに、「だから明日、じょりぃにチョコあげるね☆」とか「で、ワタシにくれるの?」なんて話題は案の定出ないわけですが。
そのかわり、じょりぃ、こんな質問を。
「今年は? パパにあげるの?」
こたえ。
「んーーーーー。 たぶんあげない」
にま。
とは言え 「チョコレートあげたって、食べないしね」という理由つきでしたが。
「じょりぃは?」と曖昧な質問をされ、思わず「昨日、きょんにチョコビスつくってもらった」と答えそうになったじょりぃだったんですが、すんでのところで飲み込みました。 危うくプチ・カムアウトをしてしまうところでした。アブナイアブナイ。
「次女ちゃん、今日チョコレートつくるみたいよ? じょりぃの分も数に入っていたけど、明日取りに来れる?」とナナ。
うかがいますとも。
というわけで、バレンタインデー当日にもナナに会えそうです。 パパの実家かナナのお姉さんちで、ちょろっと受け渡しだけ(子供つき)という色気のなさですが。 それでも嬉しいです。
まとまりなく終わりましたが、「ぎゃふん!」というオチは、たぶん明日あたり、きっちりとやってくるような気がしているじょりぃであります。
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