ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2003年10月15日(水) アッシーじょりぃ

ゆうべ遅く、ナナから電話。

「ねえ、○○教習所ってどこ?」

またこの人はやぶから棒に。
と思いつつも、道順を教える大変親切なじょりぃ。

「やっぱりパパの教えてくれた道とビミョーに違った!」とナナ。
「教習所になんの用事が?」
「免許更新用の講習」
「ああ」


ここで話は変わって。


同じ電話の会話の中で、「今日、せっかくだったのにゴメンね」とナナ。

何のことかと言いますと。

長女ちゃんの誕生日だったのですが。
大変親切なじょりぃ(くどい)は、長女ちゃんのために何軒もハシゴをして、やっとの思いでプレゼントを用意しまして。
イマドキの中1の娘の欲しいものなんてさっぱりわかりませんからねえ。
オノ・ヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」という文庫本と、ハート型のムートンぽい真っ赤なクッション。
「グレープフルーツ・ジュース」のほうは、長女ちゃんにはまだ難しいかもしれないけど、感受性の強い彼女にぜひ今の年齢のうちにわからないながらも読んでほしいなと思って、ちょっと前から決めていたのです。
そしてクッションがハシゴ物件。 きゃわいかったので決定。

で、それを「届けに行ってもいい?」とナナに電話したら「んー。忙しい」とさっくりと断られまして。

それはもう、さっくりと。

「夜ならいいよ」と言ってくれたのですが、夜はワタシがダメだったもので、「せっかくの好意をゴメンね」だったわけです。

もうなんか、ナナったら今ホントに余裕がなくてですね。

「遊ぶお金を稼ぐため」に始めた内職だったのですが、思いの外キツいらしく。
おまけに内職だから、「あんなに頑張ったのに、こんだけかい!」という収入らしく。
半年前まではかなり効率のいい派遣のバイトをしていたので、どうもぢりぢり感が強く。

「遊ぶお金がほしくて働いてるのに、ちっとも遊べない」とナナ。
「お金が貯まるからいいぢゃないですか」
「貯まらないんだよそれがー」
「何に使っているの」
「無駄に使っているの」

無駄に使うな。
「いつのまにかなくなっちゃう」らしい。 わかるけど。それも。

てなわけで、ここしばらくは遊びに行けないばかりか、ふらっと寄って顔を見ることもままならず。
電話もダメ。


そこへ教習所への講習の話。
ナナは道がよくわからないらしいし。

というわけで、便乗決定。

「ワタシが送り迎えしてあげる」

と、じょりぃ、堂々のヘタレ発言。

「いいよいいよ。自分で行けるって(笑)」
「でもそうでもしないと、長女ちゃんにプレゼント渡せないし」
「忙しいんでしょ?」
「へーき」
「明日も仕事が詰まってるから、寄ってお茶飲んでもらうとかできないし」
「送り迎えだけでいい。プレゼント渡せればいいんだから。そうすれば車の中でちょっと話もできるし」
「それも楽しそうだけどさ。もーしわけなくて、頼めません」
「頼んでください」
「(笑)モノズキだねー」
「モノズキなんです」

送り迎え権、手に入れることができました。


というわけで本日。

30分かけてナナ宅へお迎えにあがり、30分かけて教習所までお送りし、1時間ほど時間をつぶし、教習所までお迎えに。


・・・・・・・・・。


笑えば。
指さして。
もう、バカにしてして。
運転手さん☆、と呼んでくださってもけっこうです。

片思いの身には、アッシー(懐かしい言葉)行動は必須です。


ナナ宅への道すがら、「お茶していこうよ、せっかくだし」とナナ。
「ジャマはしたくないので、おとなしく帰ります」<よひ子じょりぃ。
「お茶したい」
「仕事したまえ」
「サボりたい」
「あとでキツくなるから」
「実は今朝早くに納品に行ったとき、今日の分の仕事、断ってきたの。 だから、昨日の残りを片づければいいだけだから、いつもほど忙しくないんだー。 ドライブしよ?」

いえい。

運転手さんに思いがけないご褒美が。

小一時間ほど車を走らせ、ランチを一緒にとりました。


長女ちゃんのプレゼントをナナに託し、退散。

しようと思ったら。 しまった。

「今気付いたんだけどワタシ」
「は?」
「次女ちゃんと末子ちゃんにも何かないとトラブルになるかな」
「ああ(笑)」
「買ってくる」 
「いいよいいよ。確かに拗ねるだろうけど。・・・それより、じょりぃが来たのに、自分たちに会わずに帰ったということがわかると、そっちのほうが傷つきそうなので、長女にこっそり渡すのでもいい?」
「もちろん。そのへんはじゃあ、お任せしてしまっていいかな」
「うん」
「じょりぃちゃんがみんなと遊べないのは、ママのせいなんだけどなぁ」
「(笑)」

ということで、帰路へ。


長女ちゃんがプレゼントを気に入ってくれるかがひたすら心配なじょりぃ。
母親に似て、反応がシビアなんだものあの 連中 スウィーティたち。

なんて気を揉んでいたら。

夕方、長女ちゃんからファックスが。
前半は省略して、長女ちゃん曰く「あとがき」(あとがきってなんだろ?)を抜粋。

本当に本当に→×100
プレゼントありがとーう
ちょーちょー×100
うれしいよ
長女 感激!!
じゃあまた後でね?




う、うれしい・・・・。


今日ナナと会えたのより、全然うれしいわこりゃ。


ナナにとってはワタシなんて、しょせん、運転手ですしね。 けっ。

って、自ら運転手に立候補した事実を危うく忘れるところでございました。
そうです。
しょせんワタシがヘタレなんです。
指さして笑ってください。
しかしウワサによると、人を指さすと残りの4本は自分を指さしてしまうらしいので、ここはひとつ、全ての指を使って、じょりぃを指さし笑ってください。
手刀! って感じに。 びしっと。 


今ホントにやってみた人が、2人くらいはいるかもしれないと期待するじょりぃ。


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