ナナとワタシ
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2003年08月15日(金) 風俗なら「Sの女王」

「ねえ、じょりぃさー、風俗の仕事に就かなければいけないとしたら、何にする?」

またナナが唐突な質問を。

「なぜ風俗の仕事に?」

「今ぼんやりと考えていたんだけどね? もしパパが働けなくなっちゃったりして、あたしの稼ぎで食べていかなきゃならなくなってしまったら、あたしには何の技術もないからやっぱある程度稼ごうと思ったら、そっち系じゃん?」

「そうなんでしょうか」

「だとしたら、何がいちばんイヤな思いをせずに、できれば自分も楽しんでできるかなあと思って」

「ほお」

「で、あたし考えたんだけど、SMクラブはどうかなと思って」

「・・・・・・・・」 もうどこまでマジメなのかふざけてるのかこの人は。

「Sの女王とかになるの。良くない?」 なれるのかよ。

「あれは意外と技術がいるんですよ」 知らないけど。

「まずは見習いとして、先輩女王様のプレイをじっくりと観察することから始めるとして」

「誰が見せてくれるの」

「じゃあ、ビデオとか」

「・・・・・・。 それに、ああいうのは素質がないとね。臨機応変にいじめなきゃならないんだから。一口にSMと言ったって、いろんなタイプの人がいるんだろうし」

「そうか。  でもあたし、素質あると思うけどな」

「え」

「楽しめると思うんだけど。自分でも」

「そ、そう」

「ムチ使いとかもうまくなっちゃって。コトバ責めなんかもいけると思うんだけど」

「・・・・・・・」 想像中。妄想中。 こ、言葉で、せ、責めてほしいななんて思ってませんよ。

「じょりぃには女王様はムリだね」

「う、うん」

「『スミマセン、スミマセン』とかペコペコしながらいじめてたりして。きゃははははははは」

ばかにされてますじょりぃ。 くやしいので反撃したいと思います。

「パパにもたまにそういうことしたりするの?」

「しないよー! パパにはそんなことできないよー」

「なんで?」

「なんでもなにも。 できません」

「ふっ」

「だからその『ふっ』てやめてよ」

「パパにもできないのに、お客にできるのかな」

「仕事なら、できるでしょ」

「ふうん。 楽しめるかもとまで言っているのに、なんでパパとはしないのさ」

「・・・・・・・・パパには失礼でしょそんなことしたら」

「ふっ」



めずらしく、ちょっと勝ったかも。


しかし、「パパにはできないよー」と見せておいて、実際は何やってるかわかったもんじゃないですけどね。
こういうくだらない話はよく笑いながらするんですが、お互い性生活の話はまったくしないのでナゾに満ちております。

訊けば話してくれるんだろうか。
訊きたくないんですけどね。まったく。


とりあえず、ナナ女王様にいつも「放置プレイ」されているじょりぃであります。


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