ナナとワタシ
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温泉地へ向かう道すがら、ラブホテルの多い道を、ナナとドライブ。
「げ。 メル●ンの森だって」とワタシ。
「何がいけないの?(笑)」 わかってて訊くナナ。
「名前がメルヘン過ぎませんか?」
「恥ずかしい?」
「うん。もうちょっとフツウの名前にできないのかな、ラブホって」
「なんで?いいじゃん(笑)。『ねえ、今日、メル●ンの森に行きたいね』って会話が盛り上がっているふたりの間でうっとりと交わされるかと思うと、マヌケで楽しいじゃん」
「それがさ。イヤなのよ。カッコ悪い気がして」
「あ。ほら。天使の●●って言うのもあるよ。きゃはははは」
「げえ」
「なんだか、天使とか言われると、うっかり授かってしまいそうでイヤだよね」
「わはははははははは」
「結婚をたくらむ女とかがさ、しめしめ、と行きたがるホテルって感じ」
「わははははははわざと孕むんだね」
キミんち、できちゃった婚だったけど、その手を使ったのではあるまいね。
「でも、ラブホって楽しいよ。けっこうキレイだしさ。遊ぶものとかも色々あるし。カラオケとかビデオとか」
「ふうん」
「あんまり行かないの?」
「あんまり。 ていうか、ほとんど行かない」
「イヤなんだ」
「んー・・・なんだか、エッチするために、エッチするための場所に行く、というのがワタシ的に非常に恥ずかしい」
「ああ。 なるほどね。 なんか、やるぞー!と意気込んでいるような感じ?」
「そうそう。 カラオケなんかも、同じような感じがあって、なんだか気恥ずかしいんだよね」
「歌うぞー!と意気込んで、歌うための場所へ行くってことね」
「うん」
「でもだからといって、公園とか、本来エッチするべきでないところでされてもどうかと思いますけど(笑)」
「そんなところでするなんて言ってないじゃん!」
「意地でもエッチしやすいところではしないぞっみたいな。マニアックなじょりぃのことですし(笑)」
「歌いたくなっても、カラオケには行かないで、わざわざ公園に行って歌い出しちゃったりしてね」
「きゃはははははははそれやだよーー」
「ジャイアンだよねそれじゃ」
またラブホの話で盛り上がってしまいました。 好きですねワタシたちこの話題。 ラブホ使うのが云々講釈たれる前に、この話題で年中盛り上がるおまえらのほうがずっとカッコ悪いんだよとツッコんでいただかなくても自覚しております。はい。
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