ナナとワタシ
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2003年07月29日(火) 子供の視線

「ねえ、じょりぃちゃんてさ、うちのママのこと『ママ』って呼んでるの?もしかして」

「え」

ナナの長女ちゃんの、鋭い質問。
(「ママ」という呼び名について「?」な方は名前が呼べないをご参照ください)
もう中学1年になったことだし、次女ちゃんや末子ちゃんに話すような、
テキトウなごまかし話は通用しませんもちろん。

「うーん。そうだね。  ここでみんなといるときはそうしているね」

「ふうん。  じゃさ、いつもはなんて呼んでるの?ママのこと」

「え!  ええと・・・・な、なんだったかな」

「『ナナちゃん』とか?」

「そうだったかな」

「呼んでるっけ? 聞いたことないけど」


ぎく。 カマかけたな。  母親譲りだこんなところ。


「呼んでません。スミマセン」

「なんて呼んでるの?」

「なんとも呼んでないみたい」

「おい、とか おまえ、とか?」

「そんな風には呼ばないけど。 まあ、呼ばないように会話したり」

「不便じゃない?」

「必要なときは『ねえねえ』とか言えば済むしね」

「ふうん。 変わってるね」

「変わってるかもね」


前は旧姓で呼び捨てだったから、今はそれだとちょっとヘンでしょ?だからだよ、と説明したかったのに、
そのあと次女ちゃんが乱入してきて、タイミングを逃し、そのままに。

今は「なんでだろな?」というくらいで、たいしたことを思わないかもしれないけど、
もう少しオトナになって、いろいろなことを知って、自分も恋したりして、今日の会話を思い出したときに、どう思うんだろうな、長女ちゃん。



今日もナナの家で子供たちと遊んできたじょりぃだったのですが。
夜遅くなってから「もう、いいかげんにお風呂入っちゃってよー」とナナが怒り、しぶしぶお風呂へむかうときに長女ちゃん、「じょりぃちゃん、長女がお風呂から出るまで帰らないで待っててくれる?」なんてかわいいことを、まだ言ってくれたりしているのですけどね。

来年の今頃は、どうなっているのでしょう。

もしかしたら、ママにむけるじょりぃの視線に、何か感じるようになってしまったりして。
もともと観察力の鋭い子ですから、可能性としては十分にあります。

気をつけよう。 と、あらためて思いました。
そしてそろそろ、ナナのこともちゃんと名前で呼べるようにならなければ。
自分が「恥ずかしい」とか「不便だ」とか思ってるくらいなら「勝手にやってろ」ということで済みますが、
子供のことが絡んでくると、どうも神経質になってしまいますねやはり。

「子供のこととなると、やけにフツウのまっとうな人間になってしまって、つまんないねキミ」なんて、ナナのこと言えるワタシではないようです。
やれやれ。


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