ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2003年06月16日(月) 温泉宿の夜

内容に比べて、タイトルが意味深過ぎます。
期待してはいけませんよ。
ワタシとナナの話ですからね。淡泊な内容に決まってます。

ナナとワタシが、初めて1泊温泉小旅行をしたときのの様子を本日は。

手帳見てみたら、去年の今頃なんですねえ、温泉旅行。
去年はあちこちふたりで行ったなあ(遠い目)。

日記(もどき)にあった中から、怪しげなモノをチョイスしてみました。

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ふたりでどうでもいいこと話しながらテレビを見る。
そのうち、何の話が元だったのか、そもそも元になる話があったのかわからないんですが、
ナナが聞いてきました。

「ねえ。片思いとかで好きになる人とさー、実際つきあったり結ばれたりする人って、違うよね」

「うん?・・まあ、そんなもんかもね」 どしたのいきなりこの人は。

「そんなことない?じょりぃは」

「そんなことあるよ」

「どういう風に?」

「すごく好きなんだけど、『でもたぶん、この人とはつきあってもうまくいかないだろう』って」

キミのことですよ。

「一緒にいるとこんなに楽しいのに、でもうまくいかないだろうって思うんでしょ?」

「うん」



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この話はこれでおしまい。
何が言いたかったのかはよくわかりません。
そもそも「恋愛の話ってつまんない」ナナです。
ワタシの頭の中なんてそれしかありませんから、
そうか、
だからワタシ、ナナと話すことがないのか。

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「下にウイスキーとか売ってなかったかな。ちょっと探してくる」と丹前を羽織るじょりぃ。

なんだかそわそわと、やっぱり落ち着かないじゃありませんか。
別になんかしようとしてるわけじゃないですけどホントに。

「何? 冷蔵庫にビールもう1本あるけど?」

「ビールだとお腹ばっかりふくれちゃって、酔っぱらわないから」

「・・・酔っぱらいたいの?    なんで?」

「え」



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なんで?って訊かないでください。
悶々としちゃうから酒でごまかせとか答えていいんでしょうか。

ナナは自分がほとんど飲まないせいか、
酔っぱらいがキライなので、それで訊いたのだと思いますが。

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そのうち会話が途切れたので、気まずくなったワタシは「本読む」と言って布団の上へ。

「もう寝ちゃうの?」とナナ。

「ううん。でもちょっと眠いね」

「あたしはまだ。・・・ねえ寝ちゃうの?」

「寝ないよ」



そのうちナナも布団の方へ。

「寝るの?」と今度はワタシ。

「ううん。テレビ見るの」 とナナ。



本読んでてもいまいち集中できず。
うつぶせになって枕に顔を埋めつつ、テレビを見る。

「寝ちゃうの?」とまたナナ。

「寝ないよ」とワタシ。

おまえら、修学旅行の中学生か!と誰かつっこんでくださって結構ですよ。



体勢を変えて、ナナがテレビ見てる横顔をじーっと見る。
うっとり見る。
しつこく見る。

ナナがこっち見ちゃった。
バッチリ目が合いまして。


じょりぃ、大変あわてたんですが
咄嗟に視線を外すのもどうなのかなと思ってそのままにしていたら

「なに?」 とナナ。 ビミョーに微笑みながら。

そのときって、なんだか空気が変わったんです。
まあ、いわゆる、ひとつの、ほら、あんな空気ですよ。 はい、ひとりよがりですけど。
ナナの笑顔も初めてみるような感じの表情で。
艶っぽくて。




でももちろん、そんなはずあるわけないので、
とはいえ

「なにが?」

と今思えば最悪の返事をするじょりぃ。

「・・・・・わかんない」とナナ。

二人で照れ笑いして。不自然に視線外して。
それっきり。



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ワタシの勝手な思い込みの思い出なのはわかっているんですけどね。
それでも日頃が日頃ですから
なんとなく甘い思い出であります。



ワタシ、キスしちゃってよかったんでしょうかね。このとき。

え?

良くないですか。そうですか。しゅん。

よかった。思いとどまっておいて。


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