ナナとワタシ
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2003年06月03日(火) なんだかいけない

みなさまこんばんは。
昨日は更新をサボりましたじょりぃでございます。
仕事でミスをしまして落ち込みまくっておりましたじょりぃでございます。
一晩寝たらすっかり忘れて明るい気分になったというのに、また別のミスが本日発覚し、今日も元気のないじょりぃでございます。

しっかりしろ、と。


で、昨日の話です。

午前11時頃、ナナから電話が来まして。
「あたし、仕事決まったんだっ」という内容です。
仕事と言っても、まだ末子ちゃんが小さいので内職でガマンしたそうなんですが。
ホントは外回りとか接客営業なんかがしたいらしいんですが「そういう内職ないですかって訊きそうになったよ」って、そういうのは内職とは言いませんからね。

でまあ、ふんふんと話を聞いていまして。

途中で「そんなわけなので、じょりぃとも今までのようには遊べなくなっちゃうなー。はは」なんてほざきやがりました。
「えっ」
「だって、一日のノルマとかあるんだもん」
「そ、そう」
「けっこう時間をとられるらしいのだよー」
「ふうん。  なんだー」 け
「なによ」
「べつに」
「だからさ、じょりぃが時間が出来たときとか、うちの近く通ったときとかにいつでも寄ってよ。お気軽にさ」
「んー」
「家にいることは多くなるんだからさ。ね?」
「んー。   でも、てことはさ、温泉も無理になったの?」
「それは大丈夫。事前に言っておけばスケジュール組んでくれるらしいから」
「そう」 ほっ。
「でも、パパに言いづらい。やっぱりあたしだけ遊びに行くって言えないよー」
「えー」
「じょりぃから、パパに頼んでよ」
「できません」 できませんよそんなの。
「じょりぃが頼めば、パパ、絶対いいよって言ってくれるのにー。じょりぃちゃんはいい子だって、パパのすごいお気に入りなんだからー」 それはありがたいですけども。
「なおさら言えません」
「じゃ、行けないよ」
「なにそれーーー」

なんだかぐずぐず言い始めましたよ。
なんかこうなるんじゃないかと思ってたんですよ。

「じゃ、温泉は無理かもしれないからさ、じょりぃんち、泊まりに行ってもいい?」
「いいけど、ふとんないよ。持参だよ。寝る場所もないよ」 ワタシのベッド以外。
「じゃあいいよ。きょんさんと寝るから」
「わはははははははははは」 わははははは。
「じゃ、じょりぃがうちに泊まりにくればいいんじゃん! いつも誘っても帰っちゃうけどさー、泊まりなよもっとお気楽に。パパも喜ぶから」 

別にパパが喜んでくれても。おまえはどうなのだおまえは。

「そうは言っても」 きょんも待ってますし。
「泊まって? ね?」
「うん。ありがとう」
「じゃ、それでいいや」 いいんかいっ。
「じゃ、温泉はあきらめればいいのだね」
「あきらめちゃダメだよ。行こうよ。でも策がないのだよ」
「でももういいよ。  行かなくていい」 もういいです。ぷん。
「そんな、さびしいこと言わないでよー」
「うん」
「努力するよ」
「いいよ無理しなくて」
「いいの?」
「うん。いい」

いぢけましたよじょりぃさん。
すぐにいぢけるんですよこの人わ。

こんな電話の後に、仕事のミスも「はっかく」して、おまけに冗談でなく「はっかけ」になってしまったので、落ち込みましたワタシ。
奥歯が折れちゃったんですよ。参りましたねこりゃ。
実はきょんにこのたびのことがバレて、凄まじい左ストレートを食らいましてねというのはまるでウソなんですけど。

めそめそいじいじと夜遅くに仕事をしていましたら、またもやナナから電話が。

「もしもし。良い知らせだよー」
「なに?」
「あのね。パパが行ってもいいよって。温泉」
「え! マジ?」
「うん。パパに替わるね」

え?
な、なんでパパに?

まあ、ここの家はパパの方が4つ年上でナナが末っ子の甘えっ子ということもあって、パパはかなり保護者っぽいんですわ。

「もしもし、じょりぃちゃん?」
「あ、パパ。どうもいつもお世話になりますぺこぺこ」
「じょりぃちゃんも仕事大変だと思うけどさ、うち、子供がいるから、オレが面倒見られる日を選んで行ってもらえれば、うちは全然問題ないからさ」
「あ、どうも、ありがとうございます」
「じょりぃちゃんがナナとつきあって遊んでくれて、オレもすごく感謝してるんだよ」
「いえ、そんな。遊んでもらってるのはワタシの方なので」 良心ちくーん。
「じょりぃちゃんと遊ぶようになるまではさ、ナナもなんかちょっとあると、すげー険しい顔してむっつり黙ったりフキゲンになったりして思い詰めてたんだけどさ。最近そういうことないんだよな、おかげさまで」
「いえ。ワタシのおかげではないと思いますよ」  良心ずきーん。
「わがままだし、子供の相手もあったりで大変だと思うけど、どうか末永く仲良くしてやってね」
「こ、こちらこそですよ」  良心ずずーーーん。
「だから、温泉は大丈夫。楽しんで行ってきてよ」   撃沈。
「どうもありがとうございます。こちらこそ、パパにはお世話になりっぱなしで、感謝のしっぱなしでございます」
「(笑)ナナに替わるね」

「もしもし? そんなわけだからさ。やったねっ」
「うん・・・」
「どしたの?」
「パパ、最高だね」
「そうだよ」
「うん」   うん。

「パパ、やさしいよね」
「やさしいよ」
「うん」   うん。
「なに?」
「なにが?」
「ううん。    ねえ、あたし、鎌倉に行きたい」
「鎌倉? 遠すぎるよワタシたちには」
「遠いかなあ?」

遠い。
すごく遠いのだ。

ワタシは行きたくなくなってきてしまったのだよ、ナナ。

というか、なんだか行けない。なんだかいけないことだ。




ナナがワタシを好きになりませんように。




わははははは。   わはは。          しゅん。


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