ナナとワタシ
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2003年05月11日(日) 幽体離脱?

ある日、ナナとふたりで映画に出掛けたときのこと。
暗くなってしーんとなって、これから予告、という段になって
すぐ前列とすぐ後列には余裕で聞こえるような声で、ナナが話しかけてきました。

「ねえ。じょりぃって、幽体離脱できるっけ?」

みなさんに聞こえてしまうには、あまりにも唐突なこの質問。
アブナイよ、キミ。


「は?」

「幽体離脱だよ。魂だけがうろうろするやつ(知ってるよ、そんなこたあ)。できる?」

「できるわけないだろー!」

「そっか。 なんか、できそうとか思っちゃって」

「何?急に(笑)」

「あのね? キッチンとかで仕事してたりすると、たまにふっと、じょりぃのそのコロンの香りがすることがあるのね」

「え?」 ちなみに私はナナ宅のキッチンにはほとんど出入りしません。

「たまにあるんだよ。だから、じょりぃが幽体離脱して来たのかなと思ったんだけど」

「すみませんできません」 

ていうか、カジュアルに聞いてこないでくださいそんなこと。
ワタシは丹波哲朗じゃないんですから。
あのよとーこのよはーじつづきだー。

「でもさー、幽体離脱ならいいけどさ、生霊だといやだよね(笑)」

「あの、どっちも無理ですから」

「そっか。じゃ、なんでだろな。 ちなみに何つけてんの?」

「カルバン・クラインのBe」

「ふうん」



なんとなく嬉しいような。
恥ずかしいような。

しかし、もしかしたら「コロンつけすぎぢゃないの」という警告かも!と心配した小心者じょりぃは、家に帰ってきてから、きょんに確認。

「ねね、ワタシのコロン、香りすぎ?」

「? くんくん。 なんにも匂わないけど。つけてんの?」

「へい」

「じゃ、つけすぎってことないみたいね。
ところでなんで訊くの?そんなこと

「(あわあわ)いや、ちょっと確認しただけ」

「ふうん。 なんで今日はつけて出掛けたの?

「なんでって」 おたおた。

「あ、わかった。お風呂入らなかったんでしょ」 <自信たっぷり

「・・・・入りましたよ」

アナタは風呂入らなかったときにコロンつけるんですか。
にしても、いつになく質問が鋭いきょんでございました。


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