ナナとワタシ
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「ねえ、じょりぃって、友達の彼とか好きになってしまったことある?」
「あるよ」
「どうするの? そういうときって」
「なんも気にしませんが。しょーがないじゃん、好きになっちゃったら」
「あたしはもう、友達の彼って時点で、好きにはならない。対象外」
「ふうん。『友達の彼』って、魅力的な状況だと思うけどなあ」
「・・・意外とヤなヤツだな」
「え」
「あたしは魅力的な状況なんて思えないなー。 それに、もし好きになっちゃって、もしうまくいっちゃったとしても いろいろ気になっちゃって、すごくつらいと思う」
「いろいろって?」
「いろいろさー。 『その子のこといちばん好きだったときより、あたしの方が好きじゃなきゃイヤだ!』とかさー。 どんなことでも自分とその子を比べて、いちいち『あたしとその子とどっちがいい?』って確認したくなっちゃうと思う。 ウザがられるほどに。 でもそんなこと絶対したくないし。 でもすごく気になるし。 どうしていいかわからなくなっちゃうもん」
「・・・かわい〜」
「かわいくないよ」
「やきもちやきなんだ」
「そうなのかなー。でも、だからやかないんだよ。 そういう状況に自分を置かないようにするの。 カッコ悪いじゃん、そんなの。カッコ悪い自分なんて、見せたくないじゃん」
「ふうん。(やっぱりカッコつけのすまし屋だったか) ・・・パパはそういう思いをさせないわけ?ママに」
「させられたことあるよ。 昔つきあってた子のこととか、そんなことまで言うかなーってことまで聞かされてさ」
「んーと、 えっちなことも含めて?」
「まあね。って言うか、それがメインだったかな、その時は。ホントにイヤだった。 なんて・・・あれ?なんだっけ?・・何がない人って言うんだっけ?」
「デリカシー」
「そう。デリカシーのない人なんだろうって、腹が立った」
「なんか、意外とかわいいんだね」
「そういう問題じゃないじゃん」
「知らなかったよ。 全然気にならないし、やきもちなんかもやくタイプじゃないと思ってた。 日頃のカッコつけの成果だね(笑)」
「なんだそれ(笑)。じょりぃは気にならないの?」
「気になるけど、昔のそういうの聞くの、すごく好き。 相手にいやがられるほど詳しく聞きたがったりしちゃう。にやにやと。 で、聞いておきながら、そのあときっちり腹が立ったりして(笑)。 でも聞くと『おお!私の知らないこの人が!』て感じで、なんかワクワクするんだよね。」
「変わってるねー。変だよ、それ」
やきもちの焼き方も100人いれば100通りなのでしょうね。 みなさんはどんなタイプでしょうか。
七輪とアミ使って、いい頃合いにぷくーっと膨らむまで とかいうボケはなしですよ。 言っときますが。
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