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2007年09月23日(日) 福田康夫の正体は「老いた安倍晋三」か

自民党政権はこれまで振り子のように右から左へと党のイメージを変える事で再三ピンチを脱してきた。
古くは「ダーティ」田中から「クリーン」三木への転換が知られている。
昨年、人気を当て込んで若くて未熟な安倍晋三を選んで失敗した。
なので今回は、人気には多少目を瞑っても、年配で安定感のある福田康夫、というわけである。
だが本当に安倍と福田は違うのだろうか。違うのは単に年齢だけではないのか。

例えば思想・政策の善し悪しは別にしても、麻生太郎はこの6年間、経済財政相、政調会長、総務相、外相の要職を歴任し、更に昨年も既に総裁選出馬済みである。つまり総理総裁たるべく準備を重ねてきた。
一方福田はかつてソツなく官房長官を務めたことはあるが、この3年間は無役。
また、その官房長官にしろ、行政全般を掌握する立場ではあっても、政策立案・実行省庁の大臣ではないから実務能力は未知数である。
だったら安倍だって官房長官の時は、大過なくこなしてきたのである。
要するに、福田は単に年を食ってるから、何となく安倍ちゃんよりは安定感がありそうに見えるというだけ。
更に安倍や麻生には曲がりにも総理総裁としての経綸があったが、福田の場合、何をやりたいのかもよくわからない。
つまり何もやって来なかったし、また何もやろうとしないから、今のところボロが目立たない、というのが、福田の「安定感」の正体である。

たかがこういう人物を総理総裁に選ぶしかなかった自民党も、随分と落ちぶれたものである。
私は民主党を全く支持していないが、今のていたらくでは、自民党が政権を失っても自業自得で仕方がないと思う。
福田次期政権の使命とは、一刻も早く「国民の審判」を受けることであろう。


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