麻生太郎はマンガなどの所謂サブカルチャーに造詣が深いことで、若者から多くの支持を得ている。
しかしその反面、そのためにある種の層からは嫌われる原因にもなっている。
先日、たまたまある老ジャーナリストのブログを目にしたところ、
「麻生は若者に迎合している!」
と、大変おかんむりであった。
実際は、別に「迎合」しているわけではなく、麻生自身が若者文化に理解が深いのだが、
年寄りにはこれが気に食わないらしい。
そもそも、老人というものは必然的に「時代遅れ」となる定めにある。
だから老人の多くは若者が嫌いだし、若者の流行が嫌いである。
ところが、老人の中にも麻生(67歳)のごとく、稀に感性が若者に近い者がいないでもない。
しかし他の大部分の老人は尚更これが気に食わないし、従って「近親憎悪」の対象となるのである。
麻生が永田町の政治家達に拒否反応される理由の一端もここにある。
と言うのも、政治家には老人が多いし、また比較的若くても世間の流行には甚だ疎い者が多い。
少なくとも若者に支持されることは滅多にない。
なのでマンガを語り若者から支持を受ける麻生には嫉妬と憎悪が入り混じった感情を抱くのである。
そういう意味で麻生は小泉以上の「変人」かもしれない。
(ちなみに私自身はマンガに全く興味がないし、若者文化など理解する気もさらさらない)