何故か誰も指摘しないことだが、今回の政変劇で非常にショックを受けたことがひとつ。
それは福田陣営が「麻生・与謝野が安倍首相を騙して辞任に追い込んだ」という「麻生クーデター説」なるデマ情報を流したことである。
過去に自民党は総裁選挙に絡み汚いカネが乱れ飛んだりしたことはあるが、謀略で相手を陥れたというような卑劣な手段が使われたことは未だかつてなかった。
自民党と言えば、たとえどんな熾烈な派閥闘争が行われていてもどこかアバウトでおおらかなところがあったものだが、いったいいつからこんなファシストか革命党派のようなやり口を真似する政党になったのかと唖然とした。
そういう意味で福田政権は非常に後ろ暗い、陰気な成り立ちをしたものだと思う。