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2007年09月15日(土) 「福田康夫」という自民党の選択

あれよあれよと言う間に「福田後継」の大勢ができてしまったようである。
あからさまな「派閥談合」で政権が決まる様は、
まるで「小泉以前」に逆戻りしたかのようで、見苦しいことこの上ない。
また、私個人的にも福田康夫という政治家・人物はあまり好きではない。
しかし現在の自民党にとってはこれが最も「賢明な選択」と言えるのかもしれない。
無愛想な皮肉屋の福田に国民の人気は出ないだろう。
また、その内閣の構成には「派閥人事」が復活することが予想される。
従って、たとえ政権に就いてもその支持率はのっけから低いであろう。
だが、それでもいいのである。
自民党の現在の状況は、選挙目当ての人気首相が必要な時ではない。
次の政権の役割は、地道に実務で成果を挙げつつ、総選挙までの時間を稼ぐのが目的である。
また、次期政権下の自民党は、必ずしも選挙で「勝つ」必要はない。
と言うのは、自民党が衆議院の現有議席300余を維持するのは最初から不可能に決まっている。
過半数は240であり、公明党が25〜30議席を維持する前提に立てば、
自民党は90議席近く減らしても210〜220議席獲得できれば良い。
つまり次の総裁に求められているのは、政権を維持するためのギリギリのハードルを越えることである。
そのためには、乱高下するような「人気」「支持率」は要らないのであり、
低空飛行でも「手堅い政治」を行えばいいのである。
党内を見回した時、そのための「無難な人材」として最も適任なのは
結局福田しかいないのが現状なのかもしれない。


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