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2007年02月09日(金) 「柳沢失言」騒動に見るマスコミと野党の「誤算」

「柳沢失言」問題では既存マスコミの弱体化と野党の無能を曝け出した。
かつてマスコミがありもしない「世論」なるものを形成し、
その尻馬に乗って野党が騒げば政局が動くと言う時代があった。
だがそれもインターネットなど新たなメディアの発達、
更に小泉純一郎という稀有な宰相の出現によって頓挫したかに見えた。
しかし小泉は退場し、新たに登場したのは小泉に比べると
はるかに役者の格の下がる安倍チャンである。
現に郵政造反議員の復党問題や閣僚の辞任問題で統治能力のなさを暴露し、
支持率は下落する一方。
そこへ飛び出したのが、今回の「柳沢発言」である。
「夢よ再び」とばかりこれに喰らい付いて大々的に「失言」として取り上げたマスコミ。
と、ここまでは良かったのだが、おバカな野党がまたぞろ税金ドロボーの国会欠席戦術という
ヘタを打ったたために、批判の矛先は野党にも向かってしまった。
慌てたマスコミと野党は更に柳沢の「健全」発言なるものを第二の失言として取り上げたが、
与党からは「言葉狩り」とにべ゜もなく切り替えされ、世論の反応もイマイチ。
ちなみに、柳沢厚労相が「(小宮山)委員のような開明化された女性議員」云々と言ったのに対して
小宮山が「開明化されていない女性もいるということか」とまた揚げ足をとったが、
さすがに馬鹿馬鹿しくなったのか、マスコミではあまり取り上げられなかったようである。
と言うことで、この問題は結局ぐだぐだのまま終結しそうな様相である。
相変わらず安倍政権がぱっとしないことにも変わりはないが、
ただ相手が小泉であろうが安倍であろうが、既存マスコミにはかつてのような世論を動かす
影響力が低下しているし、そして野党が底なしの能無しである、ということ
が明らかになったことが今回の騒動の唯一の「成果」であろうか。













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