韓国のスポーツ新聞に次のような記事が掲載された。
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■王貞治(ワン・ジョンチ)、指導者として成功時代開く
千辛万苦の末に日本を第1回ワールドベースボールクラシック(WBC)での優勝に導いた
ワン・ジョンチ(日本名:オウ・サダハル)監督は、決勝戦を終えて、ようやく明るく笑った。
プロとアマがともに参加し、名実とも最強者を選ぶ今度の大会の優勝で、ワン・ジョンチ
監督は現役時代に比肩する、指導者としての華麗な履歴も持つことになった。
台湾出身のワン・ジョンチは、日本のプロ野球の歴史を代表する強打者だった。宗主国
アメリカから公認を受けることができない通算868本の世界最多ホームラン記録を持つ
彼は、単一シーズン最多ホームラン(55)、打点(2,170)、得点(1,967)、満塁ホームラン(15)
などで日本最高記録を保持している。
このような彼の輝かしい業績は、圧縮バット使用や相手投手の買収など何種類かの疑
惑を抱えているが、華僑出身で日王から国民勲章を授与されるなど伝説的な野球スター
としての地位は日本国内では確固たるものだ。<中略>
現役引退後、ワン・ジョンチは読売のコーチを経て、1984年に夢に描いた監督職に就い
たが、彼の野球人生で初めて苦い思いをした。監督在任5年の間に、読売を1987年に
セ・リーグ1位に導いたワン・ジョンチは、日本シリーズで西武に1勝4敗で破れて、名門
チームの自尊心に傷をつけてしまった。
読売の監督を退いたあと解説者を経て1995年、弱体だったダイエー・ホークスの監督と
してカムバックしたワン・ジョンチは、1999年にようやく監督としての初優勝の感激を味わ
って名誉回復に成功した。2003年にダイエーに2回目の優勝をもたらしたワン・ジョンチ
は、現在までダイエーの後身であるソフトバンク・ホークスの監督で活躍中だ。<中略>
今回のWBCでもワン・ジョンチ監督は、あきらめない勝負根性とカリスマ、そしてスター級
選手たちのチームワークを維持する指導力を発揮して、ついに日本野球を世界の頂点に
押し上げてみせた。
▽ソース:スポーツ東亜(東亜日報のスポーツ紙)(2006-03-21 14:58)
http://sports.donga.com/bbs/sports.php?id=baseball_japan&no=1315
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ちなみにこの翻訳文の引用元は「2ちゃんねる・東アジアnew+板」の
【日韓・野球】「ホームラン記録等には八百長疑惑もある王貞治(ワン・ジョンチ)、監督として成功」…韓国紙
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1143130758/
というスレッドである。
私自身、念のために「YAHOO!翻訳」で大元の韓国語ページを訳してみたが、紛れもなく太字部分は
「このような彼の輝く業績は圧縮バット使用と相手投手買受など何種類疑惑を抱いていたりするが」
と訳された。
つまりこの韓国紙は王貞治監督のあの756号世界最高記録ホームランは相手投手買収による八百長で達成された疑惑があると言っているのである。
しかし長年プロ野球ファンをやっているが、日本でそんな疑惑は聞いたこともない。
リアルタイムで王さんの756号に熱狂した世代の1人としても、ありもしない疑惑を捏造し王さんを侮辱するこの韓国紙には満腔の怒りを禁じえない。
更に言えば、王さんを「八百長」呼ばわりするなら、それは同時代の韓国系日本野球選手である張本勲や金田正一、そして白仁天らをも侮辱することを、この記事を書いた記者はわかっているのだろうか?
特に張本は韓国でも英雄と称えられ、現在も韓国野球界の要職にある。
しかも、王さんと張本はプロ入り以来の無二の親友であり、巨人時代には3番・4番のクリーンアップを組んで「OH砲」とも呼ばれていた存在である。
その王さんを「八百長」扱いとは、いったいどういう神経をしているのか。
王さんの756号ホームランを間近で見ていた張本が飛び上がって喜び、涙を流していたことを知らないのか。
(参照サイトhttp://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/others/2000yusyou/1977oh.htm)
私は子供の頃巨人ファンだったので、王さんが大好きだったが張本も応援していたものだ。
その張本を英雄と仰ぐ韓国のマスコミが、いかに日本憎しとは言えこういう捏造と誹謗中傷を平然と書くとは、怒りを通り越して悲しくなってくる。
張本がこの件を知って母国マスコミを一喝してくれることを強く希望したい。